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第4層 顕微鏡で見る婦人科の病気(11月4
日)

44-7-2 軽度扁平上皮内病変 LSIL(ローシル)相当の細胞
軽度異形成でHPV感染が推定されます。
細胞診は、検査する部位の粘膜表面を擦過(こすって)して細胞を採取します。
下の画像のMild dysplasia (CIN1)の領域(黄色の枠)の表面は、大きな細胞でおおわれていますので、そこを擦ってきた細胞の形態を見てそれ以下の組織構造を推定します。
ASC-USの細胞
写真4-7-2f PRACTICAL PRINCIPLES OF CYTOPATHOLOGY ASCP 1999 より引用
この写真は、細胞診と組織診の違いを分かりやすく説明しています。
以下の説明で使用します。
藪崎宏美らの論文を提示
写真4-7-2 (LSIL ローシル)
表層型の大型扁平上皮細胞に異常な核が見られるので、Mild dysplasia(軽度異形成)と細胞診断されます。核の周りが白く抜けて見える所見はコイロサイトーシスといって、HPV感染を推定する特徴の一つです。従ってこのケースはLSIL(軽度異型扁平上皮内病変)と判定され、精密検査を受けることになります。
症状➡ 無症状ですので、細胞診検査をしないと分かりません。
医療機関➡ 3-6ヶ月に一度細胞診やコルポスコープで経過観察をします。
郵送検査➡ 感染しているHPVの型を調べたい時(HPVタイピング検査)
治療➡ 原則対象になりません。
注意➡ 経過観察の負担は大きいが、医師の指示に従うことが重要。
4-7-3 HSILを除外できない異型扁平上皮細胞 
ASC-H (アスクハイ) 相当の細胞、はっきりしない場合の判定になります。未熟な化生細胞、核の異型を伴う修復細胞、強い萎縮性変化が含まれる可能性があります。
ASC-H相当の細胞画像
写真4-7-3 (ASC-H アスクハイ)
比較的平面的な配列を示し、核が大型化し、クロマチンもやや増加傾向を示します。HSILを疑う所見ですが、核は敷石的配列を示し、未熟な扁平上皮化生細胞と鑑別が難しく、SAC-Hと判定したケースです。
症状➡ 無症状ですので、細胞診検査をしないと分かりません。
医療機関➡ 精密検査(コルポスコープや組織検査などが行われます。)
治療➡ 組織検査でCIN2やCIN3と診断された場合、円錐切除術やレーザー蒸散術が検討されます。
注意➡ 油断せず、主治医の指示に従うことが大切になります。
悩んだ時は➡ 無料相談 (042-652-0750)。
4-7-4 高度扁平上皮内病変HSIL(ハイシル)相当の細胞
HSILの細胞は、LSILの細胞(表層型扁平上皮細胞)より小さく(中層から深層型扁平上皮細胞)、細胞の分化(成熟)が乏しいのが特徴です(写真4-7-2f 黄緑、薄緑、白枠で囲った部分)。実際上は、中等度異形成から上皮内癌と判定される細胞が該当します。
ASC-H相当の細胞画像
写真4-7-4 (HSIL ハイシル)
深層型の核異常細胞、細胞質は厚く比較的明瞭で、核のN/C比が高く、クロマチンの増加傾向が見られます。中等度異形成から高度異形成が疑われる所見です。
症状➡ 無症状ですので、細胞診検査をしないと分かりません。
医療機関で精密検査(コルポスコープや組織検査などが行われます。)
治療➡ 組織検査でCIN2やCIN3と診断された場合、円錐切除術やレーザー蒸散術が検討されます。
注意➡ 度々の追跡検査で負担が大きいと思いますが、主治医の指示に従うことが大切になります。
悩んだ時は➡ 無料相談
ASC-H相当の細胞画像
写真4-7-5 (HSIL ハイシル)
同じような核が集簇的に出現し、核の大型化やクロマチンの増加が見られます。
写真4-7-2fの写真で薄紫から白枠の部分から採取された細胞が推定されます。
細胞質は比較的不明瞭になって、扁平上皮細胞の正常な分化が見られなくなっています。
細胞形態学的には高度異形成から上皮内癌が推定されます。組織学的には上皮内癌でCIN3と診断されました
症状➡ 無症状ですので、細胞診検査をしないと分かりません。
医療機関で精密検査(コルポスコープや組織検査など)
治療➡ 組織検査でCIN3と診断された場合、円錐切除術やレーザー蒸散術が行われます。
注意➡ 決して油断せず、医師の指示に従うことが重要。   
悩んだ時は➡ 無料相談。

今日はここまで