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私達は婦人科細胞診と感染症検査に特化した検査を提供しています

「検査はどこに依頼しても同じだよ」、、、と言われた先生がいましたが、
私達は「〇〇に依頼すれば安心だよ」と言われる会社を目指しています。

婦人科細胞診の検査精度は「適切に採取」「適切な標本作製」「適切な観察」の全てが適切に行われた時に最大になります。
従って、検体の採取は医師の責任で、標本の作製と観察(スクリーニング)は細胞検査士の責任で実施されるため、細胞検査士には「細胞検査士責任賠償保険」または「臨床検査技師責任賠償保険」への加入を義務付けています。
検査
モットーは
「標本(検体)これ人なり、真心を以って接すべし」、、、検体はモノではなく人です。
「技術これ美なり、努力を以って研くべし」、、、最善の技術を提供しなさい​。
「診断これ命なり、責任を以って臨むべし」、、、使命感なくして自身の幸せはない。

医師採取

■私達は開業以来全てLiquid Transport Cytology System (アイラボ式LBC法)を実施しています。
その目的は、「採取は医師の責任」「標本作製と観察(スクリーニング)は細胞検査士の責任」と、それぞれの責任の所在を明確にして検査精度を高めることにあります。
●採取器具は医師に選択して頂きます。
先生方が最も自信を持ってる器具で採取して頂きます。近年サーベックスブラシでの採取が多い傾向にありますが、産科を標榜される先生方には出血が少ない綿棒が使われています。
●採取した検体はアイラボの輸送用保存液に浸漬し、宅配便にて週2~3回集配致します。サーベックスブラシで採取した検体は太い容器に、綿棒やサイトピックで採取した検体は細い容器にそのまま浸漬して頂きます。通常青い保存液に浸漬しますが、採取時に血液が多い検体はピンクの保存液に入れて頂きます。誤って、逆の液に検体を入れても問題ありません。
●綿棒で採取された検体は綿棒から細胞をそぎ落として細胞浮遊液とし、遠心分離した沈査を検体として使用しますので極端に精度が下がることはありませんが、頸部腺がんが疑われるときはブラシで採取されています。
●標本の作製はアイラボ独自のトレーニングを終了した細胞検査士が担当致します。(25×25mm)。
●観察(スクリーニング)は全て当社規定のトレーニング修了者によって行われます。
●結果のご報告はおおむね週3回(中2~3日)で発送しています。
●LSIL以上のケースは全て写真が添付され、期間内に報告されます。
●LBC法ですので36点の加算が認められます。
●至急のご報告にも対応しています。
検体
検体
医師採取用検体保存液で、綿棒やサイトピック、ブラシ類に使用できます。
採取器具に血液成分がないかあっても少ない場合は『青』血液が多量に含まれる検体は『赤』に入れてください。
※間違って逆に入れてしまっても問題ありません。
最近、幅の広いサーベックスブラシを使用する先生が増えていますが、その場合は太目の保存容器を準備します。
通常、左から2番目の25mm×25mm幅の標本を作製しますが、血液成分が多い検体や粘液成分が多い検体は自己採取検体(最も左)のように25mm×36㎜幅に塗抹します。血液や粘液が多い分異常な細胞の割合が少なくなるためです。検体採取量が少ない症例は回収されたすべての検体を検体をThinPrepやSurePath標本のように丸く塗抹し、残り検体がない旨を報告書に反映します。

自己採取

■自己採取法による子宮頸部細胞診は“子宮頸がん検診ガイドライン”では推奨されている方法ではありません。当社では、「医師採取が苦手な方」「子育てや仕事で忙しい方」「検診に行くのが面倒な方」にも受診の機会を提供するため、検診機関、婦人科医不在の医療機関、健康保険組合、郵送検査を通して実施しています。
当社における10年間の成績は子宮頸がん検診対象者に限ると、LSIL以上は1.5から2.0%の割合で発見されています。詳細は“東京都衛生検査所精度管理事業報告”に掲載しておりますので、ご検討頂く際の参考にしていただければ幸いです。
自己採取
■加藤式(またはセルソフト)自己採取器具を用いても細胞診の精度は検査機関によって異なります。こちらの表は、ある検診機関における軽度異形成(LSIL)以上の検出率を調べたものです。H23年からH27までは他社、H28年以降はアイラボで検査を実施しています。この間、採取器具は全て加藤式で行われ、対象者も毎年1500名程度(ほぼ同じ人)ですが、検出率に明らかな相違が見られます。この理由は検体処理、標本作製法及び観察方法の違いによるものと思われます。子宮頸がん検査の項でも示しましたが、私達は自己採取検体への対応には特殊なトレーニングを実施し、認定書を発行しています。検査精度については検査機関ごとに努力されていると思いますが、特に自己採取検体を扱う場合は異型細胞が相対的に少ないのでその対応が必要になります。
自己採取
■2024年4月からHPV検査単独法が子宮頸がん検診推奨ランクAとなり、原則は医師採取となっていますが、細胞診より表現が柔らかくなりました。細胞診は「異常な細胞が見られるか?、見られた場合その異型の度合いから病変を推定(ASC-US=HPVの感染があるかも知れない、LSIL=明らかなHPV感染細胞を認める(軽度異形成)、ASC-H=HSILの存在が否定できない、HSIL=高度の異型病変(前がん性の病変)する検査です。それに対してHPV検査は、がんを引き起こす可能性のあるハイリスク型HPV(16,18,31,33,35,45,52,58,39,51,56,59,68)の感染があるかどうかを調べる検査です。例えば『陽性』の結果が出ても、異型な細胞が見られない『NILM』なのか『HSIL』なのかは分かりません。なので、『陽性』の結果が出た時は必ず細胞診の検査を受けて現在の状態を調べなくてはなりません。検体の採取は原則医師採取になっていますが、WHOや米国FDAはすでに自己採取を認めており、私達の研究においてもセルソフトによる検体採取で医師採取と同等の結果を得ています。近い将来『自己採取でも可能』になると思われます。この検査で『陰性』の場合、次の検査は5年後と定めています(厚労省)が、私達は2-3年後を勧めています。
報告用紙
2024年4月より、加藤式の改良型セルソフトの販売が始まり、2026年春頃には加藤式の販売を終了する予定です。セルソフトは、加藤式の安全性を担保した上で、外観が若干細く優しい印象に仕上げました。材質は植物由来で環境に配慮し、軽量化したことにより操作性も向上して使い易くなっています。
報告用紙
HPV検査は『原則医師採取』になっている点ですが、この表は私達が医師採取と同等の精度として多くの国で採用されているエヴァリンブラシと比較調査を行った成績の一部です。この研究では風俗で働く30名に協力頂き、エバリンブラシで採取した後にセルソフトで採取しました。結果を見ると、HPVの捕捉能力に大きな差を認めません。両者で最も異なる点は、赤枠で示したようにセルソフトで採取した検体は細胞診の追加検査が可能な点です。HPV検査で『陽性』の人は、必ず細胞診による精密検査(トリアージ)を受けなければなりませんが、『結果が出るのが怖い』などの理由で、トリアージ検査を受けないケースもあります。そのようなことがないよう、アイラボでは『陽性』の結果が出た場合、残りの検体で細胞診を実施し同時に報告するサービスを実施しています(最新のHPV検査)
以下に示す報告書をもって受診していただく事になります。
報告用紙
アイラボが自己採取による郵送検査会社を立ち上げた最大の理由は、婦人科を受診するのが『恥ずかしい、忙しい、面倒』、そんな人達にも検診を受けて欲しいという願いがあるためです。HPV検査そのものは『陰性』『陽性』だけを調べる検査ですが、この貴重な機会を無駄にせず、HPV検査前に『腟内環境チェック』HPV検査後に
『陽性者に即細胞診の追加検査』を加えて同時に報告するのが特徴です。

今後、子宮頸がん検診にHPV検査単独法を採用される自治体や健康保険組合様には『最新のHPV検査』を提供してまいります。経費を含めた詳細についてはご相談頂ければ幸いです。042-652-0750です。
●他社からの検査受託は、検査精度上 “加藤式自己擦過法器具(大成メディカル社製) ”またはセルソフト(大成メディカル社製)で採取した検体のみをお受け致します。
●これら器具のご購入は、株式会社アイ・ラボCyto STD 研究所にお問い合わせ下さい。(042-652-0750)
●アイラボ方式自己採取型子宮頸がん細胞診検査のトレーニングを希望される方は株式会社アイ・ラボCyto STD 研究所にお問い合わせ下さい。
●アイラボ式の標本作製は採取器具から細胞成分を保存液中に洗い出し、遠心分離後の沈査をすり合わせ法にて作製します。
●塗抹面積は36×25mmで医師採取標本(25×25mm)より広くなっています。
●観察(スクリーニング)は細胞検査士の使命感が極めて重要になり、小数細胞例観察に準じます。
●採取された検体は1週間以内にアイラボに届くようご返送頂きます。
●結果は1週間以内に郵送またはネットで見ることが出来ます。
●当社専用の報告用紙を使用します。
●ASC-US以上の異型細胞が出現したケース全て写真が添付されます。
●種々の追加検査も可能です。(HPV検査、おりもの(感染症)検査、腟内フローラチェック、等)
●検査結果についてのご質問や感染症などの悩みごとについては無料相談がご利用頂けます。

数年前、加藤式採取器具製造所が製造販売の中止を通知して以降、加藤式自己採取法による子宮頸がん(細胞診による)検診から撤退された検診機関や健康保険組合様があったようですが、その後大成メディカル株式会社(大阪)が加藤式の製造を引き継ぎ、加藤式の改良型セルソフトの製造(販売元は吉田興産株式会社、大阪)を始めました。そして、HPV検査単独法が子宮頸がん検診推奨ランクAになったことで、少しずつですがセルソフトによる子宮頸がん検診(細胞診単独法 or HPV検査単独法)が戻ってきました。その最大の理由は、“受診率を上げなければならない”であり、通常の検診が「恥ずかしい、忙しい、面倒」な人にも検診の機会を提供したいとの思いがあるからだと思います。私達はそのような皆様の思いを裏切らないよう、私達が出来る最大限の精度を提供してまいりますので、郵送検査による子宮頸がん検診をご検討いただければ幸いです。