HPVの感染は淋菌やクラミジアとは違うぞ!

検診で異形成と診断されても、先ずは冷静に!
最近とても気になる現象があります。
せっかく仲良くお付き合いしている彼なのに、子宮頸がん検診でLSIL(軽度異形成)と診断されると、彼からうつされたと思い、別れてしまうカップルが少なくありません。
淋菌やクラミジアに感染すると、多くの場合数日または1週間ほどで症状が出るため、クリニックに受診して検査・治療が行われます。
同様に、尖圭コンジローマを引き起こす、HPVの6型や11型に感染すると、視覚的にイボ(隆起性病変)が確認できるため、病気の可能性があると認定され検査や治療が行われます。

ハイリスク型HPVに感染しても見た目何の変化もありません。

子宮頸がんの原因になるハイリスク型HPVが亀頭や陰茎に感染しても、イボなど通常と異なる変化は全く見られません。
なので、自身も淋菌やクラミジア、HPVの6型・11型のように感染している事に全く気付きません。風俗を利用した後、“今回も何の症状が出なくてよかった=性病にかからずに済んだ”と安心しますが、ハイリスク型HPVの感染はそうはいきません。感染はあっても全く症状がないため、大切な人にうつしてしまう事になるのです。
女性の場合も全く同じで、感染していても全く症状がありませんが、子宮頸がん検診というチェック機構があるため、ASC-US(HPVの感染があるかも?)やLSIL(HPVの感染がある)の様に感染がある事に気付くのです。(男性にはそのような機会がないためいつになっても気付きません。)
しかし、男性でも、感染している部位を綿棒で擦ってくると、女性の子宮頸部細胞診で見られるようなASC-USやLSIL相当の異型細胞を見ることが出来るんですよ(少ないですがね)。
51型の感染がある男性性器からの細胞

女性も細胞診による検診でHPV感染が見つからないことは多い

一番左側に赤丸で示したケースはHPV感染がある人ですが、
ASC-USやLSILの細胞が出ているのは右下の赤枠で囲ったケースにすぎません。
これらは全てハイリスク型HPVの感染例ですが、
水色で示した時期はASC-USやLSILは検出されません。

STIとSTDの違いは何?

ネットで「STIとSTDの違い」で検索すると、以下の様な解説が出てきました。

性感染症が表記されている時、「STD」と「STI」があります。一体、これはどのような違いがあるのでしょうか。STIは、”Sexually Transmitted Infection”を略したもの。つまり、感染が確認された状態をさします。感染が確認されれば、症状がなくても、STIとして分類されます。

一方、STDは、”Sexually Transmitted Disease”を略したもの。
ちなみに、「Diseases」は病気という意味。
つまり、感染が確認されて、なおかつ症状が現れているのが「STD」ということになります。
STDは、STIが進行した状態とも考えられます。

現在では「予防」の観点から「STI」を使うことが適切ではないかという考えもあり、
「STI」を使用するケースが増えているのです。
自分の健康を守るために、誰かに感染させないために、性感染症を早期に発見し、治療を行うことが大切であるという観点からは、性感染症検査においては、「STI」を使う方が適切であるといえるでしょう。


私自身、性感染症Sexually Transmitted Disease(性行為にによってうつる病気=性病)は容易に理解できますが、STI Sexually Transumitted Infection 性行為でうつる感染?
、、、何だろうね?

不顕性感染のこと?

これもネットで検索してみると
不顕性感染とは、細菌やウイルスなどの病原体に感染しても症状が現れない状態を指します。感染は成立しているが、症状が表れないため、感染していることを自覚していない人が多く、結果的に感染源となる可能性があり、感染症の広がりに関わってきます。
とあります。
これはなんとなく理解できるような気がします。

それでは男性のハイリスク型HPVの感染は?

男性がハイリスク型HPVに感染しても、その感染部位に特段の症状が出るわけでも、将来的にそこにがんが発生するわけでも、ある種の病気が起こるわけでもありません。ところが同じHPVの仲間で6型や11型は同じように性行為で感染し、感染した部位に尖圭コンジローマ(イボ)という病態が現れますので、性行為によって感染する病気=STDに分類されます。同じ性行為で感染するハイリスク型HPVはその部位に病態としては現れません(顕微鏡的には正常とは異なる異常な細胞が見られるが)ので、病気としては認定されません。
つまり、STD(病気の状態)ではなく、性行為によってHPVというウイルスが感染しているだけの状態=STIというのでしょうか?
不顕性感染とも違うような気がします?
なんだかよく分からなくなってしまいましたが、男性性器のハイリスク型HPVは「性行為でうつる」けど、そこにがんができるわけでもない(まれに癌化することもある)が、パートナーにうつすことになるので、STIとして(注意喚起)する意図があるのでしょうね?
私がSTIという言葉を最初に聞いたのは、千葉大学教育学部養護教諭養成課程で性教育の教務補佐員として武田敏教授のお手伝いをしていた頃で、アメリカの学会から帰ってきた武田先生の口から出た言葉です。
決して新しい言葉ではありませんが、(私にとっては)馴染みにくい・解り難い言葉でしたので、その後20年経ってアイラボを立ち上げた際もSTIを使わず、株式会社アイ・ラボCytoSTD研究所としました。

なんだか益々よく分からなくなってしました、、、ので、
おやすみなさい6/8 0時28分また続きを書きます。

何が言いたいの?  と言われそう

それではまとめに入ります。
このように、ハイリスク型HPVに感染しても多くの場合、自覚症状は全くないので、STDではなくSTIなのです。
性交経験者であれば、知らないうちに感染していた可能性があるのです。
たとえこれまでの(細胞診による)検診で異常が指摘されたことがなくても、感染していなかったとはいえません。従って、過去のことを問題視してもあまり意味はなく、未来に向けての対策が大切になります。

【その1】HPVワクチン接種は、ハイリスクHPVの感染を防ぎます。男女共に有効です。
但し、接種前にHPVに感染していると効果は半減するようです。陰性を確認してからの接種をお勧めします。

【その2】(女性)HPV検査を受けましょう。2024年4月から子宮頸がん検診にHPV検査を導入することが可能になりました。感染していないことを確認しましょう。感染していたら必ず細胞診検査を受けて現在の状況(NILM、ASC-US、LSIL、HSIL、、、等)をチェックしましょう。そしてしっかりフォローアップしていきましょう。
https://ilabo-cyto-std.com/onlineshop/item/kit041

【その3】(男性)HPVに感染しないための知識を持つことが重要です。前述のHPVワクチン接種も考えましょう。感染させないように、新たなお付き合いを始める前に、自分の状態をチェックしておきましょう。
https://ilabo-cyto-std.com/onlineshop/item/kit113

【その4】感染していることが判明しても、喧嘩をしてはいけません。ましてそれが原因で別れてしまうのは悲しいです。(男性)「今年もちゃんと検診を受けた?」「進んでいなかった?」と、いつも一緒に考えてあげましょう。

子宮頸がんは女性だけの問題ではない。
感染しても過剰に心配する必要はありませんが、
定期検査を怠らないことが最も大切なのです。
どうしても(病院に行くのが)気が進まない時は、私達の郵送検査をご利用ください。
https://ilabo-cyto-std.com/onlineshop/item/kit001

ある証券マンがアイラボに 何だって? HPV検査をしたいと!

私は、投資とか株式とか全く興味のない人間。
でも、証券マン達だって仕事。
無下に断ることはしないで、一応、短い時間でもお話は聞くことにしています。
多くの場合、私に無料で子宮頸がんや性感染症の講義を受けてお帰りになるのが関の山。
いつも、「今日は良いお話を聞けて良かったね」と言って見送ります。
今日は、ある証券マンのためになるお話を紹介します。

ある証券会社の女性社員にとって私はお客さん。
その女性から、上司(?)の希望で一緒にご挨拶に伺いたいという電話がありました。
私自身、あまり興味のない分野のお客様ですが、快く承諾しました。
約束の日、2人でアイラボに来られました。型のごとく名刺を交換させて頂きました。
「今日はどんな御用でいらっしゃいましたか?」と聞くと。
その上司さん。「女性社員には、アイラボに来る途中の車の中で、今日はビックリする話をするので驚かないでね。と話してあります。」と前置きをしてから、、、、

上司の第一声は「男のHPV検査をしたい」と言う事、、、、?

「エ?、あなたご自身のお話ですか?」と尋ねると、「はい」と。「検査をすることはもちろんたやすい御用ですが、どうされたのですか?」と再度尋ねると。
「お付き合いしていた人が、検診で異形成と診断され、結果的に別れることになってしまいました。教えて欲しいのは、普通の生活をしているだけでHPVというウイルスはうつるものですか?」と聞いてきました。(ある子宮頸がん検診の講演会で、HPVワクチン推進派のチョット名の知れたお医者さんが高校生を前に、「不特定多数の人と性的な行為をするだけでなく、手をつないだだけでもうつってしますウイルスなので、、、(中略)、、、ワクチンを接種しておきましょう」と力説していました。)この公演会に私と一緒に参加した同僚の女性も「え?、、、子供達を前にこんなこと言っていいの?」とあきれ返っていましたが、HPVワクチンの接種は子宮頸がんを予防するためには大切なお話ですが、結果的にこのような立場のお医者さんが、手をつないだだけでも感染するなどと発言することで、医療に対する信頼が低下してしまうのではないか?と感じたことがありました。

話を戻しますが、その上司さんには、「確かにHPVは感染力の強いウイルスですが、健康な皮膚や粘膜に触れても感染は成立しません。目に見えない小さな傷口から感染しますので、日常の生活で知らぬ間に感染していたというのは正解ではありません。」と答えました。

実は、私(上司)、その女性が初めての人だったんです。

「そうですか。実は子宮頸がん検診などで異形成と診断されると、多くの場合直近お付き合いしていた人が疑われてしまい、別れる羽目になってしまうことが少なくないのです。あなたの様に、性的な行為をしたことがない人でもうつされたと疑われ、検査をしてみてくださいと言われますが、既にその方からうつされている可能性が高いのです。
私達は男性のHPV検査を提供していますが、決してそのような目的で提供しているものではありません。子宮頸がんは女性だけの問題ではなく、男性にも子宮頸がんに対する正しい知識をもって頂き、子宮頸がんから子宮を守り、命を守るために一緒に考えて欲しいからです。こんなことを書いていたら職員が一枚のアンケート用紙(検査キットの中に入れてある)を持ってきました。今回検査を受けた目的を書いていただく欄には「これからお付き合いをする人に傷つけたくないから(多分HPVを感染させたくないからという意味)」と書かれていました。このような男性の意識改革こそが私達の目的なのです。HPVの感染は「悪」でも「恥ずかしい事」でもありません。セックスの経験がある人ならだれにでも起こりうることなのです。■HPVワクチンはその感染を予防するもの、■不特定多数の人との接触は感染の危険性が高まる行為、■HPV検査による子宮頸がん検診は危険なHPVの感染があるかどうかを調べる検査、■細胞診による子宮頸がん検診はHPV感染の有無を調べるだけでなく、進行の度合いを推定する検査(例えば、軽度異形成、高度異形成、上皮内癌、といった)、■円錐切除術やレーザー治療はがんになる前に危険な部位を取り除く治療、等々、子宮を守る手段は山ほどあるのです。女性だけでなく、男性も一緒にHPV感染と子宮頸がんの関りを知り、“自分に合った”、“自分たちに合った”対策を一緒に考えて頂きたいのです。

具体的には

■ HPVワクチンの定期接種
世界的に12歳頃始めますが、HPVに感染する前に接種することが大切です。感染してしまってからの効果は6割ほどになってしまうと言われています。性行動は人の尊厳にかかわる行為ですので尊重されなければなりません。しかし、性の発達段階は人や環境によって異なりますので、ある年齢に達したら同時スタートという考えは少し乱暴かも知れませんし、日本の場合、性教育は極端に遅れているため、12歳前後の子供たちにHPVワクチンの定期接種と言ってもその意義を十分理解できないまま“みんながやるから私も”という、「みんなで渡れば怖くない」的感覚で臨んでいるのではないでしょうか?HPVワクチンの定期接種は性教育の絶好の機会なのです。自分は今決められない。もう少し大人になってから考える。そんな子供たちが現れる社会を私は望んでします。
オーストラリアでは男の子もHPVワクチンの定期接種を実施しています。私の孫は米国フィラデルフィアに住んでいますが、お母さん(私の娘)の勧めで中学1年生の時HPVワクチンを接種しました。
■子宮頸がん検診

検診の目的は前にも書きましたが、HPV感染があるかどうか? 病変の進行度合(LSIL、HSIL、など)を推定する検査です。子宮頸がん検診の受診率は44%程で頭打ちの状況です。自己採取型HPV検査の普及で受診率を80%位まで上げたい。そして、男性の子宮頸がんに対する意識改革で子宮頸がんゼロを目指すのが私達の目的です。

この上司さん 女性の健康と活躍を支援してくれるでしょう

この上司さんには、会社で女性の健康についての会議があったら、是非、子宮頸がんのことについて発言してください。きっと一目置かれる存在になりますよ。」と伝えました。

数日後、「男のHPVタイピング検査(ハイリスク+コンジローマ)」の注文が入りました。

今年もアイラボの郵送検査による子宮頸がん検診がはじまりました。

今年も自己採取法によるアイラボの子宮頸がん検診がはじまりました。
初入荷は中部地方の某健康保険組合の会員様からの検体です。
真新しい加藤式の改良器具セルソフトが勢ぞろいです。
この健康保険組合様からは、5月中に200名様以上の申し込みが予定されています。
検査方法は「細胞診検査」を希望されています。

採取器具に関する意見をアンケートの形で頂きました

11名中記載された方のご意見をそのまま掲載致します。
■とても簡単でした。
■簡単に使えてとても良かった。
■アソコをみせなくてよいのでよい。
■自分でやれていいと思う。
■簡単にできました。
■簡単でした。
■簡単にできていいです。
(第二便)を以下に示します。
■簡単にできてとてもありがたいです。検査機関へ出向くの時の変な緊張感もなくていいな、なんて。
■(33歳)毎回とてもむずかしい、、、できているのか正直よく分からない。・入れる時に痛い・説明書には「すわりながら」とかいてあるが、イスにすわりながらではできない。人によると思う。
■以前からと同じ方法なので慣れた(椎名が追加:以前は他の検診機関で加藤式を使われていましたので)
■使いやすい。
■今までと同じタイプのやり方(椎名が追加:加藤式の経験者)だったので、スムースにできた。
■自分のタイミングで自分でできるので良い。
■(60歳)閉経後の器具使用で少々痛みあり。
■特にない
■自宅でできてよい
■使いやすかったです。
■問題なくできました。
■器具がピンク色でかわいくなりました。(椎名が追加:以前は加藤式を使っていた方の意見)
■簡単だった。少しだけ痛かった(31歳)
■思ったより怖くなくできた。
■簡単にできてよかった。
■思ったより簡単だった

ご意見を頂きありがとうございました。
おおむね、好意的なご意見を頂きましたので、改良に携わった私としても安堵しています。
器具を製造している大成メディカル株式会社様にもこの結果をお伝え致しました。

別の健康保険組合様は「HPV検査単独法」を採用されました

やはり中部地方の健康保険組合様ですが、5月から11月の間に希望者を募り、HPV検査単独法による郵送検査で子宮頸がん検診を実施されます。今日現在、20名の方の受付が完了しました。健康保険組合様のお考えに沿って、私達ができる最善の検査を提供してまいります。
アイラボは「女性の健康と活躍を支援する検査会社」ですので、恥ずかしい忙しい検査を受けるのが面倒な人達の検診の機会を最大限有効に活用できる検査を提供しています。
それが『最新のHPV検査』です。
その特徴とは
【特徴1】HPV検査前に、顕微鏡で検体の適否判定を実施していますが、その際に観察された腟内状況(腟炎や感染症が疑われる所見が見られた時)を報告書に反映します。これは自己採取器具セルソフトを用いることで可能になったサービスです。
実際の例として、「今回、HPV検査は陰性でしたが、腟内に白血球が増加しています。おりものや臭いが気になる場合、追加検査が可能です。また、心配事がありましたら無料の電話相談をご利用頂けます(042-652-0750)」

【特徴2】HPV検査の結果が陽性の場合、細胞診検査を実施して同時に報告致します。
HPV検査単独法の検診を受け、陽性であった時は必ず細胞診検査(細胞診トリアージ)を受けることになります。でも、細胞診の結果が出るのが怖いなどの理由でこの検査を受けない人がいます。先ずは陽性の結果が出た人が全員(医師採取による)細胞診トリアージを受けるために、現在の状況(NILM,LSIL,HSIL、等)が分かれば精神的にも楽になるものと思い、このサービスも追加することにしました。このサービスが提供できるのも、検体の採取にセルソフトを採用したからにほかなりません。



アイラボのHPV検査単独法による子宮頸がん検診

検体の採取法による検出精度については、エヴァリンブラシとセルソフトについて比較研究を実施し、学術論文に掲載しています(APJCP,2024,25(5),1673-1679)
その中の主要な表をここに示しています。
この研究には、HPV感染率の高い風俗営業従事者30名に協力をお願いしました。
先ずエヴァリンブラシで採取した後、セルソフトで採取しました。ハイリスク型HPVの感染があるかどうかで見ると、エバリンブラシとセルソフトで大きな差がないことが分かります。
エヴァリンブラシは医師採取と同等の採取能力があることが報告されていますので、セルソフトもそれに劣らないことをこの研究で明らかにしています。エヴァリンブラシは採取した後、乾燥状態で検査機関に送られますので、細胞診検査には対応できませんが、セルソフトは検体に保存液が入っているため、細胞診や他の感染症検査にも対応できるのです。
HPV検査で陽性の時はこのような報告になります。
「特徴1」については「腟内に白血球が軽度に増加しています」とし、「特徴2」については細胞診の成績とその画像を示しています。そしてこの報告書を持って婦人科を受診するよう促しています。

細胞診検査は人が顕微鏡で調べる検査、使命感が必須

検体から顕微鏡で観察する標本を作製し、それを顕微鏡で観察し、報告書を作成する全ての工程についてアイラボ内で教育された細胞検査士によってこの検査を実施しています。

アンケートの最後に『心配事があればお書きください。』と入れてありますが、そこに、
「このアンケートのあたたかさに感動しました」と、コメントを頂きました。
今後も、アイラボらしく皆様のお役に立てれば幸いです。


男性HPVタイピング検査に期待するところ
(1)子宮頸がんに対する男性の意識改革

  私達アイラボが目指す子宮頸がんゼロの町
  構想を実現するためには、
1)先ずは、子宮頸がん検診の受診率アップ
2)そのためには、HPV検査の普及
3)そして、子宮頸がんに対する男性の意識改革
  が重要です。

子宮頸がん検診の受診率をアップさせるためには

これまで行われてきた、細胞診は
医師採取に限り、自己採取は認めない
になっているため、子宮頸がん検診の受診率は頭打ちの状態になっています。
(厚労省国民生活基礎調査2022年度より)

HPV検査単独法の導入は受診率の大幅アップが期待できる

厚労省の(子宮頸がん検診)に関する指針では、
「細胞診検査単独法」または「HPV検査単独法」
のいずれかを選択することになっています。

これまでの「細胞診検査単独法」で、
採取法は医師採取に限るとされている中でも、
約44%が受診していますので、
「HPV検査単独法」に変更してもこれ以下になる事はありません。
「HPV検査単独法」は医師採取を原則とするになっていますが、
その理由は日本におけるエビデンスがないためとしています。
しかし、WHOやFDAは受診率向上を目的に、
自己採取法の導入を許可していますので、
我が国においても自己採取法が許可される日は遠くないと思われます。

自己採取法は検査精度に問題はないのか?

エヴァリンブラシは、
医師採取と同等の結果が得られることが報告されています。

(BMC Infect Dis. 2018;18(1):348.)
そして、多くの国で採用されています。
(J Clin Microbiol. 2012;50(12):3937-43.)

エヴァリンブラシの特徴は
ブラシの部分で子宮腟部(子宮の入り口)付近に存在する粘液を絡め採ってくる器具で採取された検体はそのまま輸送できる便利さがあります。
セルソフトは細胞診用に開発された器具
エヴァリンブラシより3.3cm長く、子宮腟部の細胞を擦り採り、その周辺に自然に剥がれ落ちた細胞も絡め採る器具です。採取された細胞が乾かないように、スポンジ部分に保存液を添加して検査機関に送りますので、HPV検査だけでなく、細胞診や感染症など様々な検査に対応できる特徴があります。勿論、保存液を添加しなければエヴァリンブラシと同じように扱うことも可能です。

エヴァリンブラシとセルソフトはほぼ同じ採取能力でした

アイラボが、両方の器具の採取能力を比較した研究をまとめたのがこの表ですが、上から4例目はセルソフトで58型が検出され、エヴァリンブラシでは検出されなかった一例を除き、両者とも同じ成績を示しました。検出されるHPVの種類がエヴァリンブラシで若干多い傾向にありますが、エヴァリンブラシが先に採取したことと、セルソフトでは採取されない腟の部分から採取された可能性が考えられます。

間接的ですが、セルソフトも(エヴァリンブラシと同じように)医師採取と同等の検査精度が得られることが分かりました。

詳細はこちらから(日本語版で)でも見ることが出来ます。
(Asian Pac J Cancer Prev, 25 (5), 1673-1679)

HPV検査単独法に切り替えただけでは
 子宮頸がんゼロは目指せない

HPV検査単独法による子宮頸がん検診を採用した自治体や企業の検診で、(医師採取による)検診が受けられなかった方を未受診者と表現しますが、この未受診者を如何に減らせるかが子宮頸がんゼロを目指すうえで重要になります。
セルソフト開発の経緯は既にこのブログでも紹介していますが、究極の目的は「子宮頸がんゼロを目指すこと」なのです。

医師採取が苦手な人
勉強・仕事・子育てで忙しい人
僻地にお住いの方でも
自宅で、自分で採取し、ポストに入れるだけなら
検診は受けられるでしょう

それでも取り残されてしまう人がいます

アイラボは5年前から
男性のHPV検査を始めましたが、
「お前最近臭いがきついぞ! 早く子宮頸がんの検査を受けて来いよ」
僻地に住む夫の一言で大事には至らなかった話

https://ilabo-cyto.co.jp/blog/article.html?page=116
がきっかけになっています。
僻地のため、検診を受けようか?次にしようか?と躊躇しているうちに
検診を受けるのが面倒になり、ついつい長い間検診を受けなかった奥さん。
たまたまご主人が『子宮頸がんになると臭いがきつくなる』ことを知っていたので、
奥様は初期の段階『Ⅰb期』で手術を受け、大事には至らなかったのです。
つまり、子宮頸がんは女性だけの問題ではなく、男性も一緒に考えて頂く事で、
子宮頸がんの死亡率を減少させる効果があると思うのです。

「子宮頸がんは男性の優しさが重要!

2024年12月9-20 八王子市多摩未来メッセ
たま未来連携EXPO2024に特別産学企画に出展
出展社懇親会の席で、
「子宮頸がんは女性だけの問題ではなく、
子宮頸がんゼロを目指すためには男性の意識改革が必要」なことを紹介させて頂きました。

挨拶が終わり懇親会になると、
男性数人が挨拶に来てくれました。
(外交辞令とは思いますが)
子宮がんの原因は男性がうつすんですか?
男性もうつってくるということですよね。
そして、彼女にうつすと、
彼女が子宮頸がんを発症する危険性があること

よくわかりました。
こんなこと初めて知りました。


早速検査を受けてみます!

誰からうつった、うつされた、は問題外!

子宮頸がんについてのヘルスリテラシーを高め、
二人が仲良く・健康で・社会で活躍できるために
男性の意識改革はとても重要だと考えています。


以上です。

検査は受けたいけど自分の職場では?

だからといって、
他のクリニックに行くのもどうかと?

そんなことがあって、
結局、私達受けていないのよね、
子宮頸がん検診

婦人科クリニックではこんなことを始めています

依頼された子宮頸がんについての講演に
何と 60名の女性職員が参加。

その中の24名(40%)がアイラボの
「子宮頸がん検診(自己採取細胞診とHPV検査の併用検査)」
を受けてくれました。

このことに院長先生はビックリ!
職場で検診を受けることにこんなに抵抗感があったことは驚き。

院長先生は更にビックリ!
そのうちの4名(13%)が要精密検査に!

HSIL 2名
ASC-US 1名
その他にハイリスクHPV陽性 1名
身近にいる大切な職員に
こんなにも要精密検査が出てしまうとは

その結果に驚いた院長先生の行動は

クリニックの検診部門で行われている
乳がん検診の受診者に、アイラボの「最新の子宮頸がん検査」を
オプションでオファー開始
HPV陰性者にはHPVワクチン接種の推奨強化

貴院の大切な女性職員はちゃんと検診を受けていますか?

せっかく婦人科に勤務しているのに、
なかなか子宮頸がん検診を受けられていない職員
実はたくさんいるようです。

やはり自分の勤務先が一番安心だから、
他のクリニックに行くのはちょっと不安、
という気持ちと、
いつも一緒にお仕事をしている先生に採取してもらったり、
同僚に検査したことを知られるのにはちょっと抵抗がある、
そんな複雑な気持ちなんです。

一番信頼している彼女たちの職場で、
安心して検査を受けてもらえるように、
あえて、
アイラボの「最新のHPV検査」を
取り入れてみませんか?

自己採取法でもHPV検査なら医師採取と検査精度は変わりません

医師採取と変わらない検査精度で世界的に採用されているHPV検査用採取器具(エヴァリンブラシ)とアイラボが大成化工を共同開発したセルソフトと検体採取能力を比較するために行った研究では、画像のように両者共ほぼ同じ結果が得られています。
赤枠でしましたように、セルソフトは細胞診などほかの検査にも使用できることがメリットです。
詳細は論文をご覧ください。(APJCP,2024,25,5,1673~)

自己採取でもちゃんと救える命があります

自己採取型細胞診でも、
精度にこだわりを持つことで、
婦人科医の先生方にも納得して頂ける
検査結果をご提供できます。


大切な女性職員を、
自身の職場で守っていきませんか?

この検査の特徴はアイラボ独自のサービス

全ての検体についてHPV検査の前に
検体がちゃんととれているか適否判定を実施

そしてこの時顕微鏡で見えたこと・・・
腟内環境(炎症があるか?感染症があるか?など、)を報告書に反映します。
必要に応じて追加検査が可能です

さらに、HPV検査で陽性の結果が出たケースは
全て細胞診を実施し
同時に報告します。


これがアイラボが最も得意とするところ
健康保険組合や会社の検診(福利厚生)に
採用!増加中


この件に関するお問合せは
042-652-0750
アイラボまで

女性用採取器具がリニューアル!

アイラボの女性用キットは全てセルソフトに変わりました

しっかりとした細胞採取が出来るという点で優れていることから
アイラボでは長年、加藤式自己採取器具を採用してきました。
しかし、いかにも医療器具って感じ・・・、
ちょっと太いな、ちょっと怖いな・・・
というご意見を頂くことがありました。
そのため約8年ほど前から大成化工株式会社様と改良を重ねて重ねて、
やっと2024年にセルソフトⓇという女性用採取器具を完成させました。

加藤式自己採取器具の優れた細胞採取能力はそのまま保持して、
・すこし細身にして挿入しやすい優しいカーブをつけ
・外筒部分をより滑らかに挿入しやすく
・操作をし易いように持ち部分を改良
・何回廻したかを指先の感覚でわかるように
・輸送のために保存性・密閉性を向上させました
・環境に優しいバイオマスプラスチックを採用
この機会に是非、お試しください
子宮頸がん検査・・忙しくて健診をまだ受けていない方

HPV検査・・子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスの感染が不安な方

Femバランスチェック(腟内フローラ)・・腟内環境が気になる、オリモノや臭いが気になる時に

オリモノや臭いの検査・・オリモノの臭いやカンジダの他に淋菌、クラミジアも心配な時に

様々な検査キットを取り揃えていますので、状況に応じてご利用いただけます。
この記事は椎名先生に代わり
ネット担当スタッフが更新してお届けしました。
ヾ(@⌒ー⌒@)ノヾ

たま未来連携EXPO2024 特別企画に出展

私達は八王子市下恩方町で登録衛生検査所(株式会社アイ・ラボ CytoSTD 研究所)を運営していますが、スタッフ全員が杏林大学保健学部出身ということもあって、杏林大学とは最新の知見と技術を共有し、主に子宮頸がん検診の受診率向上に関する検査技術や器具の開発に努めてまいりました。
そのような経緯から、この度、たま未来連携EXPO2024 (2024年12月19-20日、東京たま未来メッセ(八王子市)展示室AB)にて特別企画「アイディア集合!共創プロダクト体験ラボ」に出展させて頂きました。

子宮頸がんゼロの町を目指す取り組みのおさらい

私達(アイラボ)は、開業当初から子宮頸がんで亡くなる人“ゼロ”を目指す活動を行ってきました。
その基になるのは、日本の子宮頸がん検診の牽引者の一人である野田起一郎先生の「全ての人が検診を受ければ子宮頸がんで亡くなる人をゼロにすることができる」というお話を聞いたことに始まります。
しかし、日本の子宮頸がん検診の受診率は、一向に上がりません。
舛添要一氏が厚生労働大臣であった頃、公明党の浜四津敏子議員がこの問題を指摘したことに対し、舛添氏が5年間で受診率を50%まで引き上げると打ち上げました。
その効果は、3年後の国民生活基礎調査で37.7%に上昇しましたが、多くの団体の活動もむなしく、2019年43.7%、2022年43.6%と子宮頸がん検診の受診率は頭打ちの状況です。

頭打ちの原因は何か?

日本の性に関する教育が関係しているのではないか?
このスライドは、千葉大学教育学部養護教諭養成課程(故武田敏教授の元)で教務補佐として在籍していた時に学んだ一部です。
性に関する事は、なんとなく表に出したくない、隠しておきたい、、、日本人には特にそんな思いがあるのではないか? 子宮頸がん検診においても、基本的には「全く心配していないわけではないが、特に症状もなく自分には関係ないのでは?」、、、そんな風に思っている人が多いのではないでしょうか?
ですから、私達が行った(下に示す)アンケート調査でも、比較的自分にとって都合のよう状況であったら検診を受けるといったところではないかと思います。これをまとめると、恥ずかしい忙しい面倒くさいというのが実情と思われます。

自分でできる(自己採取)方法ならすべてが解決できるのでは?

私はかねてから、加藤式自己採取器具の有効性を評価している一人です。
本来は医師が採取すべき検体ですので、それに代わる器具は安全性、機能性、有効性のどれをとっても最高のデバイスでなければなりません。医師採取に次いで最も優れた器具でなければならないのです。
私達は現存する器具では加藤式を選びましたので、次にチャレンジするのは検査技術です。
検査精度向上に関する検査技術は⓵標本作製法と➁観察法に分かれます。
先ず、標本作製法については、“採取された検体を全て保存液の中に洗い出し、それを遠心分離器にかけ、得られた細胞成分を用いて標本を作製することにしました(液状化処理)”。
この方法にすることで、採取された(異常な)細胞をより効率的に収集することができ、さらに細胞が重なることがないため顕微鏡で観察しやすくなることで、検査精度が上がります。
自己採取法は腟内に自然に剥離した細胞と子宮の入り口付近を擦過した大量の細胞(正常の細胞と異常な細胞)が採取されます。従って、相対的に異常な細胞の割合が少なくなるので、顕微鏡で観察する細胞検査士の使命感・責任感が問われますので、改めて再教育のプログラムを用意しました。。
数少ない異常細胞を如何に見落としなく探すためのトレーニングです。
細胞検査士資格認定試験においても少数例(数少ない異型細胞を見落としなく発見できる能力も見る試験)として大変重要な私見として組み入れられていますが、それを再認識して頂くものです。
修了者にはこのような認定書を渡すことにしました。
細胞診は機械で自動的に調べる検査でないため、人への投資は極めて重要になります。

そして、医師採取と変わらない精度にこぎつけました

先ずは、お医者さんが採取するのとどの程度違うのかを調べる必要があります。
少ない情報を集めたのがこのスライです。

最善の方法とは言えませんが、検診を受けるのが「恥ずかしい、忙しい、面倒」な人にもこの方法でも受けて頂ければ受診率は少しでも上げられると考えました。
平成22年度東京都で年間5000件以上の自己採取検体を扱う検査所の成績と医師採取検体の成績を比較すると、その差は歴然としています。子宮頸がん検診ガイドラインで自己採取法が“ダメ”、“医師採取に限る”とされている理由はまさにここにあるのです。医師に代わる検体の採取なので、検査を勧める人、検査を受ける人は採取器具の選定には細心の注意が必要になります。また、検体の処理方法によっても精度が著しく変わる事、顕微鏡を観察する細胞検査士の使命感についても同様で、全てが適正に行わられない限りこの方法は“ダメな方法”になってしまうことを十分認識する必要があります。
注目!自己採取例でのD社の成績が他の3社(A~C社)に比べて良い成績でしたので、直接その理由をお聞きしたところ、表に示した回答を頂きました。
私達がセルソフトを用いた細胞診検査でLSIL以上の検出率は30例中7例23%(APJCP.2024.25.5.1673.にて報告)であり、1/23以下の検出精度でした。

自己採取法の欠点を理解しておく必要があります

最大の欠点は子宮の入り口から少し奥に入ったところにできるがん(自己採取器具で直接擦過できない所にできるがん)を早期に発見できない可能性がある事を十分認識して対策することが重要になります。

アイラボでは、報告書に以下のような注意事項を添付しています。
※注意1 この度の結果にかかわらず、既に閉経されている方で不正出血が見られた時は、婦人科を受診して体がん検査を受けましょう。
※注意2 この度の結果にかかわらず、以前に比べ粘液様のおりもの(帯下)が増えた時は、アイラボの無料相談をご利用頂くか、婦人科を受診して下さい。
※自己採取型の子宮頸がん検査は子宮の奥に発生したがんを早期に発見するのは困難なことがあります。
厚生労働省健康局がん・疾病対策課より、「子宮頸がん検診におけるHPV検査単独法の導入について」https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001132571.pdf その経緯を含め解説しています。
この中で私達が最も注目した点は、これまで子宮頸がん検診に使われてきた細胞診単独法「医師採取に限る」という表現でしたが、HPV検査単独法においては「医師採取を原則とする」に代った点です。子宮頸がん検診の受診率は国民生活基礎調査の結果を基に公表されていますが、2019年が43.7%でしたが、2022年の調査では43.6%で、すでに頭打ちの状況です。
毎年1.1万人の方が子宮頸がんに罹患し、およそ2,900名の方が亡くなっています。
子宮頸がんは決して命を落とすようながんではないのです。
予防法としては、HPVワクチンの接種やほぼ全国的に網羅されている検診システムがありながら、どうして先進国の中で最低レベルに甘んじているのでしょうか。

ヘルスリテラシーの低さが最大の要因ではないか?

こちらは今回のたま未来連携EXPO2024での風景
こちらの写真は今年10月に東京ビッグサイトで開催されたFem+(フェムプラス)
に参加した際の様子
「子宮頸がんの原因、、、知っていますか?」という質問に対し、HPVの感染と答えられた人は2割程、HPVはどうして感染するのかとの質問に至っては正しく答えられた人は皆無に等しいのです。
HPVワクチンの接種やHPV検査という言葉は聞いたことがあったり、なんとなく子宮頸がんと関係があるということは知っていても、それが性交でうつるという認識には至っていないのです。
子宮頸がん?、、、自分には関係ない、、、と勝手に思い込む(対岸の火事的思考)人
でも、身内や、有名人が子宮頸がんで、、、というニュースを見たり聞いたりすると、自分は大丈夫なのか?、、、と、少しは知識を高めるる努力をしますが、、、、しばらくすると何もなかったように忘れてしまう「喉元過ぎれば熱さ忘れる」、、、そんな人多いのではないでしょうか?

ヘルスリテラシーの低さと言うより、“都合の良くない話は、あまり深く考えない” 「臭いものには蓋をする」的な日本の性教育の歴史が今なお影響し、日本人の国民性になっているのかも知れません。
ですから、大切な話をする時にはインパクトのある言葉で正しいことを伝えること大事になります。

子宮頸がんは女性だけの問題ではありません。
セックスによってHPVというウイルスが感染することが始まりです。
でも、HPVは淋病やクラミジア(症状が乏しいこともあります)の感染とは異なり、症状が全くないため、感染していることに気付きません。
「風俗を利用してもう10日経っても何の症状もないので、(性病に)感染しなくて良かったと胸をなでおろした経験はありませんか?」
子宮頸がんに関係のあるハイリスク型HPVに感染していても、全く症状はなく、虫眼鏡で性器を観察しても感染部位は分かりませんので、心配事は何もない、、、とかってに解釈し、大切な人へうつしていきます。

出展企業の交流会で突然の登壇要請

突然の登壇要請でしたので、今回アイラボが強調した、「子宮頸がん“0”を目指す」根拠をお話することにしました。
日本における子宮頸がん検診の受診率は43.6%が直近の数字です。
今年4月から、HPV検査単独法も子宮頸がん検診の方法として準備ができた自治体から行なえるようになりました。検体の採取は「医師採取を原則とする」になっていますが、受診率を上げるという意味では医師採取のみの場合大きな改善は期待でしません。既にWHOや米国FDAは自己採取が許可されています。
私達は子宮頸がん“0”を目指す方法は、現在通常の検診を受けている方が約44%、これに自己採取によるHPV検査が可能になれば、受診率80%は困難な目標ではないと考えています。残りの20%は男性の子宮頸がんに対する正しい知識を浸透させることで、風俗等におけるHPV感染予防や男性のHPVワクチン接種の加速が期待されます。アイラボが男性用のHPV検査を提供している理由はそこにあります。

■男のHPVタイピング検査(ハイリスク+コンジローマHPV)

■男のHPVタイピング検査〈ハイリスク13種HPV

2024 thank youキャンペーン 12月26日から1月15日

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2024年は皆様にとってどんな年になりましたか?
 2025年は皆様にとってより良いお年になりますように
 
アイラボより皆様への感謝を込めて期間中にご購入いただくと
Thank You(39)の10倍 390ポイントをプレゼントいたします。
購入されるサイトにより付与スタイルが異なります。
・オフィシャルショップサイトでは「390ポイント」付与(要会員登録)。
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・Amazonでは「その場で390円OFF」。是非、この機会をお見逃しなく!
 

令和6年度の子宮頸がん検診はお受けになりましか?
学業やお仕事や子育て、家事が忙しくて・・・検査の時間が
なかなか取れない~という方は是非お試しください。
母娘で検査をされる方が増えているんですよヾ(@⌒ー⌒@)ノ

検査キットは子宮頸がん検査だけではなく、話題のHPV検査や
13種のハイリスクHPVの型まで判別出来る検査などさまざまご用意

もちろんアイラボでは男性用のHPVタイピング検査も可能です。
子宮頸がん0(ゼロ)を目指して 女性だけではなく、
男性にも積極的に子宮頸がん検査に関わって欲しいなと思います。

フェムテックこちらも話題のキーワードですね
Femバランスチェックは腟内フローラの状況を顕微鏡写真付きでご報告します。

詳しくはホームページで紹介していますので、是非ご活用ください。

注意点

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この機会をお見逃しなく!

※ お一人様一回限りとなります。
※ オフィシャルショップの場合、会員登録されている方が対象となります。
※ 会員登録がお済みでない場合、ご購入時に登録いただければポイント付与となります。

発送後のキャンセルは一切、お受け致しておりません。
 やむなくキャンセルの場合は廃棄処分となるため処分料を頂きます。
この記事は椎名先生に代わり
ネット担当スタッフが更新してお届けしました。
ヾ(@⌒ー⌒@)ノヾ

New! アイラボのHPV検査 ~Fem HPV test~ とは

子宮頸がん検診は今年から推奨グレードAの「HPV検査単独法」が自治体の検診にも認められるようになりました。
検体の採取は「医師採取を基本とする」にはなっていますが、「自己採取は認めない」といったこれまでの表現より柔らかくなりました。子宮頸がん検診の受診率を上げる目的であれば、自己採取を容認することは当然であり、既にWHOや米国FDAも自己採取を許可しています。
この度アイラボは、『Fem+(フェムプラス)Femtech Tokyo ^女性の健康と活躍を支援する』の展示会に参加し、多くの方からアイラボ式HPV検査が支持されました。
これを機会にこれまでのHPV検査Kit003をFem HPV testとしてサービス内容を拡大しましたので、改めてその詳細をご報告致します。

New ! Fem HPV test とは

Fem は女性ですが、アイラボでは「優しい」の意味を込めました。

せっかく採取した貴重な検体を有効利用し、
女性が健康で活躍できる環境を整えることに貢献したいと思います。
通常のHPV検査に比べると、若干コストは上がってしまいますが、
検診という貴重な機にご理解を賜れれば幸いです。

Fem+ 2024 ~女性の健康と活躍を支援する展示会に参加して
1. メインテーマ:子宮頸がん“0”を目指してとは

私達アイラボは会社設立当初から「子宮頸がんゼロの町〇〇」と題した活動をしてきました。それは「検診を受ければ子宮頸がんで死亡する人をゼロにすることができると言われた我が国における子宮頸がん検診のパイオニア野田起一郎先生の言葉があったからです。開業当時、子宮頸がん検診の受診率は低く、その要因は「恥ずかしい、忙しい、面倒」と考えていましたので、それら問題を一掃できる自己採取法(自宅で自分が採取する方法)の検査精度向上に関する研究を始めました。

欠点があるものの、加藤式採取器具ならなんとか行ける!

自己採取法に関しては学術論文そのものがほとんどないため、限られた資料を基に医師採取と自己採取に関する検査精度をまとめたのがこの1枚のスライドです。そして加藤式の有効性は論文としてまとめました。そしてこれが子宮頸がん“0”を目指す第一歩になりました(検診が苦手な人には使える目途が立ったのです)。
しかし、子宮頸がん検診ガイドラインでは「自己採取はダメ」、、、この事で加藤式採取器具を提供した会社は廃業に追い込まれましたが、セルソフトの開発を進めていた大阪の大成化工株式会社に引き継がれました。

そして今年、HPV検査が子宮頸がん検診推奨ランクAに、、、!

私達が目指す子宮頸がん“0”の目標を実現させるためには、現在の医師採取細胞診による検診(受診率47%)だけではなく、より検診を受けやすい自己採取HPV検査が選択できることで、少なくても受診率の大幅な向上が期待されます。私達は小さな会社ですので、大手の会社と渡り合うためには常に会社の存続をかけの検査内容の充実と向上に挑戦しています。
この度、子宮頸がん検診にHPV検査を導入することに関しては社内で新たな機運が生まれました。
そこにはあくまで検診受診者検査会社や検診機関の

そして今年、HPV検査が子宮頸がん検診推奨ランクAに、、、!

私達が目指す子宮頸がん“0”の目標を実現させるためには、現在の医師採取細胞診による検診(受診率47%)だけでは達成が困難であることがこれまでの経緯で立証されました。(より検診を受けやすい)自己採取HPV検査が選択できることで、少なくても受診率の大幅な向上が期待されます。、しかしわが国における健康に関するリテラシーは極めて低く、各種の啓蒙活動やその支援には限界が来ていると思われます。ちなみに、国民生活基礎調査から得られる受診率の伸びは頭打ちの感があいます。