アイラボのキット紹介(1)(男性性器のHPVタイピング検査)
2025.11.5(追加更新)

2017年頃から男性性器のHPVタイピング検査を世に送り出しました。
その訳は「子宮頸がんはHPVというウイルスの感染が原因である事
HPVはセックスで感染する事
従って
子宮頸がんは女性だけの問題ではない事
を国民に理解して頂くきっかけになればとの思いからキット化しました。

そんなこと(皆)知っているよと思いつつも

特別企画の枠で出展させて頂きました。
この展示会の最後にご挨拶させて頂く機会があり、子宮頸がんの原因はHPVというウイルスがセックスで感染するので、女性だけの問題ではないことをアピールしました。
ご挨拶終了後席に戻ると、若者(男性)数名が近寄り、「全く知らなかった。自分はヤバいかも?」と言っていました。外交辞令かなと思いつつも、これが社会の実態ではないかと改めて痛感しました。

現実にこんな悩みを抱える男性は少なくありません

「はじめまして。御社WEBやブログを拝見し、男性のHPVウイルスの検査及び罹患していた場合の治療について相談させていただきたくメールをさせていただきました。私は10年ほど前から風俗にはまってしまい、HPVに関する知識のなさから、妻が異形成と診断されたにもかかわらず、子宮頸がんとHPVウイルスに対する関係性をしっかりと学ばずに過ごしてきてしまいました。
(一部省略)
上記のような私のこれまでの行いから、一般的な性感染症に関する検査は地元の泌尿器科で検査をしてもらい罹患や発症などは認められませんでしたが、HPVの特にハイリスク型についての検査と罹患していた場合は治療を強く望んでおります。検査としては、”男のHPVタイピング検査(ハイリスク+コンジローマHPV)”が最適なのかなと考えておりますが、検査後のご相談がある場合は適切な病院の紹介や治療薬の入手方法などについてもご相談に乗っていただけるのでしょうか。どうかご回答の程よろしくお願いいたします。」

このような悩みを抱える男性は決して少なくありません。
子宮頸がんは女性だけの問題ではありません。
どうしたらよいのか?皆さんと一緒に考えてまいりましょう。

風俗利用の背景に潜むSTI

いろいろなご意見はあろうかと思いますが、
風俗の利用については特段の罪悪感もないのでしょうか?
以前、ある職場で風俗利用を誇らしげに話す上司がいましたが、周りにいる人も特段それを咎(とが)めるどころか、うらやましそうな雰囲気で話が盛り上げっていたことを思い出しました。しかし、淋病やクラミジア、更に梅毒やHIVなどの病気については比較的神経質な人もいる様ですが、HPVがセックスで感染し大切な人にうつすことなど多くの男性は知る由もなかったのです。パートナーが検診で異形成と診断された時、初めて現実の話として降りかかってくるのです。
ハイリスク型HPVは感染しても全く症状が出ない(STI)ので、気が付かないうちに大切な(奥様や彼女さん)方にうつしてしまうのです。
うつされた方もSTI(全く症状がない)なので、検診がなければ(検診を受けなければ)気が付かず進行した癌になってしまうのです

進行するまで全く症状がないわけではないが?

進行がんになる前にも不正出血やオリモノの異常、異臭といった症状が現れます。
しかし、女性にとって性器からの出血は(月経で)慣れたもの、オリモノや異臭で悩んだことがある人は(私達の調査で)91%です。なので、そのような症状が進行がんの前兆であることと結びつかない事がある様です。
私の友人の奥様が子宮頸がん進行期分類Ⅰb期で発見された時も、奥様はオリモノや臭いは気になっていたものの「いつものことか?」とたかをくくっていたそうです。しかし、ご主人から「お前最近臭いぞ子宮がんの検査を受けて来いよ」と言われたことで婦人科を受診し進行した癌が発見されたそうです。このご主人は(たまたま)子宮頸がんが進行すると臭くなることを知っていたから忠告できたのです。
この記事は2022.9.30のブログ「旦那からの一言で命が」で紹介しています。

家族のため、パートナーのため、自分のため
子宮頸がんは女性だけの問題ではありません

今の自分の状態を知っておくことも大切ではないでしょうか?
ここでご相談させて頂いた男性については、病院をご紹介させて頂きましたが、ハイリスク型HPVの感染は病気ではないので、治療の対象にはなりません。担当した先生のお考え次第だと思います。
でも私達は、男女ともに自身がHPVに感染しているかどうかを知ることには意義があると考えています。
前述の如く、女性はHPVの(単なる感染LSIL)から高度扁平上皮内病変(病気=HSIL)へと進展するかどうかを調べ、適切な時期に円錐切除などの治療に踏み切ります。
しかし、パートナーである男性のHPV感染については研究が進んでいないため、女性と同じように90%程が免疫力によって自然に排除されるのか?排除されにくいのか?良く分かっていません。女性の場合、10%は(なぜ)免疫力で排除されず持続感染になるのかについても良く分かっていません。となると、ピンポン感染(排除されていない相手から常にうつされている状況)によって持続感染のように見えるのではないかという考え方もあるとすれば、完璧なコンドームの使用によってある程度持続感染が避けられるのではないかと考えたくなります。そのためにも、パートナー間で感染が発覚した場合は、同時に感染しているHPVの型を確認しておくことで、自然排除や持続感染をある程度チェックできるのではないかと考えています。この考えは私個人の考えであり、科学的根拠は全くありませんが、アイラボの男性HPVタイピング検査をご利用頂いた方で、追跡調査にご協力頂ける方があれば、皆さんでこの問題を解決できるかと思います。ご協力頂ける方は改めてご連絡頂ければ幸いです。多くの方に
ご参加頂けるようであれば、特設サイトを立ち上げたいと思います。

ご連絡先:042-652-0750担当椎名までお願い致します。

この検査の特徴と検査精度について

男性性器のHPVタイピング検査とは、子宮頸がんのハイリスク型13種と尖圭コンジローマの原因となる6型・11型の感染があるかどうかを調べるものです。
やり方は極めて簡単、湿らせた綿棒で亀頭の先端から陰茎の根元まで(セックスで擦れる部分全て)まんべんなく擦って頂きます(2本とも使ってください)。HPVは皮膚の表面にいますので、検査の精度は十分な細胞が採取されるか否かで決まります。高価な検査ですのでしっかり採取して頂きます。検査法は高感度多種HPV検出法(UniplexE6/E7PCR)という私達独自の方法で調べます。感染している細胞が一個でもあれば(ウイルス100個)検出できる方法で、すべての型を同じ感度で検出できますのでご安心ください。

臭いが気になりFemバランスチェックを受けたら?

おりものの臭いが気になったのでアイラボのFemバランスチェックを受けた方です。
おりものの色は「白っぽい」、「陰部に痒みはない」とのこと。
これだけの情報では「私達も細菌性腟症かな?」と思い検査を始めました。
早速顕微鏡を見てみましょう。
先ずはいつも簡易的に染めている単染色という方法で染めてみました。
細かなゴマのように見えるのは腟ガルドネラ菌ですが、明らかな乳酸菌は見えません。
同じ方法で染めた乳酸菌は下の様に見えます。
従って、この方は乳酸菌は全く見えなく、腟ガルドネラ菌はたくさん見られますので、細菌性腟症が疑われます。
典型的な乳酸菌です。
今回の標本中には全く見られません。
もう一度最初の写真を見てみましょう。
長く青に染まるものが見えます。
乳酸菌とは明らかに違うように見えます。
何だろう?
こんなに長く髪の毛のように見えるものは?
細胞診ではレプトトリックスと言います。
真菌の仲間です。
レプトトリックスが見られた時は別の感染症もチェックする必要があります。
パパニコロウ染色でも見てみましょう。
オレンジ色に染まる大きな細胞は膣の表面の細胞です。
排卵期に近い細胞像です。
それとは別に、緑色に染まる丸い小さな細胞も見られますので、拡大を上げてみましょう。
緑色に染まる小さな細胞はトリコモナス原虫でした。
従ってこの方は、細菌性腟症(性感染症ではない)に加え腟トリコモナス症(性感染症)がある人でした。

オリモノの異常は細菌性腟症だけではありません

女性の91%の方はおりものや臭いで悩んだことがあるようです(私達の調査)。
おりものや臭いは「病気のサイン」です。
アイラボが得意としている婦人科細胞診は、
「最も正確な婦人科感染症の総合的検査法」と位置付けっています。
少しでも不安な時はお気軽にご利用ください。
性感染症も心配な時は「おりもの&臭いの検査」
性感染症の心配はないのににおいが気になる時は「Femバランスチェック」

自身でHPVを撃退した男性からの嬉しいメール

【椎名さん】
ご無沙汰しております。
以前HPVの治療でお世話になったKです。
去年ベセルナクリームでハイリスクHPVを消失させた後、9価のワクチンを3回打ちました。
その後、特に症状はなかったのですが、念の為HIV、梅毒、B型/C型肝炎の検査を行い、どれも陰性でした。
他にも検査をした方がいいものはありますか?

ちなみにまだ彼女はできておりません。


【Kさん】
お久しぶりです。
やりましたね!
良くここまでやり通せました。
優等生です。
早く素敵な彼女さん出来るといいですね。
その他の検査ですが、性感染症と言われているものには
淋菌、クラミジア、マイコプラズマがあります。
既に淋菌やクラミジアはやってあると思いますが?
アイラボのこれら検査は咽頭を含めると以下のキットになります。
ここまでやらなくても、、、と思いますが一応
https://ilabo-cyto-std.com/onlineshop/item/kit110
またそのうち飲みましょう。
本日頂いたメールの内容、勿論匿名でブログに紹介していいですか?
椎名

【椎名さん】
ご返信ありがとうございます。
淋菌、クラミジア、マイコプラズマですね、ちょっと調べてみます。

ブログに掲載していただいて大丈夫です。
ぜひ、また飲みましょう????

こんな嬉しいことはありません

お付き合いしていた彼女さんが子宮頸がん検診で異常(LSIL)が発覚。
それが原因で彼女さんとは別れる結果に。
いつどこで感染したかそれこそ神のみぞ知る分けですが、
Kさんはアイラボの検査で3種のハイリスク型HPVに感染していたことが判明。

1年がかり、2回のチャレンジで完璧にHPVを退治しました。
完治を八王子市の飲み屋でお祝いした時、Kさんとは初めて会いました。
とても誠実そうな彼。
「完全に退治できておめでとう」と言うと、彼の目には光るものがありました。
“自分が原因で女性を不幸にしたくない”
その強い思いで退治に成功し、
二度と感染しないように9価のワクチンを接種されたとの事。
早く素敵な彼女さんに巡り合えること楽しみにしています。


Kさんが皆さんのためになればと情報を頂き記事にしたものをまとめました。
じっくり見て頂ければKさんも喜ぶと思います。


No.1 10年前に風俗を利用した。5年後彼女がLSILに!そして今俺にHPVが!
No.2ハイリスクHPV感染の男性がHPV強制排除に挑戦(1)
No.3 ハイリスクHPV感染の男性がHPV強制排除に挑戦(2)
No.4ハイリスクHPV感染の男性がHPV強制排除に挑戦(3)
No.5ハイリスクHPV感染の男性がHPV強制排除に挑戦(4)
No.6ハイリスクHPV感染の男性がHPV強制排除に挑戦(5最終回)

とは言え、(べセルナクリームによる治療)ここまでやる必要はあるのか?
もっと誰にでもできる簡単な方法はないか? 複雑な思いです

Kさんは、パートナーの方が検診で異形成と診断され、分かれなけれなならないことになってしまいました。
女性の側からすれば、直近お付き合いしている人に疑いの目は向けられますが、実際のところは「神のみぞ知る」状況かと思います。
このケースは、ご自身が過去に感染の危険性が高い行為の経験があるため、藁にもすがる思いでHPVを排除したい。その強い思いからべセルナクリームに一縷の望みを託されたわけです。
とても強い薬で、尖圭コンジローマには効果があるかも知れませんが、病巣が確定できない(=病気とはいえない)ので、治療の対象にもなっていません。子宮頸部のHPV感染(LSIL)もHPVに感染している状態で病気ではないのですが、その一部が高度扁平上皮内病変(HSIL)へと進展するため、定期検査でfollow-upしているだけで治療は行われていません。
LSILと診断されたケースは、HPVの感染はありますが、特段性生活に制限はないため、(例えば)免疫力で排除されたとしてもパートナー間で(常時)ピンポン感染化している可能性もあります。子宮頸がんは持続感染が問題視されていますが、持続感染かピンポン感染を続けるうちに持続感染になっていくケースも考えられます。もしそうだとすれば、ピンポン感染を抑えることで、持続感染を減らすこともできるのではないか?
基本的には「免疫力による排除」に頼らざるを得ないのが現状と思います。
他の性感染症と同じですが、HPV感染もその効果は若干劣る可能性はありますが、適正なコンドームの使用は持続感染を減らすことにならないか?

kさんのように悩んでいる方、本当にたくさんいます。そしてみんな藁にもすがる思いでいらっしゃいます。
そんな皆さんに私が今言えることは、先ずはしっかりコンドームを使用してください。そして行為が終わったらシャワーできれいにしておいてください。基本的なことですが免疫力に期待したいと思います。コンドームの効果については100%ではありません。しかし、こんな方がいました。「HPVを含め性感染症の危険もあるので、お付き合いを初めた彼女さんとは(2年間)最初から完璧にコンドームを使用して来ました。最近アイラボさんで検査をしたら案の定ハイリスク型の感染があったのでパートナーの方にもHPV検査をして頂きましたが、陰性でした。」コンドームの効果があった可能性があります。

日本でも、男女共にワクチン接種が進むのが良いのでしょうか?

為せば成る為せねばならぬ何事も
成らぬは人の為さぬなり

米沢藩第9代藩主上杉鷹山(ようざん)が読んだ歌です。
私が杏林大学保健学部の教員であった若き頃。
北里大学医療衛生学部卒業まじかかの青年が、私共保健学部の修士課程に進学したいと言って来ました。
とても小さな光でしたが、何かを感じました。
修士課程を修了する頃、光の粒がまだぼやけていたけど少し大きくなった気がしました。
そして、同病理学教室の教員・研究者の道を歩むことになりましたが、教室も違ったことや、まだ若いので、しばらくは黙って見守ることにしました。
でも、最初から言い続けた事が2つありました。
大学の教員になったからには「学位を取得しなさい。そして母校で教授を目指しなさい」と言ってきました。
大学院(博士課程)に進んで学位を取得するのが一般的(大学院研究科の教授の責任)かも知れませんが、彼の場合は既に教員ですので、働きながらそれを目指すのです。
その上に大学教授を目指すわけですから、そう容易なことではないはずです。
研究一つとってもすべて自分一人で解決して乗り越えていけるものではありません。目の前にはだかる様々な課題を一人で解決できるものではありません。
沢山の助けを頂きながら一歩、そしてまた一歩目の前の課題を解決していきます。当然助けて頂いた人達には感謝の気持ちでその後もお付き合いしていきますが、時には助けて頂いた方に恩返しできることもあります。この連鎖こそが博士として教授としてふさわしい人間に成長するものだと私は考えています。
ですから学位取得と教授への昇任は是が非でも目標に掲げて欲しかったのです。

それがかない、今日お祝いのパーティーが都内で

受付開始時間を5分過ぎてようやく会場につきました。
10人近くの教え子が遅刻を心配してか?入り口で出迎えてくれました。
懐かしい顔。顔。
いつになっても教え子。
可愛いものです。

私が大学を辞めてからの子供達

とても変な感じ。
一度もあったことがない子達。
何か自分の教え子みたいな不思議な錯覚。
みんなに会えてうれしかった。
ぜひアイラボにも遊びに来てね。

(大河戸先生が)お世話になった先生方、特に

HPVの研究では日本を代表する笹川先生には何度もお会いしていますが、今回はゆっくりお話ができました。
大河戸先生は「学会では怖い先生」と言っていましたが、とても気さくな先生でした。
これから一緒に活動していけることになり、ちょっと嬉しい気持ちになりました。

翌朝、ふと外を見ると彼岸花が

今年の厳しい暑さのせいで、手前の里芋の葉は哀れな姿ですが、
その向こうの彼岸花はお彼岸を満喫しています。
改めて、自然のすごさに感動しています。

大河戸先生頑張れ!
教え子の皆さんも頑張れ!

為せば成る為さねばならぬ何事も
成らぬは人の為さぬなり

男性性器のHPV感染が顕微鏡的に子宮腟部と同じなら

HPVに感染していでも異型細胞がみられないことも

このケースは3種類のハイリスク型HPVに感染してしています。
多くの細胞に核は見られませんが、2つの細胞に核を認めます。
子宮腟部にこのような細胞がみられてもそれほど気になりませんが、男性性器の場合このような細胞も感染している可能性はあります。
このように、核が大きく、核の染まりが濃くなってくると子宮頸部細胞診のLSIL(軽度異形成)の細胞に顔つきが似てきます。
このように、細胞が大型で多核化し、オレンジ色に染まる角化を示す細胞は子宮頸部の軽度異形成と全く同じです。

子宮頸部の異形成の診断に酢酸加工という方法が

子宮腟部の病変をコルポスコープで観察しやすくするために酢酸加工という方法があります。
細胞の核密度が高い部位が白く変化するため、異形成がある部位が分かります。
男性性器(亀頭から陰茎にかけて)の場合、感染部位がどこかは虫眼鏡で見ても分かりませんが、顕微鏡で見ると写真に示す変化があるので、技術を駆使すれば感染部位を特定できるのではないか?
Kさんが以前チャレンジしたべセルナクリームを塗布する範囲もある程度限定されるのかな?
(何の根拠もありません)が、HPVの感染に気が付いた多くの男性のためにお医者さん達に考えて頂ければいいな?

そうか!

男性にもHPVは女性と同じくらい感染しているはず。でも、女性に比べると男性性器が癌になる確率ははるかに少ないことを考えれば、男性のHPV感染も自然治癒がかなりあるのかな?

真実を知ることこそゼロへの第一歩

女性の子宮頸がん検診でASC-USやLSILと診断されても(病気ではないので)治療はなく、(より高度な状態への進展がないか)追跡検査=フォローアップを行います。しかし、男性に関しては、HPV検査や細胞診による検診がないため、HPV感染の温床になっていると思われます。子宮頸がんは女性だけの問題ではないとの意識改革を男性にも理解して頂く事が子宮頸がんゼロへの一歩と考えています。

Eさんから読者の皆さんへのメッセージ

9月6日投稿の
「高度異形成でレーザー治療を受けた後おりものと臭いに悩まされたEさんのその後」
を読まれたEさんから読者の皆さんにメッセージが届きました。

頂いた記事をそのまま投稿いたします

ブログ拝見しました!

【椎名先生の記事を読んでのコメント】
今回、自分の腟内の細胞を採取し、半年以上にわたって経過を見てきました。初めて「細菌性腟症」とわかったときは驚きはありませんでした。というのも、自分でもおりもののにおいや状態に違和感を強く感じていたからです。

悪化してしまうことは予想していたものの、人に会うときに「臭いと思われたら嫌だな」という気持ちから、おりものシートや、時には腟シャワーで対応していました。おりものシートや腟シャワーは、腟内の状態を悪化させることは理解していましたが、応急処置として手放せなかったのが正直なところです。

性行為の回数は以前より減りましたが、同じ頻度でも以前はもっとおりものの状態が悪かったように感じます。個人的な実感としては、記事にもある通り「ストレスをためすぎない環境づくり」がとても大切だと思います。免疫力が下がると症状が悪化する実感がありました。また、おりものを観察することも大事だと気づきました。気にしすぎは良くありませんが、状態が変わったときに「無理していないかな?」「生活習慣に原因がないかな?」と振り返ることで、日常のセルフケアにつながっています。

正直、検査キットを使うことは最初は馴染みがなかったのですが、自分の健康を自分で守り、コントロールするには欠かせないものだと実感しています。それができるのは、アイ・ラボさんの精度の高い検査キットだからこそだと思います。

これから妊活も視野に入れているので、不妊につながるようなリスクは早めに見つけて対策していきたいです。

以上

高度異形成でレーザー治療を受けた後
おりものと臭いに悩まされたEさんのその後

「子宮頸がんの前がん病変である高度異型扁平上皮内病変(HSIL)の治療目的にレーザー治療を受けました。
その後、おりものの異常や臭いが気になるようになり、腟内フローラの検査を受けました。」という女性から、同じようなことで悩んでいる人は少なくないのではとのことで、私のブログで紹介させて頂くことになりました。
Eさんは2024年11月以降度々検査を受けていますので、主な出来事を抜粋してご紹介させて頂きます。
これが最初の検査時の画像です。
全体に白血球の増加が見られ、
写真中央には細菌性腟症に特有なクルーセルらしきものが見られます。
拡大を上げてみましょう。
やはり典型的なクルーセルです。
従ってこの時点で細菌性腟症が疑われます。
グラム染色を見てみましょう。
このように乳酸菌は見られず、腟ガルドネラ菌が腟内を支配している状況ですので、Nugent Scoreという方法で評価すると「8」という数値になり、明らかな細菌性腟症になります。

フラジールによる治療の結果、膀胱炎に

膀胱炎で血尿が出て驚き!
腟内も白血球が増加し、軽度の炎症像を示しています。
拡大を上げると、細胞の背景に腟ガルドネラ菌が増えています。

今度は、カンジダ症に悩まされ

そしてしばらくするとカンジダ症に見舞われました。
菌交代現象です。

しばらく様子をみることにすると

背景に腟ガルドネラ菌はいますが、太く長い乳酸菌も増えてきました。
やっとうれしい状況になってきました。

外食を減らし、不要不急の用を減らし、
体が無理をしていない環境を続けていたら

そして約3カ月が過ぎて久々に調べてみると、パパニコロウ染色でもこのように明らかな乳酸菌が増えていることが確認されました。この間、特に治療はしていないとの事。無理をしない比較的穏やかな環境が良かったのではないかとご本人。
取り急ぎ、単染色という簡単な方法で確かめてみると、明らかな乳酸菌!
やったね!頑張った甲斐がありました。
良かった。良かった。
こんな嬉しいことはありません。
ご協力ありがとう。
Eさん。

子供のHPVワクチン接種をきっかけに自分も

「かなり前のことですが、不特定多数の異性と性行為がありました。
最近、子供がHPVワクチンの定期接種をすることになり、自身のこともしっかり調べておこうと思い、アイラボさんのHPVタイピング検査〈ハイリスク)をお願いしました。」

誰だってそんな経験ありますよね。
でも、病気のことをあまり深く考えずに通り過ぎてしまうのも多くの方が経験する所です。
今回、娘さんのHPVワクチン定期接種の機会をわが身のことととらえ、検査されたこと素晴らしいと思います。
アンケート用紙に「感染していなければいいなと」ありますが、本当にそうですよね。
検査をする私達も、皆さんの思いが伝わってきますので、「陰性」の報告ができるととても嬉しいです。
セルフメディカーション=自分の健康は自身で責任をもって守るです。
アイラボの郵送検査は、自己採取された検体が適正に採取されているかどうか(検体の適否判定)このように確認してから検査にうつります。
採取された時期の生理周期は排卵直前と思われます。
写真の様に腟内に白血球の増加(炎症)はなく、
とてもきれいな状態と思われます。
この適否判定の標本を見る限りにおいては、異型細胞は見られません。

HPV検査の結果はどうだったでしょうか?

良かったですね

HPVの多くはセックスで感染しますが、
感染してもその90%は免疫の力で排除されると言われています。
昔その様な経験があってもHPVの感染がなかったか、
感染していたとしても排除された分けです。
そして現在感染していないということはご主人も感染していませんので、安心できましたね。
セルフメディケーションをこれからも続けましょう!
必要な時はいつでも私達をご利用ください。
良かった!

黄色いオリモノが気になり
       腟内フローラチェックを受けた

キット購入前に相談して頂きたかったケースです。
オリモノが黄色い=腟内に白血球が増えている。
白血球が増える=何らかの原因で炎症が起こっている。
その原因の多くは細菌やウイルスなど、微生物の感染です。
ですから、キットの選択はFemバランスチェックではなく、
“おりもの&臭いの検査”が最初の選択肢になります。

先ずは細胞像をみてみましょう。
それほどでもありませんが、
黒っぽくゴマのように見える白血球が増えています。
軽度の炎症を伴っているかな?程度ですが、
オリモノが黄色くなっている可能性があります。

さらに拡大を上げてみましょう。
中央付近に赤っぽく染まる酵母のような所見が見えます。
カンジダの胞子です。
炎症の原因はカンジダの増殖によるものだったようです。

さらに拡大を上げてみましょう。
明らかにカンジダの胞子です。

腟カンジダ症は、性感染症ではありませんが、オリモノや臭い、さらに激しいかゆみなど、不快な症状を伴います。最も多いのが膀胱炎などで抗生物質を服用した後に起こる菌交代現象によるカンジダ症です。また、妊娠時は腟内のグリコり-ゲン(糖分)量が増えるため、カンジダにとってはエサがたくさんある事でカンジダ症になります。従って、嫌な症状を伴いますが、性行為でうつる性感染症とは異なります。

細菌性腟症と症状が似ているので注意!

お医者さんもよく間違ってしまう細菌性腟症とカンジダ症。
本当は細菌性腟症なのにカンジダ症と診断されるケースが多いようです。
薬を飲んでも全く症状が改善されない方からの相談が多いです。

アイラボのFemバランスチェックは腟内フローラを調べる検査ですが、
(症状が似ている)カンジダ症も同時に調べることでこのような間違いを防いでいます。
しかし、トリコモナス、クラミジア、淋菌と言った性感染症は検査の項目に入っていないので、
オリモノが黄色い時の第一選択肢は“おりもの&臭いの検査”がお勧めです。

陰部に痒みがあり腟内フローラチェックを受けた

病的な原因で陰部に痒みを訴えるのは。
1)カンジダ症、2)トリコモナス症や他の感染症でも、
炎症(白血球が増えている)を伴う場合、かゆみを訴えることがあります。
実はそれだけではありません。
細菌性腟症や、HPVの感染初期にも訴える人がいます。
さて、今回は陰部のかゆみを訴えた人の原因を紹介します。
早速顕微鏡をみてみましょう。
腟内フローラの検査(Femバランスチェック)の標本は、
少し濃い目に染色しています。
若干白血球(ゴマのように見える小さな細胞)が増えているようですが、
病的=腟炎というところまで行っていません。

拡大を上げてみてみましょう。
中央やや左側に紫色に染まる雲の様な構造を認めます。
これはおそらく菌の塊ではないかと思います。
細菌性腟症の典型的な例は、細胞の上に腟ガルドネラ菌が群がる現象(クルーセル)を認めます。
しかし、このケースはクルーセルは見えません。
アイラボではBV-1に分類しています。
典型的な細菌性腟症より軽度なのか?予備軍的状況なのか?
と思っていますが、BV-1のケースも乳酸菌は見られませんので、
Nugent Scoreはクルーセルが存在するケースと変わりません。
従って、私達はこの写真で細菌性腟症を疑います。

念のため、他の染色でも確かめてみましょう。
単染色という方法で染めた写真です。
腟ガルドネラ菌のみで乳酸菌らしき大型の菌はほとんど見えません。

細菌性腟症でもときに痒みを訴える方がいます。

ということで、症状だけで診断しようとすると、カンジダ症と誤ってしまう事があります。
面倒でも、細菌性腟症の検査も取り入れて頂く事お勧めします。