ASC-USと診断されて悩むカップル

子宮頸がん検診でASC-US/Ⅲaと診断されたので近くの婦人科を受診したところ、クラスⅢaなので組織検査をした方が良いと言われ検査を受けましたが、組織検査で何が分かるのでしょうか?』という質問がありました。

今回はこのことについて考えたいと思います。
現在日本ではベセスダ分類という方法で診断(評価)していますので、ASC-USはあくまでASC-USであって、クラスⅢaではないのです
そう言えば、アイラボに検査を提出して頂いている病院からの医師のコメントに「前回(アイラボではこのような診断はしていませんので、他の医院と思われる)ASC-US/Ⅲa、組織検査異常なし」や「他院でASC-US/Ⅲa、HPV(-)、組織検査異常なし」こんな医師のコメントを時々目にします。、、、ということは、ASC-US/Ⅲaの報告を受け取った婦人科医の中には組織検査まで実施しているケースがかなりあるということかも知れません。
アイラボでは、基本的に医師が判断できているものと理解していますので特にコメントはしていませんが、必要に応じて“HPVの追加検査が望まれます”とコメントすることはあります。

ベセスダ分類を採用する前は、日母クラス分類で診断(評価)していましたが、クラスⅢaと診断された場合はコルポスコピーや組織検査で対応することになっていましたので、ASC-US/Ⅲaは組織検査の対象と考えているのでしょうか?
それとも、「ASC-USは意義不明な異型細胞という診断なので、組織検査をやっておこうという事なのでしょうか?

ASC-USはそんなに心配する必要はない!

ASC-USと診断された時に注意しておきたいのは、HPVの感染があるかも知れない細胞が含まれる可能性があることです。日本産婦人科医会の指針では、ハイリスク型HPVの感染があるかどうかを検査(HPV検査)することを推奨しています。HPV検査で陽性の場合はLSIL(軽度異形成)と同様の対応でコルポスコピーと組織検査が推奨されています。陰性の場合は年に一度の細胞診検査、HPV検査を行わない場合は6ヶ月以内に細胞診の再検査が推奨されています。
この表は風俗で働いている人について細胞診とHPV検査を同時に行った結果で、アイラボの藪崎宏美が日本性感染症学会「2011,12月(HPV持続感染例における細胞形態学的推移)」で発表した一部です。私達は、HPVが感染してから子宮頸がんになるまでを大きく3段階に分けることができると思います。詳細は別の機会に述べたいと思いますが、各表の左は検査年月を示しています。例えば中央の表の一番上の「804」は2008年4月に検査したことを意味します。そして最下段の「1105」は2011年5月になります。3つの表全てにおいてHPV検査は陽性ですが、細胞診の結果は「水色はNILM」「黄色はASC-US」「オレンジ色はLSIL」といった具合に、感染していても異常な細胞が出たりでなかったりを繰り返しています。私はこのような時期を「第一段階」としています。この第一段階の90%は免疫力でHPVが排除されると言われています。
ですから、ASC-USと診断されても、それほど心配することはありませんが、HPVが陰性化するまでは定期的に検査することが大切になります。

ASC-US/Ⅲaの報告は早くなくすべき!

私達診断する側にとっては、ASC-USはあくまでASC-USであって、LSIL(軽度異形成=明らかなHPV感染)よりは細胞の異型が弱く、「HPV感染の可能性もあるのでHPV検査で確認しておいた方が良い」程度の認識で、そんなに心配する状況ではないのです

今回のご相談の様に、「組織検査をすると何が分かるんですか?」とのご質問の背景には、ひょっとしてがんの可能性があるのか?とか、そこまではいかなくてもかなり悪い状況なのか?といった様に心配事が膨らんでしまうのではないかと考えます。
日本における子宮頸がん検診は、1973年以降パパニコロウ分類を元に“日母クラス分類”として使用されてきましたが、1988年米国ベセスダにおいて行われた子宮頸部細胞診に関する会議を境に欧米を中心にこの会議でまとめられた診断基準(ベセスダシステム)が採用されるようになりました。我が国においても2008年以降“ベセスダシステム2001を採用することになりましたが、移行期の混乱を防ぐ意味で“日母クラス分類”と併記されてきました
それによると、ASC-US「意義不明な異型扁平上皮細胞」は推定病変として「軽度扁平上皮内病変疑い」とし、日母クラス分類ではⅡ-Ⅲaとし、次の対応としてはHPV検査が望ましい、または6月以内に細胞診再検査としています。
しかし、2014年以降厚生労働省は子宮頸部細胞診の報告様式をベセスダシステムに一本化し、子宮頸部細胞診運用について記載したこの本においてもベセスダシステムがわが国に公式に導入されて久しく、今日ではこの欄(日母クラス分類)は削除されるべきであろうと記載されています。

しかしそれから10年が経過したにもかかわらず、ゆがめられたままのこの診断報告形態を本気で変えなけれなならないと思います。私がアイラボ以外で関与しているA検査会社では全くその動きはありません。またB社は基本的にASC-US/Ⅲaの報告はしていないが、ユーザー(開業医)からの要望があるところだけ記載しているとの回答がありました。

ASC-US相当の所見でクラスⅢaの報告は早急にやめるべきで、どうしても組織検査を必要とする場合はその旨を丁寧に分かりやすく伝える必要があると思われます。

令和6年能登半島地震のお見舞い

令和6年能登半島地震のお見舞いを申しあげます。

この度の、令和6年能登半島地震により、
お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申しあげますとともに、
被害にあわれた皆様へ心よりお見舞いを申しあげます。

予断を許さない状況が続いており、被災地の方々は不安な
日々をお過ごしのことと存じます。被災された地域の皆様の
安全と、一日も早い復興を祈念しております。

令和6年1月2日 アイ・ラボCytoSTD研究所

対応のまずさが引き起こす不幸

不妊治療の婦人科でクラミジアと診断され、ご主人に疑いの目が!

中央の細胞は、子宮頸部擦過標本(子宮頸がん検診に用いる方法)に見られたクラミジア感染細胞です。
細胞の中でクラミジアが増殖して何万ものクラミジアが集まって丸く見えるのが封入体と言います。クラミジアが増えるにつれて核が細胞の端に追いやられ三日月状に見えます。
実はこの封入体、私(Drシイナ)が発見し、星雲状封入体(nebular inclusion)と命名しました。
(Yoshio Shiina:Cytomorophologic and Immunocytochemical Studies of Chlamydia in Cervical Smears.Acta Cytol.29:257-261.1985)この当時は、クラミジアの検査そのものが一般に普及する前で、私達は免疫学的な方法でクラミジア感染の研究をしていました。
これはクラミジアに感染した女性の腟分泌物に蛍光抗体法という方法を用いてクラミジアの基本小体(アップルグリーンの蛍光で見える)を検出したものです。星雲状封入体の中で基本小体が満杯になると破裂し、基本小体が腟内にばらまかれるのです。後述する抗原とはこの基本小体のことです。

アイラボの無料相談で最も多いのが今回紹介する事案です。

ケース1彼女はおりものが気になり婦人科を受診したところ、血液検査でIgAが陽性で、クラミジアと診断され、私にうつされたと言っています。私は翌日別の病院を受診し、PCR法で調べてもらい今日結果が出て陰性でした。私はこれまで風俗を利用したこともなく、性病科を受診したこともなく、症状が出たことはありません。彼女とこれからも付き合っていきたいのですが、どうしたらいいでしょうか?

ケース2子宮頸がん検診で異常な細胞はないが腟炎があると言われ婦人科を受診しました。血液検査でクラミジアに感染していることが分かり、「医師から旦那にうつされたんだよ」と言われ、現在旦那と別れ話まで発展している状態です。
旦那にはすぐ検査に行かせたのですが、PCR検査で陰性という結果を持ってきました。そもそも風俗などに行く人ではないと思っていますし、私にうそをつく人ではないと思っていましたが、医師からそのように言われ少し気が動転しています。こんなことってあるのでしょうか?

そして昨日も、ケース3『結婚して3年が経ちます。女房は不妊症で婦人科を受診していますが、抗体検査でIgAとIgGが共に陽性なので医師から薬が処方され、私が疑われています。私には身に覚えはなく、今日病院で検査して来週結果が出るんですが症状もありません。女房とは別れたくありません。どうしたらいいでしょうか?』

似たような相談は開業以来(20年前から)時々あります。

原因は“クラミジアの検査を血液検査で行った”ことによります

血液でクラミジア感染の有無を調べるのは抗体検査と言います。この方法は古くから(私が杏林大学でクラミジアの研究を行っている頃(40年ほど前)行われていますが、いずれも、過去にクラミジアの感染があったかどうかを調べるものです。
クラミジアに感染すると(クラミジアと戦うための)抗体が徐々に作られます。その抗体には、IgAとIgGがあり、IgAは感染後比較的早い時期(およそ2週間)から抗体価(抗体の量)が上昇し、6ヵ月ほどで抗体価が消失します。一方のIgG抗体はIgAに比べて抗体価の上昇は遅く感染後1ヵ月頃から上昇し、数年またはそれ以上高い抗体価を維持します

IgA抗体は感染後およそ2週間ほどで抗体価が上昇しますので、(クラミジアそのもの(抗原)を高感度に検出するPCR法の様な(抗原検出法)が普及する前は感染初期の検出法として期待されていました。しかし、IgA抗体は偽陽性(本来感染していないのに陽性の結果になる)を示すケースが多く、男女間、夫婦間で大きな問題になることが多いのです。

アイラボでこの検査を採用していないのはこのことでのトラブルを避けたいという思いがあったからです。
そんなこともあり、しばらくぶりにこの問題に遭遇しましたので、改めて現在クラミジアの抗体検査に従事している大手検査会社の担当者にこのような問題について聞いてみたところ、最近でも偽陽性例で問題になり、試薬メーカーに問い合わせてみると、メーカでもそのことを認めているとの事でした。

それなのになぜまだこの検査があるの?

不妊症外来では腟や子宮頸管は陰性でも上部生殖器にいるのか?

昔、そんなことも話題になったことがあったような記憶がよみがえってきました。
そのことについて私自身詳細な検索を行ったことはありませんので、無責任なことを記載することはできませんが、もし上部生殖器のみに感染部位があったとしても、そこで増えたクラミジアは腟内や子宮頸部に流れ落ちてくる可能性がありますので、感度の良いPCR法では検出できると思われます。

もし不妊外来で今回の様な事があったとするのであれば、何の説明もなくクラミジアの治療薬を処方された患者にとっては旦那からうつされたと思い込んでしまうのは当然かと思います。
薬を処方する前に、PCR法にて確認したからでも遅くはないのではないかと思います。
いやいや、抗体検査で陽性になったということは「過去にかかったことがある」という事なので、「現在感染している」のとは異なります。ご相談の奥様はIgGも陽性とのことですが、これについても過去の話であって現在クラミジア(抗原)が存在するかどうか、治療が必要であるかどうかは分からないのです。

血液抗体検査を採用されるのであれば、前述の様々なことを想定し、受診者に不幸な事態にならないよう十分な配慮は望まれます。

そんな悩めるカップルに私は

『こんなことで喧嘩をしてはいけません。相談してよかったですね。』
と言って電話を切ります。

ハイリスクHPV感染の男性がHPV強制排除に挑戦(3)

勇気を出して塗布を再開しました

第1回目の塗布は、(2)で報告したように、亀頭部分が赤く腫れ、その部位の皮がむけたりして、結構つらい思いをしましたが、症状が治まったのでべセルナクリームによる治療を再開しました。
2回目【10/6(金)夜】と3回目【10/13(金)夜】は1回目と同じ部位(亀頭部分から包皮内側)に塗布しました。
その結果は、1回目とは違って、赤く腫れたり、皮がむけるなどの辛い症状は全く見られまかったので、1週間後に3回目を実施しました。3回目も同様で、症状はほとんどありません。

続いて4回目【10/20(金)夜】、5回目【10/27(金)夜】、6回目【11/03(金)夜】はこれまで塗布しなかった、陰茎の部分に挑戦しました。
この部分についても赤く腫れたり、皮がむけたりすることはありませんでした。

治療開始後初めてのHPV検査を依頼

アイラボからは、4回分のキットを半額で提供させて頂きました。
キットには、細胞保存液と2本の綿棒がセットになっていますが、高価な検査ですので綿棒をご自身で追加し、1回の採取ではなく数日間採取してそれらをその都度細胞保存液に入れることを提案しました。治療によってウイルス量が減少している可能性があるためです。採取する部位はKさんにお任せしました。

kさんより採取した部位の報告がありました。
『今回は亀頭、カリ、包皮の内側と外側、根本周辺から採取しました。』

kさんは亀頭、カリ、包皮の内側を計3回、包皮の外側(竿の部分)を計3回ずつ塗布していますので、最初の検査ではそれら全ての部分から細胞を採取されたようです。

最初のHPV検査の結果は!

治療前に検査した時は(1)の写真で示すように、少し大型になった核がいくつか見られましたが、治療後ではこの写真の様に核を有する細胞は認めますが、異型のある核はほとんど見られません。
標本をくまなく観察してもこのような核を有する細胞はそれほど多くありません。
亀頭やカリの部分には写真の様な白血球(好中球)がみられることはありませんが、このように集簇性に出現していることも治療に伴う炎症性変化と思われます。
この写真は、細胞や核が大型化しているように見えますが、べセルナクリームによって細胞や核の中に存在するHPVが攻撃され、膨化変性した所見と推測されます。

Kさんが採取した検体にはたくさんの細胞が採取され、検体として適正と判断できましたので遺伝子検査を実施しました。
結果は39型と52型が検出されました。

今回は、亀頭から陰茎、さらに根元の部分まで擦過して検体を採取していますので、どこに存在したかは不明です。
「一気にすべてが消えた!」、、、といいたいところですが、今回の検体採取が最後の塗布からおよそ10日ほどですので、ウイルスそのものは存在しても死んだウイルス(感染力のないウイルス)である可能性も否定できません。
焦る気持ちはわかりますが、もう少し検査までの時間をあけたほうが良かったかもしれません。

また、Kさんは現時点で医師から処方されたべセルナクリームを半量(6回分)使っただけとのことですので、今後残りの全てを使い切るとのことです。

でも51型が検出されなかっただけでも期待がもてそうですね。
頑張ってください。


【その後の途中経過】
kさんから11月30日に連絡がありました。
11月24日に7回目の塗布を行いました。
一週間が経過しましたが、現状では特に目立った症状はなく、辛いこともありません。
とのことです。

腟ガルドネラ菌とは何者か?

この写真は子宮頸がん細胞診検診に用いられる細胞診検査で行われるパパニコロウ染色標本です。
写真中央に紫色に染まるのが細菌性腟症のお主な原因となる腟ガルドネラ菌の塊です。この菌は腟内において固まりやすい特徴がありますので、腟ガルドネラ菌と決める一つの所見です。
この写真の中央やや右側の細胞を見てください。細胞質に細かな赤紫黄色に染まるのも腟ガルドネラ菌です。このように腟ガルドネラ菌が腟の細胞の表面に群がる現象(所見)はClue cell(クルーセル)といって腟ガルドネラ菌の特徴的所見です。腟の表面の細胞にはグリコーゲン豊富に有しているため、細胞に群がって栄養源にしているのかも知れません。
この写真の中央部分に赤紫色に染まる微細な菌も腟ガルドネラ菌です。集塊になったり、細胞の表面に群がったりするだけでなくこのようにばらけて出現することも多いのです。

診察の際に臭いが気になった女医さん

細菌性腟症の原因として真っ先に挙げられるのが腟ガルドネラ菌です。
私がこの菌に注目し始めたのは結構古く、1990年前半でした。
ある婦人科の女医さんが細胞診検査の依頼書に「におい」と記載されるのです。最初は特に気にならなかったのですが、それがかなりの頻度(10例に1例程)で続くため気になっていました。そんなある日、ひょっとして先生は細菌性腟症のことを私達に告げる意図があって書かれているのかと思い、直接先生のクリニックに訪問させて頂くことにしました。
先生の開口一番は「何かまずいことでもしましたか?」と言って、少し心配そうな顔でした。
「いやいや、先生が細胞診検査の依頼書に「におい」と記載されていることに大変興味をもち訪問して直接先生にその理由をお伺いしたかったのです。」と申し上げました。
女医さん「それがどうかしましたか? 父(産婦人科医)が診察の時に気づいたことは何でもメモしなさいといつも言っていましたので、臭いが気になった方には「におい」と書いただけです。そしてまた、「それがどうかしましたか?」と女医さん。「実は先生が「におい⊕」と書かれた患者さんの多くが細菌性腟症の疑いがあったので、直接お会いしてお話を伺いたかったのです。」
「エ? それ(細菌性腟症)って何ですか?」と先生。、、、、実はこの女医さん細菌性腟症についての認識は全くなかったのです。
細菌性腟症を知らない先生が気になる臭いと感じたのであれば、当人はもとよりパートナーはどう感じるのだろうか?
もしそれが不快なにおいなら、自分が細胞検査士として「細菌性腟症が疑われます」程度の報告をしてあげたほうが良いのではないのかと思い、この病気のことを色々調べました。もう昔のことではっきり覚えていませんが、ヨーロッパの研究者の一人が「男が黙って去っていく病気」と表現した記事を目にしました。
それ以来、細菌性腟症、腟ガルドネラ菌、魚臭帯下(魚が腐ったようなオリモノ)は私の仕事の一部になりました。

Clue cellの出現と臭いの関係を学会発表

以下の記事は椎名が「Clue cellの出現と臨床的悪臭度との関係ー産婦人科医に対するアンケート調査ー」と題したテーマで日本臨床細胞学会にて発表した内容の一部です。発表内容の抄録は(日臨細胞誌、第31巻第2号、1992年)

2968例の子宮頸部擦過標本を観察し、93例(3.13%)にClue cellが見られ、そのうちの66例(71%)についてアンケートに回答がありました。
Clue cellが見られた9例において医師または受診者が悪臭を訴え、Clue cellが少ないケースよりたくさん見られたケース、更にClue cellの出現に加え(最初の画像の様に)腟ガルドネラ菌が塊として観察されたケースでより悪臭を感じたという結果でした。
このことは、腟内で腟ガルドネラ菌の繁殖がより盛んな状態であるほど悪臭の度合いが高いという結果でした。
こんな研究をしていたのが今から30年も40年も前ですが、その後の研究でClue cellとしては観察できないケースでも(3番目の画像)嫌な臭いを訴える人が多いことも分かってきました。
これらのことから、嫌な臭いと感じることと腟ガルドネラ菌の関係は明らかと思われますが、嫌な臭いの度合いや、嫌な臭いと感じない(当人やパートナー)ケースが存在することも明らかになっています。
臭いに関しては細菌性腟症(主に腟ガルドネラ菌)だけでなく、トリコモナスやカンジダ、更にクラミジアや淋病等の感染症も関係していることを知っておきましょう。

臭いが気になったら先ず検査です

婦人科の先生方でも経験だけでは間違えます。
このことは何度も紹介していますが、「カンジダと思っても細菌性腟症」「トリコモナスがいますか?、、、と言って検査しても細菌性腟症」そんなことは良くありますが、「細菌性腟症ありますか?」と言って検査される先生は少ないようです。
なぜでしょうか?
トリコモナス感染は「黄色いおりものや痒い」、カンジダ症は「痒くて白っぽいおりものが沢山」淋菌やクラミジアは「性病であり不妊症の原因でおりものも多い」、、、これらの感染症に比べると早産や流産に関係があるとされていても、ちょっと臭いが気になる程度なら、、、という事なのでしょうか?
しかし、女性のQOLという観点からみると大切な問題なのではないでしょうか?

セルフメディケ-ション(自分の健康は自分で守る)
自分が嫌!と感じるのであれば、原因をはっきりさせて、先生に相談してみましょう。

こんなことも少なくないのです。

ヘルペス感染細胞はこのように見えます。
(この画像は実際ご紹介するケースとは異なるものです・)
突然ですが、昨日の出来事を追加します。
ある提出医の細胞診検査の依頼書に、「トリコモナスいますか? カンジダいますか?」との記載がありました。内診で先生は「ひどい腟炎だ!」、、、とっさにトリコモナスやカンジダを疑ったのでしょうね?
でも、よく探して見てもトリコモナスやカンジダはいません。ほんの少しだけ見つかったのは、、、「ヘルペス感染細胞」でした。
子宮頸がん検診に使われている検査の方法は細胞診です。私がこのブログで使用している顕微鏡画像の全てがパパニコロウ染色という方法で染めたものです。
子宮頸がんに関係のある細胞だけが見えるわけでなく、腟内の全ての情報が見えて来るのです。
アイラボの子宮頸がん検査では、そんな少しの変化でも見逃さず、おかしい???と思ったらら”病院に行かなくても、子宮頸がん検査を行った残りの検体を使って追加の検査をお勧めしています。

アイラボの婦人科細胞診は(医師が採取したものでも、自己採取した検体でも)全てLBC法(検体を保存液の中に洗い出し、顕微鏡で観察しやすい標本を作製していますが、残った検体はしばらくの期間保存し、追加検査に対応できるようにしています。)を採用しています。
検査のために何度も病院に行かなくてもよいようにね。

性器の強いかゆみの原因は腟カンジダ症

31歳で子宮頸がん検診受診者の細胞像です。
腟内には白血球の増加はなく、とてもきれいな細胞が沢山見られます。
グリーンに染まる細胞とややオレンジ色に染まる細胞が見られます。
どちらも腟の粘膜の表面にある細胞で、女性ホルモン(エストロゲン)の量が多い時期(排卵の頃)はオレンジ色の(表層)細胞が多く、その後黄体ホルモンが多い時期(月経の前まで)はグリーンの細胞が多くなります。1ヵ月の間に腟内は劇的に変化しているのです。

この写真では中央付近と、左上の部分で細胞が重なっていることについて紹介します。
弱拡大ではよく分からないので、拡大を上げてみましょう。

細胞と細胞の間に細いひものようなもの見えます。

細いひものように見えるのが、カンジダの仮性菌糸です。
カンジダ症で強いかゆみを伴うのは、この写真の様に、仮性菌糸が粘膜表面の細胞と細胞の間に入り込むために(仮性菌糸が細胞をつなぎとめているためバラバラにならずかたまって見えるのです。)、強い痒みを伴うと考えられています。

私達が子宮頸がん検診の標本を観察している時にカンジダは比較的多く観察されます。

腟カンジダ症の症状

カンジダ症は特徴的な症状を示すときは、婦人科の先生方も比較的診断は容易だと思います。
1)強い痒み
2)白いおりもの(オカラ様、かゆ状)など

しかし、細菌性腟症やトリコモナス症でも、似たような症状を示すため、検査なしでは診断を間違えることもあります。
過去の記事を見てください。
以前に紹介しましたが、実際は細菌性腟症なのですが、医師は(検査もせず)カンジダの治療薬を処方したケースもあります。
2023,5,13「先生!カンジダではなくBVです」
2022,12,21「患者は診断できているのに!」

、、、と鑑別が難しいこともありますので、検査で確定診断が必要になります。

ハイリスクHPV感染の男性がHPV強制排除に挑戦(2)

8月31日
決心していよいよ挑戦!
入浴時に性器全体をきれいに洗いました。

“湿疹”や“おでき”などで皮膚科を受診すると抗生物質やステロイド系の軟膏を処方してくれますが、この場合は患部に塗ってくださいとの説明があります。また、尖圭コンジローマであれば、感染部位はイボの様に隆起していますので塗る部位の確認は容易です。しかし、ハイリスク型HPVは感染部位に全く変化がないため、性器のどの部位に感染しているのか分からないことが治療する上で最大の問題点になります。
今回の場合は、医師はべセルナクリーム処方し、使用上の注意点を説明した上で後は自己責任で治療することになります。

アイラボのモットーは Be with you !

私達ができることには最善を尽くして皆さんの悩みを一緒に解決しよう!
それがアイラボのBe with youです。
今回はそんな中でkさんの協力を頂いて作業を進めています。
これから示す画像はDrシイナとkさんが共同で作製した手作り作品です。
分かりやすく少し大げさな図ですがその辺をご理解ください。

Kさんが選んだ治療方針

kさんはアイラボの検査キットでHPVに感染していることを調べました。
この検査は検体の採取をkさん自身が行いました。
綿棒を水に浸し、余分な水分を払い落としてから外性器部分をこすって細胞を採取して頂きます。
当然セックスで感染する部位は亀頭やカリの部分だけでなく、陰茎やその根元まで感染の可能性が考えられますので、採取する部位をいくつかに分けて検査する方もいます。
kさんは亀頭・カリ・包皮内側・包皮外側から採取していますので、3種類のハイリスクHPV(39,51,52)はのどこかに感染部位があると思われます。
念のため肛門周囲も検査されましたが、そちらは陰性でした。

8月31日夜、べセルナクリーム塗布開始!

亀頭から陰茎根部までの陰茎全体に塗布するのは怖かったので、先ずは亀頭・カリ・包皮内側の部分(比較的白く見える部分)まで塗布しました。(画像の中で水色の四角でかっこった範囲)

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9/1朝(約10時間後)亀頭の赤味や腫れは無し、シャワーを患部に直接当てても特に痛みはなかったが、
9/1夜(約24時間後)亀頭部分が赤く腫れ皮が少しむけ、シャワーを直接かけるとしみるような強い痛みを感じた

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9/2~9/5 (塗布開始から2日から5日)は亀頭部分の皮がむける範囲が拡大し続け、亀頭部分の半分ぐらいの皮がむけました。そして皮がむけた部分は赤くただれ、痛みがひどい状態でした。

9/6~9/14 (塗布開始から1週間から2週間の間)は亀頭部分の皮がむける範囲はやや収まったが、赤く腫れたままで痛みは継続していました。

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9/15~9/21 (塗布開始から2週間から3週間)は亀頭部分の腫れや痛みは少し改善したが、包皮内側の皮がむけ始めて強い痛みが出るようになりました。

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9/22~10/5 (塗布開始から3週間から約1ヵ月)
塗布開始から3週間から4週間が経過した頃から皮がむけた部位が徐々に再生し、腫れや痛みも消えてきました。そしておよそ1ヶ月後の10月に入ってほぼ全快したと思われます。

最初のチャレンジが終わりました。

最初のチャレンジが終わりました。
kさんはもとより、一緒に歩んできた私自身心からkさんに「大変でしたね」と言いたい思いです。
ハイリスク型HPVはサイレント(何の症状もなく静かに)に、しかもかなりの感染力で老若男女に関わらずセックスを介して感染が広がっていきます。
kさんの様に、(以前風俗を利用した経験がある、、、事とは別に、)ごく普通に好きな人に巡り合い、ごく普通のカップルと同じように仲良くなり、そして結ばれます。そしてある時、子宮頸がん検診を受けた彼女さんがASC-USやLSIL(軽度異形成)などと診断されたことで、HPVの感染が疑われたり、感染が明らかになり、HPV感染が二人の大問題に発展してしまうのです。細胞診(顔つきの悪い細胞があるかどうか顕微鏡で観察する方法)が普及し始めた50年前は子宮頸がんの原因すらわかっていなかったのです。そして今では「子宮頸がんの原因はHPVの感染」であることが明らかになったことで、HPVワクチンが登場したり、子宮頸がん検診にもHPV検査(遺伝子検査でHPVの感染があるかどうか調べる検査))が含まれる時代になってきました。

子宮頸がんの原因は「ハイリスク型HPVの感染」であり、それはセックスを介して男性から女性に女性から男性に感染することをはっきり認識しましょう。

現在kさんは、第二回目のチャレンジを始めています。
※途中経過をお聞きしたところ、初回に比べてかなり楽なようです。

このような方法で男性のHPV感染の治療が可能になることに期待します!

このチャレンジが終えたら何回かHPV検査を実施する予定です。
kさんのその後についても皆さんに報告していく予定です。
また、今回報告した内容にkさんから追加や修正の希望がありましたら随時対応してまいります。

ハイリスクHPV感染の男性がHPV強制排除に挑戦(1)

アイラボの郵送検査で最も大切にしているこだわりは、皆様に採取して頂いた検体が適正に採取されているかどうかを確認したうえで検査を始めていることです。。病院で採取した検体については(医師または医療現場にいるスタッフ(看護師さんなど)が適正に採取していることを確認したうえて提出されていますので特に行っていませんが、郵送検査はあくまで素人の依頼者が採取するわけですので、絶対に必要な業務になります。アイラボに送られた自己採取検体はたとえクラミニアの検査だけの検体でも塗抹標本を作製してすべて顕微鏡で目的の細胞が採取されているかを確認したうえで検査しています。
この度紹介する検体も、以下の画像の様に目的の細胞が適正に採取されていることを確認したうえでHPVの遺伝子検査を実施しました。
亀頭部分を擦過した検体にはこのようにたくさんの細胞が採取されています。
写真中央には核を有した細胞がみられます。
亀頭表面の正常細胞にはこのような核を有する細胞は見られません。
この写真にも、中央に2つの有核細胞がみられます。
これも同様ですが、このような細胞が亀頭の擦過検体に見られるのはHPVの感染の証拠と思われます。
実際このケースでは、39型、51型、52型が検出されました。
これらの画像はK氏が当社で行った「男のHPVタイピング検査(ハイリスク13種+コンジローマ)」検査時の検体適否標本に出現した細胞達です。
2023年7月1日に投稿した「10年前に風俗を利用した。5年後彼女がLSIL!そして今俺にHPVが」の(アイラボの無料相談)相談者(Kさん)が、男性性器のハイリスク型HPVの治療(HPVを強制的に排除する)に挑戦しました。この記事は、ご本人の承諾を得て投稿するものですが、ご本人が自分と同じ悩みを抱える多くの人達にも自身の経験を伝えたいという思いから実現しました。

Kさんから可能なら治療したい、、、との電話相談が!

『可能なら、自分の性器からハイリスク型HPVをなくしたい。』
という内容の電話でした。
尖圭コンジローマは、同じHPV6型または11型の感染で起こるイボを作る性感染症ですが、この場合はイボという病巣が医師によって確認できるため、「病気(尖圭コンジローマ)」と診断され、様々な方法で治療が行われます。しかし、ハイリスク型HPVの感染部位は平坦でイボのように目で確認できません。それどころか、男性性器を虫眼鏡で見てもどこが病巣なのか分からないため、『病気(病巣)』として確認できないので治療の対象とはならないのです。

Kさんの訴えに理解を示した医師がべセルナクリームを処方

2023年8月18日
幸運にも、ある婦人科医がKさんの希望を叶えるため、1ヵ月分のべセルナクリームを処方してくれたとの連絡を頂きました。医師からは、「もし“ただれ”がひどくなったらその間中止し、治ったらまた塗ってくださいと言われた」とのことでした。
私達アイラボの職員は治療に関しては(医師法や薬事法により)の関係で全く関与できませんが、Kさんからの連絡を頂き、大変感銘を受けました。もしこのようなことが可能であるなら、HPVに感染した男性にとっては、この上ない朗報であることには違いないと思います。

怖くてまだ薬を塗っていないが、今日から始めるとの事(がんばれ!)

8月30日 Kさんより電話が入りました。

「どうですか? その後心配していましたが?」
するとKさんは、怖くてまだはじめていないとの事。
「そうですか? その気になったら無理をせず先生の指示に従ってやって下さい。」と告げると、「今晩からチャレンジします。先生からは夜お風呂に入ってから塗って、翌朝には洗い流すよう言われています。」とのことでした。
やはり、とても強い薬と聞いていますので、ちょっとした勇気が必要ですね。

「そうですか、それでは頑張ってください。治療に関して私達はコメントできない立場ですが、もし心配事があったら何でも相談して下さいね。そして、また経過を聞かせてくださいね。」ということで電話を切りました。

その後の経過については、Kさんや私だけでなくこのブログを見て頂いている方みんなが心配であり、楽しみだと思います。

近日中にご報告いたします。
楽しみにしていてくださいね。
Kさんも皆さんに報告できることを楽しみにしていると思います。

1週間以内に現況を報告出来ると思います。

※分かりやすい画像を作製していますので、少し時間がかかっています。2023/10/31

腟活サプリメント!! 9/1より販売中!
 腟内フローラを整える

腟活サプリメント

アイラボの腟内フローラチェックとも連携!!
「腟内環境を良好にし、調子を整える」サプリメントとしてフェムシア/ケアラクト
(機能性表示食品)がDOSHISHAから9月1日より販売を開始しました!
腟活サプリメントとして、健康のサポートにお役立ていただければ幸いです。
フェムシアの膣内フローラサプリ、”Care Lact サプリメント”とは?
とても不思議に思うかもしれませんが、Care Lact(ケアラクト)は乳酸菌(GR-1、RC-14)で膣の調子を整えることが出来ます。消費者庁の機能性表示食品としての届出をしている商品で、効果や安全性のエビデンスが揃っています。
いくらお手入れしてもケアしきれない理由は膣内環境にありました。膣内には善玉菌と悪玉菌が存在しています。善玉菌とは、ラクトバチルス属の乳酸菌のことで、その乳酸菌の働きで腟内が常に「酸性」に保たれるようになっています。しかし、膣の不調の原因は乳酸菌の減少で悪玉菌が増え、膣内の「酸度が低下」してしまうからです。
酸性に保たれた膣内は、雑菌の侵入や繁殖を防ぎ、健康な状態を維持しますが、疲れやストレス、抗生物質の服用、性行為、膣洗浄などの影響で善玉菌が減ってしまうと自浄作用が機能しなくなってしまい、様々な膣トラブルの原因となります。
ケアラクトは、2種の生きた乳酸菌が約10億個配合されており、これにより膣内環境を整えます。
お薬ではないので即効性はありませんが、乳酸菌で膣内フローラを整えることで不調に強い環境を備えます。副作用がなく、体に優しいサプリメントで長期的にケアすることをオススメします。

 パッケージをクリックでお申込みフォームへ

分からないことがありましたらお気軽に!

検査のお問い合わせはアイラボまで ☎042-652-0750 サプリメントのお問い合わせは 株式会社ドウシシャFemcia
☎0120-147-148  公式サイト https://femcia.com/ 受付時間:平日10:00~17:00
(年末年始・夏季休暇等を除く)

アイラボが取り扱う女性用検査キット一覧は以下からご覧になれます。

https://ilabo-cyto-std.com/onlineshop/category/item/itemgenre/forfemale

久々に東京に行ってきます

“暑さ寒さも彼岸まで”とは良く言ったものです。
本当に長かった今年の猛暑ですが、お彼岸を境にやっと涼しい空気が感じられるようになりました。

昔、青梅や八王子といった立川から先に住んでいた人は、年に何度も行かない都内に出かける時は「東京に行ってくる」と言っていたそうですが、年を重ねたことやコロナ禍であったこともあり、まさに「今日は東京に行ってきます」そんな感じでした。

先日、表参道総合医療クリニックの廣田毅先生よりお電話を頂き、加藤式自己採取器具のこと、郵送検査のこと、オンライン診療のこと、そして先生が取り組まれている遺伝子治療についてお話を伺いました。

医療を前向きに、しかもとても熱く語られる先生に引き込まれるような思いで訪問することにしました。社長としては営業活動ですが、私的にはまた新たな友達に会えるそんな思いでした。

東京は人、人、人、、、、

西八王子駅から中央特快東京行きに乗り込むと、高尾駅が始発とあってガラガラな状態でした。
電車に乗ると、どういう訳か5分と起きていることが出来ず、気が付くと三鷹でした。
昼間というのにまるで通勤ラッシュ並み、慌ててマスクを取り出した始末。
新宿で山手線に乗り換えましたが、外国からの人もたくさんおり、久々の東京は別世界。おかげで、山手線ホームとは逆方向に歩いてしまい、構内を右往左往。
当然、渋谷で銀座線に乗り換える際も通勤ラッシュ並み。

表参道駅では、B2の出口を探していると「B1-B3]の表示を発見、多分B2はその中間にあるのだろうと思い進むと、B1の次はB3の出口であり、引き返す羽目になった。
B2の出口を発見してやっと東京の空を見ることが出来ました。

地図を頼りに初めての表参道の街並みを拝見。歩く人は少なくおしゃれなお店に目を奪われながら無事、クリニックにたどり着きました。
比較的涼しい日でしたが、久々のスーツの下は汗ばんでいました。

表参道総合医療クリニック

クリニックまではおおむね5分ほどらしい。
お約束の時間までには少しゆとりがあるので、地図を片手に久々の東京をのんびり行くことにした。
おしゃれなお店がそこかしこに、でも私は一人では入れそうもない。、、、なんて思いながら歩いているとあっという間にそれらしいビルが目の前に現れました。間違いない。ここだ。

入り口のドアを開けると、すぐ受け付らしいカウンターがあり、廣田先生とお約束の旨を伝えました。どうやら目の前で外国からのお客(患者?)様と対応しているのが廣田先生らしい。少し待つことになりました。

ほどなくして、廣田先生にご挨拶することが出来ました。
表参道総合医療クリニックは今年の4月に開業されたばかりだそうです。
私も小さな会社を経営していますが、開業当初は何かと大変ですのですタフの皆さんのご苦労はよくわかります。
このクリニックの診療科は、整形外科、脳神経外科、先端遺伝子治療、更にオンライン診療についても取り組まれるようで、私達アイラボの「郵送検査キット」とオンライン診療に接点があったようです。
また、廣田先生は研究者でもあり、ご専門はマイクロRNAを用いた遺伝子治療の様です。
先生の研究室も拝見させて頂きましたが、特に子宮頸がんの治療にもご興味をもたれている様でした。
これからどんなお付き合いができるのか私達も一緒に考えてまいりたいと思いました。

検診受診率の低い日本では、さまざまな医療機関で気楽に受けられるのがいい

アイラボの郵送検査は、HPや電話で依頼者から直接注文を受けるのがメインですが、検診機関、健康保険組合、一般開業医(乳腺専門クリニック、皮膚科、内科、等)の先生方にも子宮頸がん検査用の自己採取検査キットをご利用いただいています。
例えば、検診機関においては
、通常の検診(医師採取)とは別に加藤式採取器具を用いた自己採取を選択出来るシステムを導入している施設があります。検診受診率の上がらない我が国では加藤式自己採取器具を用い、一人でも多くの女性が“検診を受けてみようかな?”と思っていただける環境づくりが大切なのではないかと考えます。
自己採取法は子宮頸がん検診ガイドラインでは推奨されていませんが、採取器具の選択、検体の処理方法の改良、顕微鏡で観察する細胞検査士の使命感、更に受診者に自己採取法の弱点(子宮の入り口から少し奥に発生する子宮頸部腺がんなどは早期の発見が難しいこと)をはっきり伝えることなどを遵守することによって、医師採取が苦手な方、婦人科医(採取できる医師)不在の検診機関、検診会場(医療機関)へ出向くのが時間的・地理的に大変な方には効果的な方法と思われます。
健康保険組合様においては、子宮頸がん検診のみをアイラボに依頼されるケースもあります。
会社の事情もあると思われますが、受診者と検査会社の信頼関係を構築することにより、検査結果に対する相談窓口やおりもの検査やHPV検査、更に腟内フローラチェックなどの追加検査が再採取無しで受けられる点がメリットと思われます。また、LSIL以上の異常所見が見られた時には医療機関の紹介などにも対応していることが評価を頂いていると思われます。
開業されている先生方の中には、乳腺専門クリニックの先生が乳がん検診の折に子宮頸がん検診を受けていない受診者に自己採取による子宮頸がん検診を勧めて頂いているケースもあります。皮膚科や泌尿器科の先生からも同様の依頼があります。

表参道総合医療クリニック様にも是非当社の郵送検査キットをご活用頂き、オンライン診療にお役立て頂ければ幸いに存じます。

後日、院長先生からも郵送検査キットに関するPDFのご依頼

可能な限り先生方のニーズに対応したいと思いますが、私達アイラボとしては以下のキットをから紹介したいと考えています。