男性性器のHPVタイピング検査

子宮頸がんは、原因=HPV感染、予防=HPVワクチンと検診、治療=レーザー治療や円錐切除術と、すべての段階で研究が進んでおり、適切に対策すれば子宮や命を守ることができるがんです。それにもかかわらず、日本では毎年約3,000人が子宮頸がんで亡くなっています。
その背景には、「自分には関係ない」「まだ大丈夫」と考えてしまう傾向があり、実際に検診でHPV感染が見つかって初めて事の重大さに気づく人が多いという現状があります。つまり、火の粉が降りかかるまで危険を実感しにくい国民性が、予防や早期発見の遅れにつながっているのです。
受診率を上げる目的で様々な団体によって啓蒙活動が行われていますが、我が国における子宮頸がん検診の受診率は、国民生活基礎調査によると2019年43.7%、2022年43.6%と頭打ちの状況が続いています。
私達は会社がある町から『子宮頸がんゼロの町』を目指す活動を始めました。「この看板を見て娘や孫に話しました。」「昨日検診に行ってきました」など、いくつか反応はありましたが、秘匿性の高い内容であることに加え、自分のことは他人に知られたくないという国民性もあり、時間がかかる活動になります。
これは八王子市で開催された産学連携の展示会で、短いスピーチの機会をいただいた際の写真です。
私は「子宮頸がんは女性だけの問題ではありません。HPVというウイルスはセックスを通じて感染するため、男性も関わっています。そこで私たちは男性性器のHPV検査の提供を始めました」とお話ししました。
スピーチを終えると、数名の男性が駆け寄ってきて「子宮頸がんの原因に男性が関わっているなんて全く知りませんでした。早速検査を受けます」と話してくれました。
予想以上の反応で、男性の意識改革が子宮頸がん検診の受診率向上につながる可能性を強く感じました。
昨日(2026年6月2日)、ドウシシャ東京本社にて膣内フローラに関する勉強会に呼ばれました。
今回は偶然にも男性の参加者が4名いらっしゃったため、男性のHPV検査についてもお話ししました。やはり、男性からHPVが感染すること、そしてそれが子宮頸がんの原因になり得ることについては、ほとんどご存じない様子でした。改めて、成人男性への性教育の重要性を強く感じた次第です。


もし御社でもお話しする機会をいただけましたら、喜んで伺います。
お問い合わせは、下記までお願いいたします。
042-652-0750
椎名携帯:090-1119-8419

子宮頸がんゼロを目指すには検診受診率を100%に上げる必要があります

子宮頸がんは、早期に見つけて治療すればほとんどが防げる病気です。しかし日本では、検診を受ける人が欧米に比べてとても少ない状況が続いています。その受診率を上げるため、2024年から日本でも「HPV検査」が推奨されるようになりました。HPV検査は、これまでの細胞診(いわゆる“子宮頸がん検診”)よりも精度が高く、検査間隔も 2年に1回 → 5年に1回 と長くできるのが特徴です。横浜市や川崎市など、すでに導入を始めた自治体も出てきています。ただし、日本では検体の採取方法が「医師による採取が原則」とされています。つまり、結局は病院やクリニックに行かなければならず、この点が受診率向上の妨げになる可能性があります。一方、WHO(世界保健機関)や米国FDAは、受診率をさらに上げるために 自己採取(自分で腟内から検体を採る方法) を認めています。その背景には、自己採取でも医師採取とほぼ同じ精度でHPVを検出できるという研究結果が世界的に蓄積されているからです。私たちの研究でも、自己採取と医師採取の結果に大きな差がないことを示しています。下の表がその主なデータで、自己採取でも十分に信頼できることがわかります。こうした科学的根拠を踏まえると、日本でも自己採取を認めることで、病院に行く時間がない人や受診に抵抗がある人でも検査を受けやすくなり、結果として受診率はおおむね70-80%に上げることが期待できます。

それでも検診受診率を100%に上げるのは難しい

多くの成人男性は、性交渉によってHPVが感染することを十分に理解していません。これは、日本の性教育の歴史を振り返ると、その背景が見えてきます。1747年頃の「純潔教育」では、自由な性行動を“悪”とし、仁・義・忠・孝といった道徳を重視する教育が行われていました。私が中学生だった1960年頃の「月経教育」では、女子だけが暗幕を張った教室で授業を受けていました。まるで「恥ずかしいこと」「男子には知られてはいけないこと」のように扱われ、女性の身体について男性が学ぶ機会はほとんどありませんでした。その結果、「子宮頸がんは女性だけの問題」「男性はあまり立ち入らない方がいい」という意識が今も多くの男性に残っているのではないでしょうか。しかし、子宮頸がんは女性だけの問題ではありません。HPVは男女ともに関わる感染症であり、男性も正しい知識を持ち、共に考える意識改革が必要です。そこで私たちは男性性器のHPV検査に注目しました。検査キットを発売してから約7年になりますが、昨年あたりからようやく社会的な関心が高まり始めています。
これまでに2,421名がハイリスク型HPVの検査を受けており、そのうち約29%で感染が確認されています(図・左)。この検査を受ける人には、主に次のようなパターンがあります。
男性:新しいパートナー(女性)にHPVをうつしたくないため、自分の状態を確認したい。
女性:交際を一歩進める前に、パートナーに検査を受けてもらいたい。
男性:パートナーが子宮頸がん検診で異形成と診断され、自分も感染源として疑われたため検査を勧められた。
男性:過去に風俗を利用した経験があり、念のため自分の感染状況を知っておきたい。

このように、子宮頸がんの原因となるハイリスクHPVが性行為で感染するという知識が広く浸透してきたことが、検査数の増加につながっています。特に最近は、「男のHPVタイピング検査ハイリスク+コンジローマ」のキットが大きく伸びています。まだイボのような症状は出ない(不顕性感染)が、尖圭コンジローマを起こす6型・11型も同時に感染している可能性があるため、私達も勧めています。検出されたHPV型をみると、50番台のハイリスク型が半数以上を占めています。また、より危険度の高い16型は7%、18型は4%の割合で確認されています(図・右)。
これまで6型・11型の検出率は20%でした。しかし、尖圭コンジローマはイボとして現れる性感染症のため、見た目の変化で気づきやすいという特徴があります。そのため、異変に気づいた人がクリニックを受診する前に検査を受けるケースが増えており、結果として陽性率も高くなる傾向があります。また、性感染症を専門とするクリニックから「男性のHPVタイピング検査(コンジローマ検査)」の依頼も増加しています。

アイラボが提供しているHPVタイピング検査とは

私達が行っている男性のHPV検査は、機械にかければ自動で結果が出るタイプではありません。
人が手作業で行う、精密な検査方法です。この方法の最大の特徴は、39種類のHPV型を、どれも同じ感度で検出できることです。一般的な検査では型によって感度に差が出ることがありますが、この方法はその欠点を補っています。さらに、複数の型が同時に感染している場合でも、感染しているすべての型を正確に調べることができます。この検査方法は「高感度多種HPV検出法 Uniplex E6/E7 PCR」といい、私たちの仲間が開発したものです。

検査はいたって簡単、湿らせた綿棒で男性性器の表面を擦るだけ

HPVは皮膚や粘膜の表面近くに存在するため、検査のための採取は難しくありません。
アイラボの検査キットには、検体を採取するための綿棒が2本入っています。
綿棒の先を水道水で軽くぬらします。
余分な水分を軽くしぼるようにして取り除きます。
男性外性器(亀頭から陰茎の付け根まで)を、全体をまんべんなく擦って採取します。
※6型・11型のコンジローマ検査をご依頼される方は、特に気になるイボなどの隆起性病変を中心に少し強めに擦って下さい。
採取した綿棒を保存液に入れ、キットの説明に従ってアイラボへ送付してください。

アイラボではすべての検体について、適否判定を実施しています。

アイラボでは、検査に使う検体が正しく採取されているかどうかを確認するため、細胞診標本を作製し、写真のように顕微鏡で観察しています。もし検体が十分でない場合は、無料で再採取用の綿棒と容器をお送りしています。郵送検査では、本来は医師が行う採取作業を皆さまご自身にお願いすることになります。そのため、どのような検体であっても、アイラボでは必ず品質確認を行っています。特に男性性器のHPV検査では、ハイリスク型HPVに感染していても、肉眼では異常が見えないことがほとんどです。しかし、顕微鏡で観察すると、女性の子宮頸がん検診で「軽度異形成」と診断されるような細胞がしばしば確認されます。このような細胞の変化を見逃さないためにも、検体の適正な採取と確認作業が重要です。
適正に採取されていれば男性性器の表面からこのような細胞が採取されます。
女性の軽度異形成に相当する細胞もしばしば見られます。
今後さらに続きを作成いします。
■ 採取した検体は、通常青の保存液に入れて頂きますが、(こだわって)採取した器具に血液成分が多量に存在する場合は、赤の保存液に入れて頂きます。赤の保存液は赤血球を溶血させる効果がありますが、細胞の固定力が弱いため、標本を作製する前にワンステップ工程が加えられます。誤って青に入れるべき検体を赤に入れても、またその逆でも全く問題はありません。
アイラボが作製する標本と他社の標本との比較
■ 標本の作製も(こだわって)アイラボ独自の方法で実施しています。
先生方が最も使いやすい(得意な)器具で採取して頂きます。例えばブラシ類で採取された検体は粘液物質も絡め採られネバネバしています。サーベックスブラシで強引に採取された検体は血液成分が多く、細胞成分が塊で採取される傾向があります。検体の性状は採取器具によっても異なりますが、ザラザラしたもの、ザラザラしたもの、膿のようなもの、細胞成分が多いもの、少ないものなど、様々で、決して一様ではので、アイラボでは手作業でそれぞれの性状に合わせて標本を作製しています。医師が採取した検体から作製した標本を写真に示していますが、血液や粘液が多く含まれる検体は自己採取検体と同じ面積(広め)の標本を作製します。採取された検体の量が少ない時はSurePathやThinPrep標本のように、検体の全てを円形に塗抹します。
アイラボのモットー『標本これ人なり、真心を以て接すべし (検体や標本は物ではなく人です。自分の家族と同じ思いで接しましょう)』を実践しています。

検体の集配と結果のご報告

検体の集配は量にもよりますが、週2‐3回ヤマト運輸または佐川急便がお伺いします。週3回の例で説明すると、火曜日・木曜日・土曜日の午後(夕方)集配に上がります。火曜日午後送られた検体は水曜日に検体処理・標本作製、木曜日に検査、水曜日に結果を発送しますので、木曜日午前中結果のお受け取りとなります。至急の対応も可能です。

アイラボの子宮頸がん細胞診検査(自己採取郵送検査)

半世紀も前のことですが、ある検査会社で細胞診のお手伝いをしていた頃、婦人科クリニックから提出される検体にかなり適切ではない標本があり、“検体不適正のため判定不能”という結果を返すことがありました。すると、そのクリニック担当の営業マンが医師に怒鳴られたり、担当の細胞検査士に直接電話がかかってきたり、他の検査会社にかえるそ!、等の問題に苦慮していました。
そんなある日、30件程ですが、素晴らしい標本が私の机に置かれていました。これは何かと尋ねると、「加藤式という器具で自分で採取した検体です。」という返事が返ってきました。素晴らしい、いつか、自分が責任ある立場になったらじっくり「加藤式自己採取」に挑戦してみようと思っていました。
“いつもと違う症状があるけど、病院に行くのはチョット?”、“検診を受けなければとは思っても足踏みをしてしまう人”、そんな現状を少しでも改善できればとの思いから郵送検査を始めました。郵送検査は自己採取が前提ですので、医師の代わりをする採取器具は最良でなければなりません。加藤式採取器具は若干太く、見た目に医療器具そのものですので、利用者の恐怖心を和らげる目的で改良型セルソフトを世に送りました。自己採取型子宮頸がん(細胞診・HPV検査)検診には最良の器具を選ぶのは極めて重要になりますが、「顕微鏡標本の作製技術・観察技術」の全てが適正に行われることが条件になりますので、アイラボでは細胞検査士の特別な再教育を実施し、検査精度の向上に努めています。

加藤式の改良型セルソフト(新発売)

■ セルソフトは7年かけて大阪大成化工株式と共同で開発しました。
安全性を第一に、すでに400万本の実績がある加藤式自己採取器具を改良しました。器具本体は若干細くしてピンクにかえることで、恐怖感を和らげました。素材を環境に配慮して植物由来にしたことで、軽量化の恩恵を受け操作性も向上しました。内部構造を改良したことで液漏れも改善されました。
セルソフトは、細胞診、HPV検査など、婦人科感染症の総合的検査に対応できるのが特徴です。
使用方法はユーザー(主に検査会社)の技師の皆さんに工夫して使用して頂く事も出来ますが、分からないことは私達にお尋ねください。また、アイラボではセルソフトの販売も行っています。必要があれば検査もお受けいたしますので、婦人科以外の医療機関様でも気軽にご相談下さい。https://ilabo-cyto-std.com/consultation/mail ☎ 042-652-0750

アイラボ式検体処理と標本作製法

■ アイラボ式検体処理法
加藤式を開発した加藤先生は採取したスポンジ部分を直接スライドガラスに塗る方法(写真従来法)を推奨されましたが、私の経験では塗抹周囲に(異型細胞を含む)多くの細胞が重なって塗られるため、観察し難く、正常細胞に比べ相対的に異常な細胞が少なく、見落とす原因になると思われました。そこでアイラボでは、スポンジ部分の細胞を保存液の中に全て洗い出し、遠心分離した細胞成分を均一に塗抹する方法を採用しています。(詳細はこちら岡山論文参照)
残った検体はHPV検査、クラミジアなどの感染症検査、Femバランスチェックなどの追加検査のため2週間保存します。

アイラボの自己採取検体取り扱い認定書

■ 自己採取法による細胞診検査従事者には認定書を発行しています。
自己採取法は、その精度の低さから「子宮頸がん検診ガイドライン」」では認められていない方法ですが、先にも述べたように、検診の受診率が頭打ちの状態ですので、少しでも精度を高め、希望者(郵送検査)には自己採取法を勧めています。アイラボでは検査精度を左右する3つの因子「採取器具選択の重要性」「検体処理と標本作製技術の習得」「顕微鏡を観察する時の使命感」をしっかり教育し、その過程を終了した細胞検査士には社内用「認定書」を発行し、取得者が業務に従事しています。
■ アイラボの自己採取細胞診は、企業検診、健康保険組合、検診機関で利用されていますが、実施件数と診断の内訳を示します。2017年度までは風俗営業従事者の定期検査が含まれていますが、それ以降は含まれていません。
私達のこれまでの経験を総括すると、自己採取法による子宮頸がん検診は3つの条件を遵守することができれば有効な方法と考えますが、方法論的に子宮頸部の奥に発生する子宮頸部腺がんは早期に発見できない可能性があることをしっかり示すことが重要であると思います。

加藤式及びセルソフトの機能と有効性

■ セルソフトの有効性と弱点を理解した上で使用することが重要です。
写真で示したように、セルソフトの本体(プラスチックの筒の部分)は子宮腟部(子宮の入り口)の少し手前まで到達します。ハンドルを押すことでさらにスポンジ部分が子宮腟部/
頸部(子宮頸がんが発生する部位:青く示したところ)、更にその奥にある後腟円蓋部(自然に剥離した細胞などが溜っているところ)まで入ります。そこでハンドルを6回回転させますので、子宮腟部/頸部を擦過し、後腟円蓋部に溜った細胞も絡め採ってくる優れものです。しかし、黄色の丸で示した子宮体部や子宮頸部の奥を直接擦過することはできませんので、それら部位に発生したがんを早期に発見できないことがあります(弱点)
この器具を提供する側は使用者にこの点を十分な説明や対策を講じる必要があります。

アイラボの自己採取型細胞診の報告書

■ 可能な限り受診者に分かりやすい報告書を作成しています。
受診者のみならず、日本全国どこのクリニックを受診しても先生方にご理解頂けるような内容にしています。アイラボの郵送検査の特徴は、おりものの異常や感染症が疑われるときは追加検査ができる点です。勿論、異型細胞が見られた時はHPV検査の追加も可能です。検体はおおむね2週間保存しております。
自己採取における弱点および対応も記載しております。

アイラボの子宮頸がん検診(自己採取HPV検査)郵送検査

■ アイラボのサービス山盛りのHPV検査による子宮頸がん検診
「子宮頸がんは私に関係ない」「特に症状もないのに検診は面倒」「気にはなるが、とにかく嫌」、、、など、子宮頸がん検診の受診率が44%で頭打ちの現状を考えると、「HPV検査単独法」が推奨ランクAになったことは、子宮頸がん“ゼロ”を目指す私達にとっては朗報です。
細胞診が検査機関や検査に携わる人によって検査精度が異なるのに対し、HPV検査は医師採取でも自己採取でも検査精度に大きな差がないのが強みです。
日本では検体の採取を「医師採取を原則とする」となっていますが、WHOや米国FDAの様に「自己採取でもいいですよ」になると、受診率増加ははさらに期待できます。
私達は、「医師採取でも検診が受けられた方は今後も今のままでのように」、「医師採取が種々の理由で抵抗感があった人は自己採取で、気軽に検診を受けましょう。」という立場です。
私達が自己採取でもいいから、、、と言うには根拠があります。

エヴァリンブラシとセルソフトは医師採取と変わらない

エヴァリンブラシとセルソフトの検体採取能力を比較

■ エヴァリンブラシとセルソフトのHPV採取能力は変わらない。
新しい方法や器具の開発においては、その能力を科学的に実証したうえで提供することは基本中の基本です。私達が開発したセルソフトも本来であれば医師採取と同時に採取して比較すべきでしたが、協力医師の目途がたたず、既に医師採取と同等の採取能力が確認され、世界各国でHPV検査に採用されているエヴァリンブラシと比較しました。この表は論文の一部を抜粋したものですが、HPVの捕捉についてはほぼ同等の結果が得られました。両者の最も異なる点んは、エヴァリンブラシは乾燥状態で輸送するためHPV検査のみの対応ですが、セルソフトは保存液に入れて輸送のため、細胞診など様々な検査に対応できる点です。
この表の赤枠で示したように、セルソフトはHPV検査と並行して細胞診検査も可能である点がメリットになります。

アイラボの「最新のHPV検査」はセルソフト仕様でサービス満載!

HPV検査は、ハイリスク型HPVの感染かあるかどうかの検査で、その他の情報は全く得られません。
検査会社には色々ありますが、私達アイラボは細胞検査士が運営する女性の健康と活躍を支援する検査会社です。
女性の91%の方は、女性特有の臭いやおりもので悩んだ経験があると回答しています。(2024,10,17-19東京ビッグサイトFem+(フェムプラス)展示会でのアンケート調査)が、婦人科の敷居は高く、その多くが受診することなしに我慢してしまいます。細胞診による子宮頸がん検診はそんな女性にとっては絶好の“腟内健康チェック”の機会ですが、HPV検査単独法を選択した場合、HPV感染以外の腟内情報は全く得られなくなります。「婦人科細胞診は最も安価で、最も正確な婦人科感染症の総合的検査法」と位置付けるアイラボにとっては、せっかく採取した検体を有効利用し、必要に応じて腟内情報を提供するサービスを実施しています「最新のHPV検査」

せっかくの機会を無駄にしない子宮頸がん検診

  • 安心のセルソフトは腟内環境も観察できます。
  • 腟炎が強かったり感染症が疑われるときは結果にそれら情報を報告します。
  • HPV検査で陽性の場合、残った検体で細胞診検査を実施、同時に報告します。
■ セルソフトの本体は環境に優しい植物由来の素材を利用しています。
加藤式に比べ、軽量で操作性が向上しました。さらに本体部分が若干細くなったことで、挿入時の恐怖感は改善されました。説明書をご覧頂ければ初心者でも失敗がない優しい採取器具です。
■ HPV検査前の腟内環境チェックはあくまで情報のご提供です。
セルソフトは、医師が採取する検体ではありませんので、正しく採取されているかどうか必ず顕微鏡でチェックしてからHPV検査に廻します。もちろん適正に採取されない検体は再採取していただく事になりますが、このようなケースの多くは、説明書をよく読まなかったことが原因で、最も多いのがキャップを閉めたまま挿入してしまうケースです。
「腟内環境チェック」は検体の適否チェックの際に目に飛び込んでくる情報です。例えば、白血球が多い時は、何らかの原因で腟炎を起こしていることが疑われますので、感染症のチェックが望まれます。トリコモナス、カンジダ、ヘルペスなどは実際顕微鏡で確認できますが、クラミジアや淋菌などは遺伝子検査で調べることになります。「おりもの検査や感染症の検査が望まれます」などのコメントでお伝えしますが、医療機関への受診か、追加検査を選ばれるかは受診者の判断にゆだねられます。このような情報は受診者にとっては大切なことですが、過剰な心配を避ける意味でかなり限定的に実施しています。
■ HPV検査で陽性の場合、細胞診によるトリアージ検査を受けることになりますが、同一検体で即実施! 同時報告!
アイラボは細胞検査士が運営する検査会社ですので、細胞診は最も得意とするところです。HPV感染があるからといって必ずしも異常な細胞が見られるとは限りませんしかし、時には前がん状態の細胞(HSIL)が出現している事もあります。異常な細胞が検出されないケースであっても子宮の奥に発生する子宮頸部腺がんの存在を無視できませんので、報告書をもって必ず婦人科を受診して頂き、今後の対応は担当の先生の指示に従って頂くことになります。
HPV検査で陽性であった受診者が「怖いので婦人科を受診しないでそのままにしてしまった」というケースもあります。そんなこたがないように、『今は異常な細胞が出ていないので安心して受診して下さい。』
異常な細胞が出ているケースであっても、『今なら怖いことにはならないので、早めに受診して下さいね』という思いを伝えます。

自己採取型子宮頸がん検診(HPV検査単独法)の報告書

アイラボのHPV検査単独法の子宮頸がん検診報告書

■ セルソフトを使用することでこんな報告書が可能になります

【ハイリスク型を説明しています】ハイリスク型HPVの型を紹介し、危険度の高いHPVを左から順に並べています。
【検体の適否判定と腟内環境を示しています】『腟内に白血球の増加が見られます』とのコメントは、腟炎を起こしている可能性があります。症状としてはオリモノが黄色である可能性があり、何らかの感染症が原因になっているかを示唆しています。もしご自分もそのことを自覚されていれば、婦人科を受診されるか、検査だけでもしておかれることをお勧めしているものです。(これがアイラボの特徴です)
【HPV検査の結果です】HPV検査の結果は本来これだけです。
【HPV検査で陽性の場合、同時に細胞診検査を実施します】通常婦人科を受診して精密検査(細胞診トリアージ)を受けることになります。なぜそれが必要かと言えば、HPV検査はHPVの感染があるかどうかだけの検査なので、今現在子宮頸部がどんな状況(なにも異常はないのか、前がん病変なのか)になっているか分からないのです。それをはっきりさせるための受診ですので、(細胞診トリアージ)は必ず受けなければなりません。アイラボではそれを後押しする意味で、残った検体で細胞診検査を実施して同時に報告します。(これもアイラボの特徴です)

婦人科クリニックの先生方へ

ご挨拶
アイラボの椎名義雄と申します。20代前半に細胞診を始めて50年以上が過ぎました。
その大半を婦人科細胞診に関する研究や教育に携わり、いくつかの検査機関で細胞診のお手伝いもさせて頂きました。そのような経験の中で最も気になっていたことは「婦人科細胞診は異型細胞の有無やカンジダ、トリコモナス、時にヘルペス感染に関する報告はしても、その他の感染症(濾胞性頸管炎とクラミジア感染の関係や腟内フローラの異常と細菌性腟症)などについては、それらの所見が見えても報告しないことになっている機関もあります。その理由を聞くと「問い合わせがあっても説明できないから」「仕事が煩雑になるから」という返事が返ってきます。先生方は内診をしますが、加えて、腟内の顕微鏡的情報を得ることでより正確な診療に寄与で来るのではないかと考えます。「細胞診はどこに依頼しても同じ」ではない、アイラボの婦人科細胞診を是非お試しいただければ幸いです。
最後の仕事として、自分のラボで「婦人科細胞診は最も安価で、最も正確な、婦人科感染症の総合的検査法」を実践しております。

健康保険組合、会社の福利厚生ご担当者様へ

私達アイラボは子宮頸がん“ゼロ”を目指す検査会社です。ゼロを目指すためには検診未受診者対策を強化し、検診受診率を限りなく100%に近づける必要があります。そのためには精度の高い自己採取型細胞診やHPV検査が必須の条件になってきます。新たな採取器具の開発、検査方法の改良を通し、細胞診、HPV検査共に、医師採取と同等の精度を提供できるようになりました。すでに大手企業の健康保険組合様からも郵送検査として採用して頂いています。これからHPV検査が細胞診にとって代わろうとしています。アイラボでは、子宮頸がん検診は女性の健康をチェックする絶好の機会ととらえ、がん関連病変のみならず、感染症や腟内フローラの状況も踏まえた検診に力を入れていますので、ご検討頂ければ幸いです。