今日は桃の節句
先日地方議員さんからの嬉しい電話

日曜日の夕方、アイラボの営業活動を行っている仲間に、アイラボのHPV検査の特徴などを説明し、さあ帰ろうかと思っていた時、電話が鳴りました。
「アイラボです。私は所長の椎名ですがどうかされました?」と質問すると、
「ヘムシアのケアラクトは椎名先生が作っているのなら購入したいと思いました。
地方議員なので、近くの婦人科には顔が知られているので行き難いけど、頑張って行ってきました。
婦人科で細菌性腟症と診断されフラジールと〇〇という薬を処方されれたのですが???、、、、、」


「大変失礼ですがおいくつになられますか?」と伺うと、50代半ばとのことでした。
腟内フローラ(乳酸菌)は腟内のグリコーゲン(糖分=乳酸菌のエサ)を栄養源にしていますが、閉経後腟内が萎縮するとその糖分が少なくなるため、乳酸菌の数が減り腟内の酸度が下がります。そうすると、細菌性腟症や萎縮に伴う腟炎を起こしやすくなります。
この写真は腟の粘膜を構成する細胞達です。大きなオレンジ色の細胞は粘膜の最も表面にある細胞なので、表層細胞といいます。大きな緑色の細胞は表層細胞の下にある細胞で中層細胞といいます。そしてそれらよりやや小型で丸みを帯びた細胞は旁基底細胞といい、幼児期や閉経してホルモンの影響がなくなると見られます。
つまり、表層細胞はエストロゲン(卵胞ホルモン)の効果を反映し、中層細胞はプロゲステロン(黄体ホルモン)の効果を反映し、それらのホルモンの影響がなくなると旁基底細胞が粘膜の表面に露出し、粘膜は薄くなり(萎縮)ます。
こちらの写真は、若干前の写真に比べ拡大を上げていますが、全て旁基底細胞です。
閉経後徐々にエストロゲンやプロゲステロンが減少すると、このように旁基底細胞だけになります。婦人科細胞診ではこのような所見になった時、萎縮した状態といいます。
特に中層細胞には、乳酸菌の餌となるグリコーゲンが豊富に存在しますが、旁基底細胞にはグリコーゲンがが無いので、抵抗力が弱くなり腟炎を起こしやすくなるのです。

萎縮性腟炎はこうして起こります

白血球の増加は軽度で、ごく軽度の萎縮性腟炎です。
高度の萎縮性腟炎です。
萎縮性腟炎の症状としては腟の乾燥感、外陰部のかゆみ、痛みの他に白血球が増加し異臭と黄色味を帯びたおりものが増加し、不快な症状になります。そのような症状は性感染症(トリコモナス、淋病、クラミジア感染、など)と同じであるため、精神的に不安になります。
しかし、おりものや臭いといった女性特有の悩みはそれだけではなく、妊娠した時に起こるカンジダ症や腟内環境の乱れからくる細菌性腟症など原因は様々です。
昨年10月東京ビッグサイトで開催されたFem+(フェムプラス)「女性の健康と活躍を支援する展示会」で行ったアンケート調査では、なんと91%の女性がデリケートゾーンの悩みがあったと答えています。

だから女性特有の悩みは決して議員さんだけではありません

我慢されているより、早くクリニックを受診した方が良いと思います。
でも言うは簡単ですが、女性にとって婦人科の敷居は高いものです。
私が郵送検査を始めた理由の一つは恩師である婦人科医故八田賢明先生(松戸市)が言われた
「椎名君、女性はお産以外に私達のとことには来たくないんだよ。それで子宮がんや不妊症で手遅れになってしまうことが多いんだよ。自分で採取しても精度の高い検査を考えてくれよ」の一言です。

ご相談の議員さんのように、お住まいの近くのクリニックとなればさらに敷居は高くなります。
同じことは芸能人の皆さんの様にたくさんの人に顔が知られた人は大変だと思います。
そこで「ヘムシアのケアラクトは椎名さんが作ったのであれば購入したいのですが?」ということに至ったようです。私にとっては大変光栄なことですが、残念ながら私が作ったわけではありません。

世の中にはたくさんのサプリが出回っていますが、その効果の程はよくわかりません。
その効果を自分で試すことができる検査キットをサプリと同時に販売することに挑戦したドウシシャさんの姿勢に感銘を受け、応援している次第です。

議員さんには、まず現在の状況を知るために「Femバランスチェック」というアイラボの検査キットをご紹介しました。この検査キットは「腟内フローラバランス(乳酸菌、腟ガルドネラ菌)やカンジダの有無、腟炎の有無、更にホルモンバランスをチェックするもの」を総合的に調べることができます。この検査をすることで、細菌性腟症があるのか?、腟炎を起こしているのか? カンジダ腟炎(性感染症ではありません)があるのか? ホルモン環境(萎縮しているのか、ホルモン活性があるのか)はどうなっているのか?を知ることで今後の対応が分かれてくるからです。

この検査の他にアイラボには「オリモノ&臭いの検査」があります。この検査には「淋菌、クラミジア、トリコモナス、カンジダ、細菌性腟症、腟炎」と、性感染症を含めた検査ですが、すでに議員さんは受診されたクリニックでこれらの検査が済んでいるとの事でしたので、Fem バランスチェックをお勧めした次第です。

同じ境遇の皆さん、先ずは、お気軽に相談して下さい

女性特有の悩みは誰もが抱えている悩みです。
決してあなただけではありません。
近くの人に相談してみてください。
実は私も、、、が現実です。
一人で抱え込んでしまうと取り返しのつかない事態になることも。
細菌性腟症は命にかかわりはありませんが、
子宮頸がんや他の病気が潜んでいることもあるのです。
この議員さんには検査の結果が出たら是非相談して欲しいのですが?

検査は受けたいけど自分の職場では?

だからといって、
他のクリニックに行くのもどうかと?

そんなことがあって、
結局、私達受けていないのよね、
子宮頸がん検診

婦人科クリニックではこんなことを始めています

依頼された子宮頸がんについての講演に
何と 60名の女性職員が参加。

その中の24名(40%)がアイラボの
「子宮頸がん検診(自己採取細胞診とHPV検査の併用検査)」
を受けてくれました。

このことに院長先生はビックリ!
職場で検診を受けることにこんなに抵抗感があったことは驚き。

院長先生は更にビックリ!
そのうちの4名(13%)が要精密検査に!

HSIL 2名
ASC-US 1名
その他にハイリスクHPV陽性 1名
身近にいる大切な職員に
こんなにも要精密検査が出てしまうとは

その結果に驚いた院長先生の行動は

クリニックの検診部門で行われている
乳がん検診の受診者に、アイラボの「最新の子宮頸がん検査」を
オプションでオファー開始
HPV陰性者にはHPVワクチン接種の推奨強化

貴院の大切な女性職員はちゃんと検診を受けていますか?

せっかく婦人科に勤務しているのに、
なかなか子宮頸がん検診を受けられていない職員
実はたくさんいるようです。

やはり自分の勤務先が一番安心だから、
他のクリニックに行くのはちょっと不安、
という気持ちと、
いつも一緒にお仕事をしている先生に採取してもらったり、
同僚に検査したことを知られるのにはちょっと抵抗がある、
そんな複雑な気持ちなんです。

一番信頼している彼女たちの職場で、
安心して検査を受けてもらえるように、
あえて、
アイラボの「最新のHPV検査」を
取り入れてみませんか?

自己採取法でもHPV検査なら医師採取と検査精度は変わりません

医師採取と変わらない検査精度で世界的に採用されているHPV検査用採取器具(エヴァリンブラシ)とアイラボが大成化工を共同開発したセルソフトと検体採取能力を比較するために行った研究では、画像のように両者共ほぼ同じ結果が得られています。
赤枠でしましたように、セルソフトは細胞診などほかの検査にも使用できることがメリットです。
詳細は論文をご覧ください。(APJCP,2024,25,5,1673~)

自己採取でもちゃんと救える命があります

自己採取型細胞診でも、
精度にこだわりを持つことで、
婦人科医の先生方にも納得して頂ける
検査結果をご提供できます。


大切な女性職員を、
自身の職場で守っていきませんか?

この検査の特徴はアイラボ独自のサービス

全ての検体についてHPV検査の前に
検体がちゃんととれているか適否判定を実施

そしてこの時顕微鏡で見えたこと・・・
腟内環境(炎症があるか?感染症があるか?など、)を報告書に反映します。
必要に応じて追加検査が可能です

さらに、HPV検査で陽性の結果が出たケースは
全て細胞診を実施し
同時に報告します。


これがアイラボが最も得意とするところ
健康保険組合や会社の検診(福利厚生)に
採用!増加中


この件に関するお問合せは
042-652-0750
アイラボまで

婦人科系医療機関で働く女性が心配!

昨年10月、東京ビッグサイトで開催されたFem+(フェムプラス)「女性の健康と活躍を支援する展示会」でアイラボのブースに立ち寄ってくれた方がお友達と一緒にアイラボを訪問してくれました。Oさんから頂いた名刺を拝見すると、看護師・保健師・性教育講師・セラピスト養成講師・開業ゼロイチコンサルタントとあり、元気・元気な人で、お仕事大好き人間という印象でした。
早速Femバランスチェックのキットを10個購入して頂き、このキットを性教育を受けたお子さんのお母さんに勧めたい。そして子供達にも簡単に自宅で検査が受けられることを知ってもらえる機会を作ることがとても大切だと言っていました。(なるほど)いずれお子さん達がその年代に達すると、女性特有の病気で悩むことがあるでしょう。そんな時、気軽に検査が受けられるシステムの存在は病気の早期発見につながるだけでなく、多くの人にこのような検査を知ってもらえることこそが大切だと言っていました。
感服です! 
アイラボもOさんの活動を全面的にバックアップすることを約束します。

この様な看護師さんの活動に目を見張るものがあります

前出のビックサイトの展示では、様々な看護師さんとお会いできました。
タイ料理店を営む方、エステを経営している人、薬膳レストランを経営されている人、皆さんが自身のフィールドの中で医療の現場で経験した様々な問題に対し、その解決策を見出そうとしています。

その一つが、もっと婦人科の敷居低くしたいという思いです。
アイラボの郵送検査の出発点が「検診を受けるのが苦手な人にも子宮頸がん検査を提供したい」という思いでしたので、そんなところが皆さんに賛同して頂けていると思います。

北陸で薬膳レストランを経営する人は、若い女性の健康を守る活動を自身のレストランから始めたいということで現在準備中ですが、始まるのを楽しみにしています。早く雪が解けて春が来るのが待ち遠しいですね。

僻地(離島)に住む人達にも同等の医療を提供したいという仲間とも、
一緒に活動を始めています。

一方、wさん自身も受診への抵抗感があったのでは?

wさんから頂いた名刺には看護師・助産師・感染管理認定看護師と書かれていました。大変物静かな方とお見受けしましたが、病院で働いていると「チョットいつもと違う?、、、でも自分の病院で受診するのは抵抗がありすぎ、かといって、近くの婦人科クリニックを受診するのも二の足を踏んでしまいます。いろいろな病気が手遅れになっているのではないかととても心配なんです。子宮頸がん検診も3年ほど受けていないので心配!」なので、Oさんに誘われて一緒に来たとの事です。
医療従事者の中には少なからずこのような悩みを抱えている人がおります。

婦人科クリニックと保育園を運営する院長の心配事

もう10年ほど前になりますが、
ある婦人科の病院を経営する院長先生(細胞診専門医)から
うちの従業員がちゃんと子宮頸がん検診を受けているか心配なので、
一度職員を集めるのでお話をして欲しい、少人数かも知れないけど頼めるかい?

との依頼がありました。

最初はなぜ?、、、と思いましたが、よく考えてみれば、
顔見知りの先生に検査をして頂くのは抵抗がある人も少なからずいる可能性があると思い、
快くアイラボの自己採取型細胞診検査のお話に伺いました。
当日会場に行ってみると、少ないどころか60名程が耳を傾けてくれました。
これが現実なんだと痛感しました。
(これに関する記事は次回に掲載します)

ある産婦人科クリニックの婦長さんから自己採取細胞診の依頼

「アイラボさんの自己採取細胞診は医師採取と変わらない、、、と婦人科の先生から聞いています。事務員と看護師、それに給食の仕事をしている人会わせて15人程ですが自己採取細胞診をお願いしてもいいですか?」という依頼がありました。
この他にも、「検診を受けていないことが先生(クリニックの院長)に分かってしまい、アイラボの自己採取型でもいいからやるように勧められた。」こんな依頼が時々あります。
Wさんもこのような思いをしている一人で、
アイラボの「最新のHPV検査」を受けたいと言っていました。
せっかくの機会だから、「Femバランスチェック」もやりたいとおっしゃったので、先ずは「Femバランスチェック」で検査し、追加検査で「HPVハイリスク検査(タイピングなし)」を受けることをお勧めしました。
この検査で陽性の結果が出た場合、アイラボでは細胞診検査を無料で追加するサービスを実施しています。
さらに、再採取の必要がありませんのでその分(約1,000円)安くなることも伝えました。

アイラボの「Femバランスチェック」とは

アイラボの「最新のHPV検査」とは

このHPV検査は、
今年から子宮頸がん検診の方法として国が推奨しています。
医師採取を原則としていますが、
子宮頸がんゼロを目指す私達は、
未受診者対策としてこのキットを提供しています。
すでに健康保険組合様には導入を始めました。
企業や自治体の皆様にも未受診者対策にご利用頂ければ幸いです。


この件に関するお問合せは
042-652-0750
アイラボまで

最後にOさん・Wさんからパワーの一言

「二人で日本性感染症学会認定士の資格取得に挑戦しまーす」
って! すごいね


アイラボの3名の認定士も応援しまーす!

これが典型的細菌性腟症だが、このケースも!

細菌性腟症は病気?
私達(アイラボ)は、細菌性腟症は病気というより腟内正常細菌叢(Normal bacterial flora:腟内に生息する微生物群で、その代表格が乳酸菌です。その他にも腟ガルドネラ菌など、いくつかの菌がある一定のバランスで住み着いている状態)が何らかの影響でバランスを失い、善玉菌といわれる乳酸菌が減少し、悪玉菌といわれる腟ガルドネラ菌が増えてしまう状態と考えています。その原因は様々ですが、善玉菌が失われる行為(例えば抗生物質による治療や過度な性行為)、または善玉菌が増え難い環境(乳腺菌の餌となるグリコーゲンの減少:更年期になると腟の粘膜は萎縮し本来グリコーゲンをたくさん保有する細胞が少なくなったり消失する)が考えられます。
このケースは、薄緑色に染まる中層細胞(大きな薄っぺらな細胞)が主体ですが、中央やや左の細胞には灰色に染まる細かな細菌(腟ガルドネラ菌)が群がっています。この細胞はClue cell(クルーセル)よいって、細菌性腟症に見られる特徴的な細胞です。細胞以外の部位にも腟ガルドネラ菌が沢山見られます。乳酸菌は全く見られないこの状況が、典型的な細菌性腟症の腟内です。白血球は5‐6個見られますが、腟炎を起こしている状況ではありません。腟炎を伴わないことも細菌性腟症の特徴なのです。
この現象を私的にみると、「何らかの原因で乳酸菌がいなくなったので、代りに俺(腟ガルドネラ菌)が腟内を守ってやるよ」と言っているようにも見えます。淋菌の様な本物の悪玉菌の感染なら、白血球が大量に出動して戦うのにその気配は全くありません。「数は少ないけどいつも住み着いている奴(腟ガルドネラ菌)だから攻撃の対象ジャーねーよ」って言ってんのか?」はたまた、「乳酸菌の代わりに(腟ガルドネラ菌が)腟内を守ってくれているのだから攻撃なんてもってのほかだよ。」と言っているのか?
細菌性腟症は本当に分かりにくい!!!

でも、はっきり言えることは「嫌な臭いの原因はお前のせいだ!」って事は確かだ!
お前のせいで、ご主人(患者)様は大変な思いをしているんだぞ!
同じ検体から作製した標本を単染色という方法で染めると腟ガルドネラ菌はこのように見えます。
前のケースに比べると腟ガルドネラ菌は少ない。
しかも、Clue cellもないし、白血球もほとんどない。
写真を撮影した部位は最も腟ガルドネラ菌が多いところです。
きれいな、きれいな腟内! 最高!って言いたい。

でもこのご主人(患者)も異臭が気になって検査を受けたのです。
腟ガルドネラ菌の絶対数は少なく、一見最高の腟内のように見えました。
しかし2つのケースに共通した点は「乳酸菌が見当たらない!という事です。
また同じ検体から作製した標本に単染色を施してみると。
乳酸菌は全くいない。
前のケースに比べれば劇的に少ないけど、腟ガルドネラ菌だけが生息している状況でした。
ちなみに、同じ倍率で乳酸菌をみてみようか?
乳酸菌の仲間は大きいでしょう。

今回何を言いたいかといえば、

clue cellがあろうがなかろうが、腟内に乳酸菌がいなくなり、
腟ガルドネラ菌が支配している環境は多くの場合臭いが気になる人が多いのです。

でもね、嫌な臭いは細菌性腟症だけではありません。
嫌な臭いやオリモノで悩む人はたくさんいます(私達の調査では91%)。
大事になる前に先ずはアイラボのFemバランスチェックで調べてください。
その結果を見て、次を考えましょう。

素敵な女性からの電話
男性性器からHPVが検出されたが私がうつしたかも?

「つき合い始めてから半年ほどになりますが、
彼がHPV検査で56型に感染していることが分かりました。
今後の性生活についてご相談をさせて頂きたくて電話しました。
これまで、基本的には最初からコンドームを使用していましたが、
コンドームだけでは完全に感染を防ぐことはできないと聞いていますし、
私からうつった可能性もあります。」

自分からうつった可能性があるという人は少ない

無料電話相談で様々な方とお話ししますが、
「私からうつった可能性がある。」
という方は極めて少ないです。
とても好感が持てるご相談者に私自身幸せな思いになります。

アイラボの無料相談で大半のケースは、
<直近お付き合いしている人からうつされた>
と思うようですが、実は必ずしもそうではありません。

そもそもハイリスク型HPVの感染は男女とも全く無症状

この細胞は別のケースの男性性器から採取しましたが、採取した部位に何ら異常所見は認めません。
淋菌やクラミジアなど、性感染症の多くは感染後数日から数週間以内に何らかの症状が出るため、
「おかしい」と気づきますが、ハイリスク型HPVの感染は全く症状が出ないため、
感染したかどうかは検査をしなければ分かりません。
ですから、これまで性交経験がない人ならまだしも、
経験のある人が「自分が感染していない」とは断言できないのです。
お付き合いしているカップルがワンランク上のお付き合いを始める時、
相手(男性)にHPV検査をお願いするケースが増えていますが、
これから仲良く素敵な時間を過ごすためには、
同時期に一緒に検査しておくことが良いのではないでしょうか?

HPVのことをしっかり学べば子宮頸がんは(全然)怖くはありません。
感染予防や感染してしまっても対策はたくさんあるのです。
先ずは、男女とも自身の今を知ることが大事です。

女性用採取器具がリニューアル!

アイラボの女性用キットは全てセルソフトに変わりました

しっかりとした細胞採取が出来るという点で優れていることから
アイラボでは長年、加藤式自己採取器具を採用してきました。
しかし、いかにも医療器具って感じ・・・、
ちょっと太いな、ちょっと怖いな・・・
というご意見を頂くことがありました。
そのため約8年ほど前から大成化工株式会社様と改良を重ねて重ねて、
やっと2024年にセルソフトⓇという女性用採取器具を完成させました。

加藤式自己採取器具の優れた細胞採取能力はそのまま保持して、
・すこし細身にして挿入しやすい優しいカーブをつけ
・外筒部分をより滑らかに挿入しやすく
・操作をし易いように持ち部分を改良
・何回廻したかを指先の感覚でわかるように
・輸送のために保存性・密閉性を向上させました
・環境に優しいバイオマスプラスチックを採用
この機会に是非、お試しください
子宮頸がん検査・・忙しくて健診をまだ受けていない方

HPV検査・・子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスの感染が不安な方

Femバランスチェック(腟内フローラ)・・腟内環境が気になる、オリモノや臭いが気になる時に

オリモノや臭いの検査・・オリモノの臭いやカンジダの他に淋菌、クラミジアも心配な時に

様々な検査キットを取り揃えていますので、状況に応じてご利用いただけます。
この記事は椎名先生に代わり
ネット担当スタッフが更新してお届けしました。
ヾ(@⌒ー⌒@)ノヾ

たま未来連携EXPO2024 特別企画に出展

私達は八王子市下恩方町で登録衛生検査所(株式会社アイ・ラボ CytoSTD 研究所)を運営していますが、スタッフ全員が杏林大学保健学部出身ということもあって、杏林大学とは最新の知見と技術を共有し、主に子宮頸がん検診の受診率向上に関する検査技術や器具の開発に努めてまいりました。
そのような経緯から、この度、たま未来連携EXPO2024 (2024年12月19-20日、東京たま未来メッセ(八王子市)展示室AB)にて特別企画「アイディア集合!共創プロダクト体験ラボ」に出展させて頂きました。

子宮頸がんゼロの町を目指す取り組みのおさらい

私達(アイラボ)は、開業当初から子宮頸がんで亡くなる人“ゼロ”を目指す活動を行ってきました。
その基になるのは、日本の子宮頸がん検診の牽引者の一人である野田起一郎先生の「全ての人が検診を受ければ子宮頸がんで亡くなる人をゼロにすることができる」というお話を聞いたことに始まります。
しかし、日本の子宮頸がん検診の受診率は、一向に上がりません。
舛添要一氏が厚生労働大臣であった頃、公明党の浜四津敏子議員がこの問題を指摘したことに対し、舛添氏が5年間で受診率を50%まで引き上げると打ち上げました。
その効果は、3年後の国民生活基礎調査で37.7%に上昇しましたが、多くの団体の活動もむなしく、2019年43.7%、2022年43.6%と子宮頸がん検診の受診率は頭打ちの状況です。

頭打ちの原因は何か?

日本の性に関する教育が関係しているのではないか?
このスライドは、千葉大学教育学部養護教諭養成課程(故武田敏教授の元)で教務補佐として在籍していた時に学んだ一部です。
性に関する事は、なんとなく表に出したくない、隠しておきたい、、、日本人には特にそんな思いがあるのではないか? 子宮頸がん検診においても、基本的には「全く心配していないわけではないが、特に症状もなく自分には関係ないのでは?」、、、そんな風に思っている人が多いのではないでしょうか?
ですから、私達が行った(下に示す)アンケート調査でも、比較的自分にとって都合のよう状況であったら検診を受けるといったところではないかと思います。これをまとめると、恥ずかしい忙しい面倒くさいというのが実情と思われます。

自分でできる(自己採取)方法ならすべてが解決できるのでは?

私はかねてから、加藤式自己採取器具の有効性を評価している一人です。
本来は医師が採取すべき検体ですので、それに代わる器具は安全性、機能性、有効性のどれをとっても最高のデバイスでなければなりません。医師採取に次いで最も優れた器具でなければならないのです。
私達は現存する器具では加藤式を選びましたので、次にチャレンジするのは検査技術です。
検査精度向上に関する検査技術は⓵標本作製法と➁観察法に分かれます。
先ず、標本作製法については、“採取された検体を全て保存液の中に洗い出し、それを遠心分離器にかけ、得られた細胞成分を用いて標本を作製することにしました(液状化処理)”。
この方法にすることで、採取された(異常な)細胞をより効率的に収集することができ、さらに細胞が重なることがないため顕微鏡で観察しやすくなることで、検査精度が上がります。
自己採取法は腟内に自然に剥離した細胞と子宮の入り口付近を擦過した大量の細胞(正常の細胞と異常な細胞)が採取されます。従って、相対的に異常な細胞の割合が少なくなるので、顕微鏡で観察する細胞検査士の使命感・責任感が問われますので、改めて再教育のプログラムを用意しました。。
数少ない異常細胞を如何に見落としなく探すためのトレーニングです。
細胞検査士資格認定試験においても少数例(数少ない異型細胞を見落としなく発見できる能力も見る試験)として大変重要な私見として組み入れられていますが、それを再認識して頂くものです。
修了者にはこのような認定書を渡すことにしました。
細胞診は機械で自動的に調べる検査でないため、人への投資は極めて重要になります。

そして、医師採取と変わらない精度にこぎつけました

先ずは、お医者さんが採取するのとどの程度違うのかを調べる必要があります。
少ない情報を集めたのがこのスライです。

最善の方法とは言えませんが、検診を受けるのが「恥ずかしい、忙しい、面倒」な人にもこの方法でも受けて頂ければ受診率は少しでも上げられると考えました。
平成22年度東京都で年間5000件以上の自己採取検体を扱う検査所の成績と医師採取検体の成績を比較すると、その差は歴然としています。子宮頸がん検診ガイドラインで自己採取法が“ダメ”、“医師採取に限る”とされている理由はまさにここにあるのです。医師に代わる検体の採取なので、検査を勧める人、検査を受ける人は採取器具の選定には細心の注意が必要になります。また、検体の処理方法によっても精度が著しく変わる事、顕微鏡を観察する細胞検査士の使命感についても同様で、全てが適正に行わられない限りこの方法は“ダメな方法”になってしまうことを十分認識する必要があります。
注目!自己採取例でのD社の成績が他の3社(A~C社)に比べて良い成績でしたので、直接その理由をお聞きしたところ、表に示した回答を頂きました。
私達がセルソフトを用いた細胞診検査でLSIL以上の検出率は30例中7例23%(APJCP.2024.25.5.1673.にて報告)であり、1/23以下の検出精度でした。

自己採取法の欠点を理解しておく必要があります

最大の欠点は子宮の入り口から少し奥に入ったところにできるがん(自己採取器具で直接擦過できない所にできるがん)を早期に発見できない可能性がある事を十分認識して対策することが重要になります。

アイラボでは、報告書に以下のような注意事項を添付しています。
※注意1 この度の結果にかかわらず、既に閉経されている方で不正出血が見られた時は、婦人科を受診して体がん検査を受けましょう。
※注意2 この度の結果にかかわらず、以前に比べ粘液様のおりもの(帯下)が増えた時は、アイラボの無料相談をご利用頂くか、婦人科を受診して下さい。
※自己採取型の子宮頸がん検査は子宮の奥に発生したがんを早期に発見するのは困難なことがあります。
厚生労働省健康局がん・疾病対策課より、「子宮頸がん検診におけるHPV検査単独法の導入について」https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001132571.pdf その経緯を含め解説しています。
この中で私達が最も注目した点は、これまで子宮頸がん検診に使われてきた細胞診単独法「医師採取に限る」という表現でしたが、HPV検査単独法においては「医師採取を原則とする」に代った点です。子宮頸がん検診の受診率は国民生活基礎調査の結果を基に公表されていますが、2019年が43.7%でしたが、2022年の調査では43.6%で、すでに頭打ちの状況です。
毎年1.1万人の方が子宮頸がんに罹患し、およそ2,900名の方が亡くなっています。
子宮頸がんは決して命を落とすようながんではないのです。
予防法としては、HPVワクチンの接種やほぼ全国的に網羅されている検診システムがありながら、どうして先進国の中で最低レベルに甘んじているのでしょうか。

ヘルスリテラシーの低さが最大の要因ではないか?

こちらは今回のたま未来連携EXPO2024での風景
こちらの写真は今年10月に東京ビッグサイトで開催されたFem+(フェムプラス)
に参加した際の様子
「子宮頸がんの原因、、、知っていますか?」という質問に対し、HPVの感染と答えられた人は2割程、HPVはどうして感染するのかとの質問に至っては正しく答えられた人は皆無に等しいのです。
HPVワクチンの接種やHPV検査という言葉は聞いたことがあったり、なんとなく子宮頸がんと関係があるということは知っていても、それが性交でうつるという認識には至っていないのです。
子宮頸がん?、、、自分には関係ない、、、と勝手に思い込む(対岸の火事的思考)人
でも、身内や、有名人が子宮頸がんで、、、というニュースを見たり聞いたりすると、自分は大丈夫なのか?、、、と、少しは知識を高めるる努力をしますが、、、、しばらくすると何もなかったように忘れてしまう「喉元過ぎれば熱さ忘れる」、、、そんな人多いのではないでしょうか?

ヘルスリテラシーの低さと言うより、“都合の良くない話は、あまり深く考えない” 「臭いものには蓋をする」的な日本の性教育の歴史が今なお影響し、日本人の国民性になっているのかも知れません。
ですから、大切な話をする時にはインパクトのある言葉で正しいことを伝えること大事になります。

子宮頸がんは女性だけの問題ではありません。
セックスによってHPVというウイルスが感染することが始まりです。
でも、HPVは淋病やクラミジア(症状が乏しいこともあります)の感染とは異なり、症状が全くないため、感染していることに気付きません。
「風俗を利用してもう10日経っても何の症状もないので、(性病に)感染しなくて良かったと胸をなでおろした経験はありませんか?」
子宮頸がんに関係のあるハイリスク型HPVに感染していても、全く症状はなく、虫眼鏡で性器を観察しても感染部位は分かりませんので、心配事は何もない、、、とかってに解釈し、大切な人へうつしていきます。

出展企業の交流会で突然の登壇要請

突然の登壇要請でしたので、今回アイラボが強調した、「子宮頸がん“0”を目指す」根拠をお話することにしました。
日本における子宮頸がん検診の受診率は43.6%が直近の数字です。
今年4月から、HPV検査単独法も子宮頸がん検診の方法として準備ができた自治体から行なえるようになりました。検体の採取は「医師採取を原則とする」になっていますが、受診率を上げるという意味では医師採取のみの場合大きな改善は期待でしません。既にWHOや米国FDAは自己採取が許可されています。
私達は子宮頸がん“0”を目指す方法は、現在通常の検診を受けている方が約44%、これに自己採取によるHPV検査が可能になれば、受診率80%は困難な目標ではないと考えています。残りの20%は男性の子宮頸がんに対する正しい知識を浸透させることで、風俗等におけるHPV感染予防や男性のHPVワクチン接種の加速が期待されます。アイラボが男性用のHPV検査を提供している理由はそこにあります。

■男のHPVタイピング検査(ハイリスク+コンジローマHPV)

■男のHPVタイピング検査〈ハイリスク13種HPV

2024 thank youキャンペーン 12月26日から1月15日

ゆく年  thank youキャンペーン
 くる年  12月26日から1月15日

2024年は皆様にとってどんな年になりましたか?
 2025年は皆様にとってより良いお年になりますように
 
アイラボより皆様への感謝を込めて期間中にご購入いただくと
Thank You(39)の10倍 390ポイントをプレゼントいたします。
購入されるサイトにより付与スタイルが異なります。
・オフィシャルショップサイトでは「390ポイント」付与(要会員登録)。
・楽天ショップでは「390円ディスカウントチケット」を配布。
・Amazonでは「その場で390円OFF」。是非、この機会をお見逃しなく!
 

令和6年度の子宮頸がん検診はお受けになりましか?
学業やお仕事や子育て、家事が忙しくて・・・検査の時間が
なかなか取れない~という方は是非お試しください。
母娘で検査をされる方が増えているんですよヾ(@⌒ー⌒@)ノ

検査キットは子宮頸がん検査だけではなく、話題のHPV検査や
13種のハイリスクHPVの型まで判別出来る検査などさまざまご用意

もちろんアイラボでは男性用のHPVタイピング検査も可能です。
子宮頸がん0(ゼロ)を目指して 女性だけではなく、
男性にも積極的に子宮頸がん検査に関わって欲しいなと思います。

フェムテックこちらも話題のキーワードですね
Femバランスチェックは腟内フローラの状況を顕微鏡写真付きでご報告します。

詳しくはホームページで紹介していますので、是非ご活用ください。

注意点

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この記事は椎名先生に代わり
ネット担当スタッフが更新してお届けしました。
ヾ(@⌒ー⌒@)ノヾ

第6報 細菌性腟症の治療について
日本性感染症学会 性感染症 診断・治療ガイドラインを拝見

Ⅱ治療 をみてみましょう。

細菌性腟症の治療には、局所療法(腟錠)と内服療法(経口)があり、前者が主役だそうです。
【第一選択】メトロニダゾール(フラジール)腟錠、1回250㎎、1日1回、7~10日間 または経口1回500㎎,1日2回、7日間
【第2選択】クロラムフェニコール、腟錠、1回100㎎、1日1回、7日間

注記
①薬剤の治療効果を高めるため、治療初期には、滅菌蒸留水または生理食塩水で腟内を洗浄してもよい。腟帯下が多量であったり臭気が強い場合は、0.025%塩化ベンザルコーニウム液、10%ポピドンヨード液を用いて洗浄する。
腟洗浄は、治療初期には投薬する薬剤の効果を高めるために重要であるが、診察時毎回の洗浄は、腟内のLactobacillus 属の数の低下をきたすため必要ではないとしています。
②妊娠中の細菌性腟症は、流産・早産と関係することが明らかになっているので、WHOの基準を満たした症例では、腟錠を用いて積極的に治療する。
③高齢の女性に頻度の高い細菌性腟炎の治療は、細菌性腟症に準じて施行されることも多いが、エストリオール腟錠の仕様や内服治療が行われることが多い。また、更年期症状の強い症例などでは、ホルモン補充療法や東洋医学療法(漢方治療)が併用されることもある。
Ⅲ治癒判定
治療(局所、内服)後、自他覚所見(腟内容の各種性状検査、グラム染色鏡検)を観察し、効果を判定するが、不完全な治療を避けるため、必ず1クール後の検査が必要である。
Ⅳパートナーの追跡
細菌性腟症は、性的パートナーの多い女性がかかりやすいとの報告があるとはいえ、性感染症(STI)とは決めつけられない。通常、患者の性的パートナーの治療をしても患者の臨床経過に影響を与えないことから、再発防止のためにパートナーの治療をすることや、その追跡をすることは勧められない。
◎付記
タイトルに表現したように細菌性腟症には、STIというよりsex associated diseacesであると考えられ、性的パートナーが多いほど罹患率が高く、子宮内避妊具(IUD)の使用で優位にリスクが高まると言われている。所見は多彩で、かつ全般に(症状は)マイルドであるが、膣トリコモナス症、膣カンジダ症が否定されても、なお頑固な帯下を訴えるものには先ず細菌性腟症の検査を行うことを進めたい。※(症状は)は筆者が追加しました。
このように解説されています。

診断・治療ガイドラインを紹介した訳は?
メトロニダゾール耐性菌のことが記されていないからです

今朝はここまでにします。愛犬雄と高尾山
愛犬雄と高尾山を散歩、家から歩いて1時間
耐性菌のこと気になっているので少し勉強してみます。
続きはまた後で、

Eさんの経験をもう一回おさらいしてみましょう

8月6日以降、アイラボで検査を受けて頂いたEさんが、Drrシイナのブログを見て頂いている皆さんのためになるのであればということで、これまで5回の記事に協力して頂きました。
今回、10月17日から開催されたFem+(フェムプラス)で私とお友達になって頂いた皆様にも見て頂ける準備ができましたので、改めて経緯をお知らせします。

第1回(8/6投稿)婦人科で治療後におりものや臭いが気になるようになった。
第2回(8/29投稿)細菌性腟症と診断された1ヶ月後はどうなった?
第3報(10/14投稿)細菌性腟症の治療に挑戦、思いがけないハプニングが
第4報(10/15投稿)Eさん見て!見て!、10/4日の検体だよ!
第5報(11/13投稿)次の生理後はどうなっているだろう?

このような経緯を見ると、メトロニダゾール(フラジール)による治療が効いていないのではないか?、、、と思われるのです。

これから腟ガルドネラ菌の耐性について調べてまた報告しますね。

今回初めて見て頂いた皆さん。
ビッグサイトでお友達になって頂きありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します。

第5報 次の生理後はどうなっているのだろう?

フラジールで2週間治療後、グラム陽性桿菌による膀胱炎を発症、
膀胱炎治療後腟内環境はここまで改善されました。
後2日で生理が始まる、、、予定。
この画像からも理解できるように、腟ガルドネラ菌はまだ残っています(死菌かも知れないが)。
やっとここまで回復した乳酸菌。どうか増えてきてくれ!祈る思い。
生理後の乳酸菌はどうなっているのか?
楽しみにしていてください。

今日から大阪に出張です。
セルソフトの開発に携わった、大成化工株式会社白石社長、吉田興産社長吉田社長に会ってきます。
帰ってから報告しますね。

10月17日より生理が始まり、21日の状況は

生理が終わった直後の細胞診標本です。
白血球がやや多く見られます。
生理直後ですので、それほどの違和感はありませんが、中央の細胞が心配です。
やはり、細菌性腟症に特有なClue cell (クルーセル)です。
細胞診標本では明らかな乳酸菌は見られません(正常でもこの時期はほとんど見られません)。
グラム染色標本を観察しても、中央にClue cell、そして標本全面に腟ガルドネラ菌が出現してります。
拡大を上げてみると、
腟ガルドネラ菌に加え、モビルンカスも若干見られ、細菌性腟症の所見を示しています。

やはり、(このブログの最初の画像でも分かるように)治療後も乳酸菌に混じり、
小型で赤く染まる腟ガルドネラ菌が存在していましたので、今回の結果も致し方ないのかも知れません。
フラジールの腟座薬2週間、同時に1週間の経口投与にも拘らず、腟ガルドネラ菌が存在することは耐性を獲得している可能性も考えなければならないのだろうか?

10月29日よりフラジール腟座薬1週間開始(排卵の頃)

腟座薬開始直後から症状はあまり良くないとの情報が届いていました。
また前回の様なグラム陽性桿菌が悪さをしているのか?
それとも別の菌が原因なのか?
そんなことを考えていると、いつも脳裏をかすめる “あいつ”がいます。
日本のお医者さんは「雑菌だよ!」とあまり取り合ってもらえませんが、欧米のお医者さんは泌尿生殖器の感染症で比較的重要視している微生物。
マイコプラズマやウレアプラズマ、、、???
私は以前から「こいつらは表に出てこないで裏で悪さしているのではないか」と疑っているやつらなんです。
ですから、強い腟炎が見られるケースで通常の感染症(淋菌、クラミジア、カンジダ、トリコモナスなど)が陰性の場合、アイラボのマイコプラズマチェックを進める場合があります。
比較的陽性のことが多いのです。

11月5日検体採取

症状はかなり良くない状況とのことですが、検体が送られてきました。
写真の様に、フラジール治療後とのことですが、白血球が多く腟炎の状況でした。
標本背景には細菌と思われる青く染まる物質が多く、かなり汚い状況です。
治療終了直後なのに、信じがたい膣炎の状況です。
しかしグラム染色をみると、乳酸菌(毎視野5個程度)が見られ、腟ガルドネラ菌も写真の様に若干認めます。前回もそうでしたが、腟ガルドネラ菌を完全に死滅させられていないのか?耐性を獲得しているのか? (この件については早速製薬会社に情報収集をお願いしました。)
これから生理まで約1週間、もっと乳酸菌が増えることを祈るだけです。
ひどい膣炎の原因はこれか?(菌交代現象)によるカンジダ腟炎を起こしていたのです。
フラジールを投与していたので想定内の状況ですが、カンジダが増えられる環境にある事が確認できたことは個人的には嬉しかった。なぜなら、カンジダが増えられるだけのグリコ-ゲン(糖分=栄養源)が存在することを意味しているからです。
カンジダの増殖や症状が強くならなければよいのですが、、、と心配もありますが、このような胞子が現状では比較的少ないことが救いです。

その後、症状は徐々に改善し、オリモノや臭いは気にならないと、連絡があり

しかし、心配の種を確認するため、Eさんに了解を頂き、マイコプラズマの検査をさせて頂く事にしました。