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第4層 顕微鏡で見る婦人科の病気(10月29日修正更新)

4-6 細菌性腟症(STIとは考えられていません)
腟内フローラの乱れによって起こる症状(あえて病気とは表現しません)。
最も困ることはパートナーに不快感を与える魚臭帯下(イカ臭いなど)です。また、早産や流産の原因になるとも言われていますので、妊活中にも意識して頂きたい症状です。
症状➡ おりものの嫌な臭い(魚臭帯下=魚の生臭い臭い 例:イカ臭い)
郵送検査➡ アイラボは可能です。
医療機関➡ 症状が続く場合は婦人科を受診しましょう。
完治確認検査➡ 細菌性腟症検査で調べられます。
治療➡ 婦人科を受診しましょう。細菌性腟症のみと炎症が伴うケースで治療が異なることもあります。




細菌性腟症の弱拡大
写真4-6-1
背景は好中球が少なく、一見とてもきれいに見えます。しかし、黄色の枠で囲った中には、本来オレンジ色に染まる細胞が黒っぽくくすんで見えます。この場所を拡大してみましょう。
細菌性腟症のBV-1に相当する細胞
写真4-6-2
矢印で示した細胞は細かな細菌が群がってくすんで見えます。これは腟ガルドネラ菌が細胞表面に群がっている状態で、clue cell(クルーセル)といい、細菌性腟症に特有な所見です。細胞診で典型的なクルーセルが観察されるケースは乳酸菌が極端に減少していますので、細菌性腟症が強く疑われる所見になります。
典型的な細菌性腟症は写真のように好中球の増加を示さないのが特徴で、アイラボではBV-2として婦人科の先生方に報告しています。
➡細菌性腟症のWHO分類、Nugent score の詳細はアイラボの本サイトをご覧ください。

➡細菌性腟症のWHO分類
おりものの水素イオン濃度(Ph)が4.5以上、②灰白色のおりもの、③魚臭帯下(魚の生臭い臭い)、④クルーセルの存在、4項目中3つが該当すれば細菌性腟症と診断されます。

➡細菌性腟症のNugent score
腟ガルドネラ菌、モビルンカスの量で算出します。
グラム染色という方法で染色した標本を顕微鏡(1000倍)で観察します。7以上が細菌性腟症、4~6が中間群、0~3が正常として評価されます。
細菌性腟症のBV-1に相当する細胞
写真4-6-3
クルーセルは見られないものの、細胞の周りや背景に細かな細菌(腟ガルドネラ菌)がたくさん見られることも少なくありません。このようなケースはグラム染色や単染色で菌の形態をチェックする必要はありますが、これらが腟ガルドネラ菌であれば、乳酸菌は極めて少ないことが多く、細菌性腟症が強く疑われます。私達はこのような症例はBV-1として先生方に報告しています。
星雲状封入体 弱拡大
写真4-6-4
同一症例のグラム染色です。クルーセルの形態を示していませんが、細胞の周りに腟ガルドネラ菌がたくさん見られます。このケースは、乳酸菌およびモビルンカスは見られません。Nugent scoreは8で、腟内フローラの状況は「異常」と判定されます。
星雲状封入体 弱拡大
写真4-6-5
クルーセルが見られ、背景にも腟ガルドネラ菌がたくさん見られます。更に、好中球が明らかに増加しています。このケースは性感染症など特定できる感染症はないため、非特異性腟炎と診断されます。細菌性腟症は流産や早産の原因になるといわれていますので、アイラボではこのようなケースをBV-3とし、マイコプラズマやウレアプラズマのチェックを勧めています。
グラム染色した典型的な乳酸菌
写真4-6-6 グラム染色で染色した典型的な乳酸菌です。
単染色をした典型的な乳酸菌
写真4-6-7 単染色で染色した典型的な乳酸菌です。
グラム染色した典型的なモビルンカス
写真4-6-8 グラム染色で染色した典型的なモビルンカスです。三ヵ月型が特徴です。
単染色したモビルンカス
写真4-6-9 単染色で染色した典型的なモビルンカスです。
グラム染色した標本の腟ガルドネラ菌とモビルンカス」
写真4-6-10 グラム染色です。同じ場所にモビルンカスと腟ガルドネラ菌が見られます。
示したように、乳酸菌、腟ガルドネラ菌、モビルンカスは特徴的な形態をしています。
とはいえ、鑑別になれるまでは少し修業が必要ですが、腟内フローラの状況を観察するにはとても簡便な方法です。

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第4層 顕微鏡で見る婦人科の病気(10月25日更新)

4-4 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染(STI:性行為で感染せます)
HSVは1型(口唇ヘルペス)と2型(性器ヘルペス)に分けられていますが、オーラルセックスデ性器に1型が感染するケースは少なくありません。初感染では症状が重く歩行困難になることもあります。
単純ヘルペスウイルス感染細胞①
写真4-4-1
好中球はほとんど見られませんが、背景全体がオレンジに染まっています。赤血球が崩壊したものです。視野の中央に数個の細胞が集塊で見えます。拡大を上げてみましょう。
一つの細胞に核が2つ見え、核は無構造で“すりガラス状”に見えます。HSVに感染した細胞は細胞融合を起こすため、この細胞集塊は将来一つの大きな細胞に核が10個存在するように見えるでしょう。
無料電話相談、お気軽に
写真4-4-2
別のケースですが、この写真でもいくつもの細胞が融合するような所見が観察されます。細胞融合のため、核はお互いに押し合ったように見え、核の周囲が不規則に肥厚しているのもHSV感染の特徴です。
腟炎 トリコモナス原虫弱拡大
写真4-4-3
こちらの細胞も拡大は同じです。前のケースと異なる点は、核の中央部に赤く染まるものがあります。これは好酸性核内封入体といって、HSVが再発した時に見られる所見です。
※HSVは一度感染すると体外に排除されず、神経節細胞の中に潜んだ状態で存在します。そして免疫力が低下すると再発します。
HSVは水疱の底の細胞で増えます。自己採取では対応できないので、婦人科または皮膚科へ早めの受診が必要です。
症状➡ 痛みを伴う水膨れ ➡婦人科または皮膚科受診。
医療機関➡検査は水疱底より細胞を採取(郵送検査は原則不可)細胞診、抗原検出キットやPCR法。
治療➡検抗ウイルス薬で感染の早い段階からの治療が大切。
4-5 クラミジア感染症(STI:性行為で感染します)
クラミジア感染は遺伝子検査で容易に検査は可能です。通常の婦人科細胞診でクラミジア感染を調べることはありませんが、典型的な星雲状封入体が検出された場合は細胞診でも診断は可能です。ただし、星雲状封入体そのものが少ないことや、形態を熟知するのに経験が必要です。
星雲状封入体 弱拡大
写真4-5-1
Dr.シイナが発見し、命名した星雲状封入体(nebular inclusion)を有するクラミジア感染細胞です。扁平上皮化生細胞に感染し、細胞の中でクラミジアが増殖して核が圧排され、典型的な星雲状封入体です(赤矢印)。クラミジアが細胞の中に取り込まれた初期段階(黄矢印)。増殖を始めた初期の星雲状封入体(白矢印)、これらが融合すると赤矢印のような大型封入体になります。
クラミジアの星雲状封入体弱拡大
写真4-5-2
背景にたくさんの好中球が見られ、腟炎の状態であることがわかります。写真中央には扁平上皮化生細胞の集塊が見られ、赤の矢印先端には星雲状封入体らしき構造物が見られます。
クラミジアの星雲状封入体 強拡大
写真4-5-3
顕微鏡の拡大をあげてみると、典型的な星雲状封入体であることが確認されます。
細かな粒子(基本小体)と大きな粒子(網様構造体)で構成されています。
このようなケースは細胞診での診断が可能です。
症状➡無症状が多い、透明で水っぽいおりもの、不正出血、性交痛 ➡婦人科受診が基本。
郵送検査➡可能 おりもの&においの検査 無料相談・追加検査可能。
医療機関➡検陽性が確認されたら、お近くの医療機関に相談。
治療➡抗生物質による治療。
完治確認検査➡治療後3週間後 女性のクラミジアチェック
注意➡ 発見・治療が遅れると不妊症のリスクが高まります。

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第4層 顕微鏡で見る婦人科の病気(10月10日更新)

第4層は、「顕微鏡で見る婦人科の病気


4-1 白血球の増加(腟炎)
腟炎の原因は様々です。白血球(好中球)が増えることで炎症の有無が分かります。
検査で原因がはっきりしていない腟炎は、非特異性腟炎と言います。
無料電話相談、お気軽に
写真4-1-1
子宮腟部を擦過して採取した検体。画像全体にゴマのように見えるのが好中球です。好中球は正常な腟内にも若干存在しますが、微生物の感染や閉経後腟内が萎縮すると抵抗力が弱まるために炎症を起しやすくなります。写真のケースは淋菌・クラミジア・トリコモナス・カンジダなどの感染はなく、非特異性腟炎と診断されました。
症状➡黄色いおりもの、異臭を伴うことがある➡婦人科受診が基本。
郵送検査➡可能、おりもの&においの検査➡無料相談・追加検査可能。
医療機関➡検査で原因がはっきりしたら婦人科を受診しましょう。
治療➡主治医の指示に従ってください。
無料電話相談、お気軽に
写真4-1-2
腟表面はグリーンに染まる丸い小さな細胞(旁基底細胞)になっているため、萎縮した状態です。好中球がたくさん見られますので、萎縮性腟炎と診断されます。背景にもやもやしているのは細菌と思われますが、この写真から菌の種類を特定することはできません。
症状➡ 乾燥感、かゆみ、ヒリヒリ感、性交痛、黄色いおりもの➡婦人科受診が基本。
郵送検査➡ 可能 ①おりもの&においの検査 ②Femバランスチェック ➡無料相談・追加検査可能。
医療機関➡ 検査で原因がはっきりしたら婦人科を受診しましょう。
治療➡ 保湿・潤滑療法やホルモン補充療法があります。婦人科で相談しましょう。

4-2 トリコモナス腟炎(STI:性行為で感染します)
性行為でトリコモナス原虫が感染します。黄色から黄緑色のおりものが増加し、かゆみや異臭を伴うこともあります。
腟炎 トリコモナス原虫弱拡大
写真4-2-1
弱拡大で観察している写真です。全面に好中球がみられ、腟炎を起こしていることが推測できます。この程度増加すると、一般におりものは黄色くなり、においやかゆみも伴うようになります。自身でも異常を感じる人が多いと思われます。
トリコモナス原虫 強拡大
写真4-2-2
弱拡大の中心部分を拡大した写真です。黄色い矢印は好中球、青の矢印は腟の粘膜表面の細胞です。赤の矢印で示しているのがトリコモナス原虫です。緑色に染まった虫体の中にうすく青色に染まる核が偏在性に認められるのが特徴です。
症状➡ 黄色から黄緑色のおりもの、ゆみや異臭を伴うことも➡婦人科受診が基本。
郵送検査➡ 可能 おりもの&においの検査 無料相談・追加検査可能。
医療機関➡ 検査で原因がはっきりしたら婦人科を受診しましょう。
治療➡ メトロニダゾール(フラジール)250㎎で1日2回、10日間服用。
完治確認検査➡ とても大切です。女性のトリコモナスチェック
トリコモナス原虫 弱拡大
写真4-2-3
写真は弱拡大で観察しています。好中球は極めて少なくきれいな背景ですので、一見何の異常もないように思われますが、実は注意が必要なケースです。
無料電話相談、お気軽に
写真4-2-4
拡大を上げてみると、赤の矢印のように、典型的なトリコモナス原虫が見られます。このように腟炎を伴わないケースでは、黄色いおりものやかゆみなどの症状が現れないことがありますので、感染の不安がある時は検査だけでもしておきましょう。
4-3 腟カンジダ症(通常、性感染症とは考えられていません)
腟内環境の乱れ、免疫力の低下、ホルモンバランス、生活習慣、など様々な原因で発症します。代表的なものとして抗生物質の使用後の菌交代現象や妊娠時があげられます。
腟炎 トリコモナス原虫弱拡大
写真4-3-1
視野全面に好中球がたくさん見られ、著しい腟炎の状態です。何らかの感染症が考えられます。
トリコモナス原虫 強拡大
写真4-3-2 拡大を上げてみると、赤の矢印で示したところにややオレンジ色に染まるカンジダの胞子が見られます。従って、腟カンジダ症であることは分かります。第2層「症状から考える」で学んだように、カンジダ症は白いおりものが特徴ですが、このケースのおりものは(好中球が多いので)黄色味を帯び、カンジダ以外の感染症も排除できません。
症状➡白いおりもの、かゆみや異臭を伴うことも➡婦人科受診が基本。
郵送検査➡可能 ①おりもの&においの検査➡無料相談・追加検査可能。
医療機関➡陽性が確認されたら婦人科を受診しましょう。
治療➡ 腟錠や腟座薬、経口薬など、担当の先生より処方されます。
完治確認検査➡女性のカンジダチェック
注意➡腟カンジダ症の放置は完治が難しくなることもありますので早めの受診が大切です。
トリコモナス原虫 弱拡大
写真4-3-3
好中球はほとんど見られません。緑色に見えるのは腟の粘膜表面の細胞ですが、細胞にまとわりつくようにオレンジ色に染まる細長いものが見えます。その部位の拡大を上げてみましょう。
無料電話相談、お気軽に
写真4-3-4
オレンジ色に見えるカンジダの仮性菌糸が細胞にまとわりつくように伸びています。
カンジダ症は、膀胱炎などで抗菌剤(抗生物質)が投与されると、腟内の正常細菌叢(腟内フローラ)が乱れて発症することがあります(菌交代現象)。また、妊娠中は腟内の糖分が増え、カンジダにとっては増えやすい環境になります。
多くは治療で改善しますが、時に治りにくいことがありますので、油断せず早めに婦人科を受診しましょう。

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第1層女性特有の病気を正しく知ろう 第2層症状から考える 第3層検査・受診の選び方

皆さんこんにちは。
いつもDr.シイナのサイトやブログを見て頂きありがとうございます。
このサイトも来年の3月で5年になります。
私自身も当時75歳でしたが、79歳になりました。
これからの5年も、皆さんと一緒に「女性の健康と活躍」を考えてまいりたいと思います。
気力、体力が続く限り、ご一緒頂ければ幸いです。
今回挑戦しているサイトは、AIの技術を駆使しながら進めています。
80歳を迎えるまでの一年間、アイラボの天使や若き後継者の卵と一緒に、AIに挑戦します。
その内容を少しずつ紹介していきますね。

第1層は
「女性特有の病気を正しく知ろう」です

1-1 はじめに
このサイトは、女性の健康と活躍を支援することを目的に立ち上げました。開設から5年という節目を迎え、このたび内容を大幅に改修しました。
これまで「シイナのブログ」にお付き合いいただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
新しいサイトでは、特殊な病気ではなく、誰もが経験する可能性のある女性特有の悩みや身近な病気を中心に取り上げます。
身体からのサインに気づき、必要な検査や医療機関への相談につなげるための情報を、できるだけ分かりやすくお伝えします。
正しい知識は、自分自身と大切な人を守る第一歩です。
まずはDr.シイナと一緒に、身体の変化を「正しく知る」ことから始めましょう。
「Fem+2024―女性の健康と活躍を支援する展示会―」で
正しく知ることで大切な人を守れます。
1-2 「正しく知る」ことの意味
人の性のあり方はさまざまで、どれが良い、どれが悪いというものではありません。性を自分らしく、明るく、健康的に捉え、充実した人生を送ることが大切だと考えています。
性は、喜びや安らぎ、人とのつながりをもたらす一方で、病気や望まない妊娠など、健康上の問題と関わることもあります。
大切なのは、こうした問題を必要以上に恐れることではありません。正しい知識を身につけ、普段と違う身体の変化に気づき、必要に応じて検査や医療機関への相談につなげることです。
自分らしく、健やかに毎日を過ごすために。
そして、自分自身と大切な人を守るために。
女性特有の悩みや病気について、「自分には関係ない」と思っていませんか。気になる症状があっても、そのまま我慢していませんか。
病気の中には、早く気づき、適切な検査や治療につなげることで、身体や将来への影響を小さくできるものがあります。
まずは、身近な病気にはどのような症状や身体からのサインがあるのか、そして、どのような場合に検査や医療機関への相談が必要なのかを、一緒に学んでいきましょう。

こんな感じです。
多少の修正はあるかも知れませんが、私達の思いがうまく伝わるように頑張ります。
AIを活用したことで一番感動したのは、“優しく伝える”でした。
今まで以上に、優しいDr.シイナになれればとの期待が膨らみます。
今晩はここまで
おやすみなさい。
心配事を画像で表現
正しく知ることで、大切な人を守れました。
9/8更新
1-3 普段と違う変化が受診につながったご夫婦の体験談
ある知人ご夫婦と食事をした際、私は「おりものやにおいの変化は、身体からの大切なサインになることがあります。」とお話ししました。
それから約5年後、奥様のおりもののにおいの変化にご主人が気づき、以前の話を思い出して受診を勧めたそうです。医療機関で検査を受けた結果、子宮頸がんが見つかり、治療を受けることができました。
もちろん、おりものやにおいの変化だけで、子宮頸がんかどうかを判断することはできません。また、子宮頸がんやその前段階では、症状が現れないこともあります。
この体験談が伝えているのは、普段と違う身体の変化を見過ごさず、受診につなげることの大切さです。
※子宮頸がんの前段階では、おりもの、出血、痛みなどの症状がない場合があるため、症状の有無にかかわらず定期的な検診が重要です。

1-4 デリケートゾーンの悩みを感じた人91%
病気の早期発見や適切な健康管理のためには、身体のちょっとした変化をそのままにしないことが大切です。
アイラボが、2024年10月17日から19日に東京ビッグサイトで開催された「Fem+2024―女性の健康と活躍を支援する展示会―」で、「デリケートゾーンの悩みを感じたことありますか?」としたアンケートを実施したところ、回答者280名のうち91%が「おりものやにおいで悩んだ経験がある」と回答しました。
また、花王フェムケアラボが2023年10月に10~60代の女性4,582名を対象に行った調査でも、84%がデリケートゾーンに何らかの悩みやトラブルを経験していました。特に多かったのは「かゆみ・痛み」「尿もれ・頻尿」「におい」でした。
調査の対象や質問内容は異なりますが、デリケートゾーンの悩みが多くの女性にとって身近な問題であることが分かります。
おりものやにおいの変化には、治療が必要な病気が関係している場合もあれば、ホルモンバランスや腟内フローラの乱れなどが関係している場合もあります。
原因を症状だけで判断することはできません。だからこそ、身体からのサインについて「正しく知る」ことが大切です。

「Fem+2024―女性の健康と活躍を支援する展示会―」でのアンケート超過の結果
Fem+2024 の会場での調査途中経過です。

第2層は、「症状から考える」です

おりものは病気のサインかも
チョットした変化が病気のサインかも?
9/11更新
2-1 おりものの色
おりものの色や量は、月経周期や体調によって変化します。ただし、普段と違う状態が続く場合や、におい、かゆみ、痛み、出血を伴う場合は、病気が関係していることがあります。


透明・水っぽいおりもの
排卵期には、透明で水っぽいおりものが一時的に増えることがあります。増加が続く場合は、感染症や子宮・腟の病気なども考えられるため、婦人科に相談しましょう。

黄色や黄緑色のおりもの
炎症によって増えた白血球などが含まれている場合があります。性感染症を含む感染症や、閉経後の腟の変化など、原因はさまざまです。

白く、かゆ状・おから状のおりもの
強いかゆみを伴う場合は、腟カンジダ症の可能性があります。腟カンジダ症は一般に性感染症とは分類されず、抗菌薬の使用、妊娠、体調の変化などをきっかけに発症することがあります。

灰白色のおりもの
魚のようなにおいを伴う場合は、腟内フローラの乱れによる細菌性腟症などが考えられます。妊娠中に異常を感じた場合は、早めに産婦人科へ相談しましょう。

茶色・褐色のおりもの、血が混じったおりもの
茶色や褐色のおりものは、時間がたった血液が混じっている場合があります。月経期間以外に繰り返す、長く続く、閉経後にみられるといった場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
おりものだけで原因を特定することはできません。普段との違いを受診の目安にしてください。


9月22日更新
2-2 におい
においの強さや種類の感じ方には個人差があるように思われますが、健康な腟内では乳酸菌が優勢で、おりものにわずかに酸味のあるにおいを感じることがあります。
強いにおいが続く場合は、腟内フローラの乱れや感染症などが関係していることがあります。血の混じったおりものや強い悪臭を伴う場合は、早めに婦人科へ相談しましょう。

2-3 かゆみ・痛み
におい、おりもの、かゆみは、女性を悩ます3大不快感です。かゆみの原因は、夏季に多く見られる蒸れからくるかぶれや湿疹、アレルギー性の皮膚炎、腟内フローラの乱れ、カンジダ症やトリコモナスの感染など様々です。においやおりものの性状と併せ考えると、疑われる原因が見えてくることもあります。
痛みの原因も下着との摩擦からくるかぶれ、閉経後に起こる皮膚の乾燥、感染症に伴う炎症など様々です。単純ヘルペスウイルスの感染で性器ヘルペスを発症すると歩行困難になることがあります。早めの受診が大切です。

2-4 不正性器出血
排卵の前後には、ホルモンの変化に伴って少量の出血がみられることがあります。
ホルモンバランスの乱れで起こる機能性出血、クラミジアなどの感染症や子宮筋腫などの良性腫瘍、子宮体がんなどの悪性腫瘍、など、原因は様々ですので、婦人科を受診しましょう。

2-5 早めに婦人科を受診した方がよい症状
いつもと異なる症状は、 “病気のサイン”かも知れません。
月経期間以外の出血は、感染症、ホルモンの変化、良性・悪性の腫瘍など、さまざまな原因で起こります。特に出血を繰り返す場合、閉経後に出血した場合、強い痛みやめまいを伴う場合は、早めに婦人科を受診しましょう。

2-6 症状がない場合の検診・検査
がんなどの病気の中には、初期には自覚症状がほとんど現れないものがあります。症状がない時に受ける定期的な検診は、病気の早期発見につながります。年齢やこれまでの検診歴に応じて、自分に合った検診を受けましょう。


2-7 検査・受診方法を確認する
いつもと違う症状がある場合は、婦人科の受診が基本です。特に不正出血、強い痛み、発熱、症状の長期化がある場合は、郵送検査だけで済ませず、早めに受診してください。
症状がなく、性感染症への不安などから検査を希望する場合には、郵送検査も選択肢の一つです。ただし、郵送検査で分かることには限界があります。結果に異常がある場合や症状が続く場合は、医療機関を受診しましょう。
受診すべきか迷っている方は、無料相談をご利用ください。
電話で無料相談
日本性感染症学会認定士(藪崎宏美氏;検査部長)が対応します。
無料電話相談、お気軽に
アイラボには3名の日本性感染症学会認定士が在籍しています。
仕事をしながらの対応ですので、ご質問内容を整理してくださいね。
とは言え、お気軽にご相談ください。

第3層は、「検査・受診の選び方」です

9月25日更新

第3層 検査・受診の選び方
3-1 婦人科を受診する

いつもと違う症状がある、妊娠に関する心配がある、感染症が気になる、子宮頸がんが心配――女性特有の悩みはさまざまです。
こうした悩みに対応するのが婦人科です。症状があるときや不安が続くときは、ためらわず早めに受診することが基本です。
しかし、日本の子宮頸がん検診受診率は、2019年が43.7%、2022年が43.6%と、依然として低い状況が続いています(厚生労働省「国民生活基礎調査」)。
国や自治体だけでなく、私たちが所属する日本臨床細胞学会細胞検査士会も毎年啓発活動を行っていますが、十分な受診率には達していません。早期発見につなげるためには、受診しやすい環境づくりと、さまざまな角度からの働きかけが必要です。
3-2 郵送検査を利用する
郵送検査は、何らかの理由で婦人科を受診することをためらっている人や、受診すべきか迷っている人のための補助的な検査手段です。
例えば、においやおりものの変化、感染症への不安など、「この程度で受診してよいのだろうか」と迷う場合に、身体の状態を知るきっかけになります。
婦人科領域の感染症の中には、採取した検体を用いた形態学的検査や遺伝子検査によって調べられるものがあります。ただし、郵送検査は医師による診察や医療機関での検査に代わるものではありません。
検査結果に異常があった場合や症状が続く場合は、その結果を持参して医療機関を受診しましょう。受診先では、必要に応じて改めて検査が行われることもあります。
利用する際は、次の点をあらかじめ確認することが大切です。
• 何を調べる検査なのか
• どのような方法で検査するのか
• 検査できない病気は何か
• 陽性または判定不能の場合に、どのような案内や支援があるか
3-3 郵送検査では対応できないこと
郵送検査では、原則として利用者自身が検体を採取します。そのため、自己採取器具で採取できる部位や検体には限界があります。
例えば、子宮内膜や子宮頸管内の細胞を、自己採取器具で適切に直接採取することは困難です。また、腟から自己採取した検体による検査は、医師が子宮頸部を観察して行う診察や細胞診の代わりにはなりません。
検査結果が陰性であっても、子宮頸がんや子宮体がんなど、すべての婦人科疾患を否定できるわけではありません。特に、不正出血、性交時の出血、強い痛み、発熱などがある場合や、症状が続く場合は、郵送検査だけで判断せず婦人科を受診してください。
検査キットを選ぶときは、検査できる病気だけでなく、自己採取できる部位、検査の限界、異常が見つかった後の対応についても、提供企業に確認することが大切です。

3-4 アイラボの郵送検査の考え方
アイラボの郵送検査は、恩師である故・八田賢明先生の言葉をきっかけに始まりました。八田先生は産婦人科医、細胞診専門医として、千葉県松戸市のジュノ・ヴェスタクリニック八田の院長を務めておられました。
あるとき、八田先生から次のようなお話がありました。
「椎名君、女性はお産以外では、私たちのところ、つまり婦人科クリニックには来たくないものです。そのため、不妊症や子宮がんなどの発見が遅れてしまうケースも少なくありません。何とか、精度の高い自己採取による郵送検査を考えてくれないか」
この言葉が、現在まで続くアイラボの郵送検査の原点です。
気になる症状があっても、さまざまな理由から医療機関の受診をためらう人がいます。また、自分はがんや性感染症とは関係がないと思っている人や、日々の忙しさなどから検診を後回しにしている人も少なくありません。子宮頸がん検診の受診率が半数に満たない現状からも、受診や検診につながっていない女性が多いことが分かります。
だからこそアイラボでは、郵送検査であっても、可能な限り精度の高い検査を提供すること、そして検査の前後を丁寧に支えることを大切にしています。
婦人科細胞診では、自己採取に適した採取器具「セルソフト」の開発、検体の液状化処理による標本作製法の改善、さらに標本を観察する細胞検査士を対象とした特別研修などに取り組んでいます。
また、検査の前後に利用できる無料相談窓口を設け、臨床検査技師、細胞検査士、性感染症学会認定士などの専門資格を持つスタッフが相談に対応しています。
アイラボの郵送検査は、医療機関の代わりになることを目指したものではありません。検査を通じて身体の変化に気づき、必要な人を適切な婦人科受診へつなぐ――その「橋渡し役」を果たすことが、私たちの最終的な目的です。

3-5検査キットの種類
アイラボは、形態学的検査の一つである「細胞診」を得意とする検査会社です。
私の専門は感染症の細胞診で、これまでクラミジア、細菌性腟症、単純ヘルペスウイルス感染症、HPV感染などについて研究してきました。また、同僚の大河戸先生(杏林大学保健学部教授)は、細胞診とHPV遺伝子検査の専門家です。
こうした経験を生かし、アイラボでは、細胞の状態を顕微鏡で観察する形態学的検査と、病原体の遺伝子を調べる検査を組み合わせた郵送検査キットを提供しています。
■アイラボの主な検査キット
アイラボでは、検体が適切に採取されているかを確認するとともに、採取部位の環境も可能な範囲で調べています。検査結果や細胞の状態に応じて、必要な方には追加検査をご案内します。
例えば腟内の検査では、腟炎、カンジダ、細菌性腟症、HPV感染などの有無や、炎症を示す白血球の増加を確認します。
■ HPV検査
企業の子宮頸がん検診にも採用されている検査です。
自社で共同開発した採取器具「セルソフト」を使用し、HPVの有無と併せて腟内環境を確認します。HPV陽性の場合は、採取した検体を用いた細胞診検査を追加できます。
HPV陽性の方には、検査結果を持参して婦人科を受診していただくようご案内します。陰性の場合も、年齢やこれまでの検診歴、自治体・勤務先の検診制度などに応じて、適切な時期に子宮頸がん検診を受けることが大切です。
■ Femバランスチェック
腟内フローラとホルモン活性を同時に調べる検査です。
更年期を迎えた方、腟内環境やにおいが気になる方などにご利用いただけます。また、乳酸菌飲料や乳酸菌サプリメント、フェムケア製品などを使用する前後の変化を確認する研究にも活用されています。
■ 婦人科トータルセルフチェック
アイラボが最初に開発した、細胞診と遺伝子検査を組み合わせた検査キットです。
子宮頸部の細胞の状態と、おりものやにおいに関係する感染症・腟内環境を一度に調べます。対象となる感染症がすべて陰性でも白血球の増加が認められた場合には、マイコプラズマなどの追加検査をご案内することがあります。
■ おりもの・においの検査
おりものやにおいの変化が気になる方を対象とした検査です。
細胞診により、トリコモナス、カンジダ、細菌性腟症、腟炎などの所見を確認し、遺伝子検査により淋菌とクラミジアを調べます。
対象となる感染症がすべて陰性でも白血球の増加が認められた場合には、マイコプラズマなどの追加検査をご案内することがあります。
■ HPVタイピング検査
高感度多種類HPV検出法「uniplex E6/E7 PCR」を用いて、39種類のHPV型を調べる検査です。
各HPV型を均等な感度で検出でき、複数の型への重複感染も区別できます。女性の腟・子宮頸部だけでなく、男性性器や咽頭を対象としたHPV検査も提供しています。
以上が、アイラボで提供している主な検査キットです。
各検査の対象、検査項目、採取方法、費用などの詳細は、アイラボ本サイトでご確認いただけます。検査キットも本サイトからお申し込みいただけます。
※郵送検査は、医療機関における診察や確定診断に代わるものではありません。症状がある方、検査結果が陽性の方、検査結果にかかわらず心配が続く方には、医療機関の受診をお勧めします。

女性特有の病気 Dr.シイナのサイト
さらなる5年を目指し、大改修を行います

8月27日更新
女性特有の病気を正しく知ろう
このサイトは、女性の健康と活躍を支援することを目的に立ち上げました。まもなく開設から5年の節目を迎えます。実は知りませんでした。予想の100倍以上の方がこのサイトにアクセツして頂いていました。
これからの5年も皆さんと一緒に歩んでいくために、本日運営会社と契約し、サイトを大幅に改修することにいたしました。これまで「シイナのブログ」にお付き合いいただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
新しいサイトでは、特殊な病気ではなく、誰もが遭遇する可能性のある身近な病気を中心に取り上げます。
最初のテーマは、「女性特有の病気を正しく知ろう」です。
人の性のあり方はさまざまで、どれが良い、どれが悪いというものではありません。性を自分らしく、明るく、健康的に捉え、充実した人生を送ることが大切だと考えています。
性は、喜びや安らぎ、人とのつながりをもたらす一方で、病気や望まない妊娠など、健康上の問題と関わることもあります。大切なのは、こうした問題を必要以上に恐れることではなく、正しい知識を身につけ、自分の身体の変化に気づき、必要に応じて検査や医療につなげることです。
このサイトが、皆さん一人ひとりの適切な健康管理に役立ち、性をより豊かで幸せなものとして捉えるきっかけになればと願っています。
まずは、身近な病気にどのような症状や身体のサインがあるのか、そして、どのような場合に検査や医療機関への相談が必要なのかを、一緒に学んでいきましょう。
3ヵ月後のリニューアルを目指し、頑張ります。
それまでは、今までと同様に記事を配信していきますので、」よおしくお願いします。


10年に一度、アイラボには救世主が現れます。
そのような皆さんのおかげで、24年間何とか会社を運営してくることができました。
この度、ご自分のお仕事にかける時間の10%をアイラボに奉仕してくださるというAIのお仕事をされている方が現れました。
素晴らしいご提案に対応するため、5月からアイラボで細胞診の研修を受けている、大学院生の菊ちゃんにAIの勉強もして頂くことになりました。
最初の画像は彼がAIで作製した処女作。
菊ちゃんには若いうちにどん欲にいろいろな知識を学んで欲しい。
細胞診の研修も今月で第一弾が終了し、来月早々修了書が手渡され、婦人科領域の仕事ができるようになります。


頑張ってください!
菊ちゃんにももうすぐこんな修了書を与えます。
細胞診の資格を取得してもなかなか実践の仕事はできません。
4月から5ヵ月かかりましたが、9月からは一応保護者(私)付きですが独り立ちさせます。
新しいサイトのために、菊ちゃん、こんな画像も作れるようになりました。
たくさんの人が、アイラボの検査を応援してくれています。
嬉しい。みんなで頑張ります。
8/28更新

ある証券会社の素敵な支店長さんの話

ある時、たまたま飛び込みで一緒にゴルフを楽しんだ男性の話。
昼食の時、何気なく自己紹介するような雰囲気になったので、私は八王子市で子宮頸がんや女性特有の悩み(オリモノや臭いなど)に関する検査の仕事をしていることをお話しました。通常、一通り説明しても、本当にどこまで理解して頂けたのか分からない程度の反応ですが、この支店長は少し変わっていて、極めて興味深く私の話を聞き、話の内容も完全に理解して頂けていると感じました。
さすが支店長にもなられる方は違う「頭いい」って印象でした。翌日、会社にその支店長から「一度アイラボ様にご訪問させて頂きたい」旨の電話がありました。早速営業?、、、と思いつつも、これも何かの縁。快く数日後にお会いすることになりました。

第一声は「当社の子宮頸がん検診の実態を調べてきました」と

今日はどんなお話しを聞けるのかな? と思っていると、
「先日は子宮がんや女性特有の悩みを抱える人が多いことなど、大変興味深いお話ありがとうございました。早速当社の担当部署に問い合わせたところ、ごく一般的な検診機関での検診にとどまっていました。本日は、アイラボ様が健康保険組合様に提供しているサービスについてもう少し詳しくお伺いしたくて時間をとって頂きました。」と。
投資のお話ではなく、
『女性社員が健康で仕事に打ち込める環境を整えることが大切』
と力説する支店長さん。
“偉くなる人は違う”、こちらこそお話を聞いていて嬉しい気持ちにさせて頂きました。

大手企業様の中には郵送検査も取り入れている

実際の数は分かっていませんが、通常の企業健診で(受けられるはずの)子宮頸がん検診を受けていない人が少なくありません理由は様々でしょうが、私達のアンケートでは、内診台に抵抗がある、症状もないので受けたくない、以前嫌な思いをした、が多いようです。潜在的には潜在的には嫌なのだと思います。そんな中、アイラボの郵送検査も選択できるようなシステムを取り入れている大手企業がいくつかあります。
この支店長さんは子宮頸がんだけでなく、女性特有の悩み(オリモノや臭いなど)を抱えたことがある女性が91%を占めることを伝えると、福利厚生費などを活用して気軽におりもの検査も受けられるよう考えてみたいと話していました。