検査結果報告書に「分からない事/困った時にはお気軽にご相談下さい」
と書いていますが?

私達が日常の業務(子宮頸がん検診の標本)で見ている細胞はこのように見えます。
この写真を良く見ると、針の様な細菌がたくさん見えます。この細菌が(グリーンに見える)細胞を溶かし、細胞の中に豊富にあるグリコーゲン(糖分)を栄養源(エサ)として増えているのです。次の生理の直前(分泌後期)の典型的な写真です。極めて健康的な腟内であることが分かります。
グラム染色という特殊な染色をして観察すると、濃紺に染まる(グラム陽性)細長い菌(桿菌)がたくさん見えます。。これが腟内フローラの主役(乳酸桿菌)です。
ところが、同じ分泌期のケースですが、前の写真とは全く異なり、中央やや右に紫っぽく染まる細胞がみられますが、これはクルーセルといいます。小さな菌が細胞に群がった状態ですが、細胞の上だけでなく写真全面に散らばっています。乳酸菌とは全く違った菌です。
グラム染色した標本で観察すると、細かく(短桿菌)青く染まる(グラム陽性)菌と赤く染まる(グラム陰性)菌が見られます。これこそが(悪玉菌といわれる)腟ガルドネラ菌です。腟内フローラが乱れると腟内はこのように劇的変化を示し、典型的な細菌性腟症のケースです。

どうしてこのような現象が起こるのでしょうか?

簡単に言ってしまえば、何らかの原因で乳酸菌がいなくなったので、代わりに腟ガルドネラ菌が増えた。それではなぜ乳酸菌がいなくなったのか?
■乳酸菌が増えるためのエサ(グリコーゲン)が少なくなった。
更年期になって膣が萎縮するとグリコーゲンをたくさん含む細胞(中層細胞)がなくなるので乳酸菌は増えることが出来ません。
ホルモン補充療法をすれば中層細胞が増えてくるので乳酸菌のエサも増えることになります。
■乳酸菌が増える暇がない。10代後半から20代前半にかけて細菌性腟症は多くなります。この時期は性行動が活発な時期で(ひょっとしたら)乳酸菌が(増える暇がなく)減少傾向になります。それを補う形で腟ガルドネラ菌が増えてくる(これはあくまで私の仮説です)。
対策としては性交回数を控えめにすることで防げるかもしれませんが、一旦バランスが崩れてしまってからはフラジールでの治療が必要かもしれません。乳酸菌サプリでは改善しきれない場合もあるかも知れません。細菌性腟症は30代(子育て中)で一旦少なくなる傾向がありますが、これも性交回数と関係があるかも知れません。しかし、40代になるとまた増えてくる傾向があります。
■腟洗浄は大切な乳酸菌を自ら排除してしまう可能性があります。それと同じように出産により腟の入り口が広くなり、入浴時にお風呂のお湯が腟内に入ってしまい腟洗浄と同じような状況になってしまう可能性があります。腟洗浄は原則お医者さんが必要と認められた時以外はお勧めできません。
ご自分で膣洗浄が必要と考えた時は婦人科を受診すべきと思います。また、入浴時に腟内にお湯が入ってしまう人も婦人科の先生にご相談されるのが良いと思いますが、
しばらく入浴を控えシャワーにしてはどうかと思います。

こんな風に、その人に合った対策が必要ではないか?

私達が実施したアンケート調査によると、オリモノや臭い等、女性特有の症状で悩んだことがあると答えた人は91%に達しています。それだけ多くの女性が悩まれている分けですので、腟洗浄や乳酸菌サプリのみならずフラジールによる治療やホルモン補充療法などたくさんの選択肢があります。どれもが誰にでも効果があるとは思えませんので、自分に合った対策を見つける必要があります。とは言え、一般の方には難しい問題があります。

アイラボの検査報告書には「お気軽にご相談下さい」と

どれだけ皆さんのお役に立てるか分かりませんが、皆さん個々の経緯を伺ったうえで、私達が経験した中から参考になるお話をさせて頂ければと考えています。

最後に嬉しい一例を紹介します
(個人様の了解は頂いています)

最初に拝見した時の細胞診の写真です。典型的な細菌性腟症の所見でクルーセルが見られます。そればかりでなく、この方はかなりの炎症(腟炎)を伴っていました。
グラム染色でも腟ガル後ネラ菌のみで乳酸菌は全く見られません。この方には腟炎を伴っていましたので婦人科クリニックの受診を勧めました。先ずクロマイの座薬で炎症を抑えた後、フラジールで一週間治療しました。途中、菌交代現象によるカンジダ症を併発しましたが。。。。
その後乳酸菌が復活し腟内フローラは正常に戻りました。
問題はそれからです。この方は再発を防ぐため様々な形で生活習慣の改善を試みたそうです。
一番の効果は?、、、と尋ねると、
あわただしい生活習慣をゆったりした時間を持つようにしたことかな?
という返事が返ってきました。

子宮頸がんゼロの町を目指す活動から半年

昨年8月、この活動を始めました。
https://ilabo-cyto.co.jp/bxi/page.html?mode=blog&page=235

その経緯は、『下庭場ゴルフ会という一丁目に住む人が中心の(最後の)コンペが開催され、その後の懇親会で町会が主催する行事が少しづつ消えていく中、古くから住む人・新しく住民になられた人がともに活動できるものはないか?、、、という話になり、“子宮頸がんゼロの町”の発起人会が立ち上がりました。』

そしておよそ半年が過ぎました。
一丁目から始めた活動ですが、町会にお願いしたパンフレットの配布どころか、掲示板にも張り出して頂けない暗いスタートになってしまいました。どのような経緯があったか知る由もありませんが、(会社の宣伝?)ととらえられたのかも知れません。でも、発起人3名の自宅で“のぼり”出して頂けることになりました。私自身、戸惑いはありましたが、“先ずはやってみよう”との思いで自宅入り口に看板とのぼり出すことにしました。
私達は検査のプロですので、どうしても検診を勧める方向に力を注いでしまいますが、単に「検診を受けましょう」では限界に来ているのです。日本の子宮頸がん検診の受診率は43.6%で頭打ちの状態なのです。

(細胞診対応)子宮腟部擦過器具はこれしかありません

受診率を上げるために何か必要か?
私が考えるより先にこの難題に取り組まれた方がいました。
故加藤宗彦先生です。
子宮頸がん検診に携わる人はこの先生のことは是非知って欲しいと思います。
私は細胞診に携わって60年近くになります。
今から50年ほど前に加藤式自己採取器具を知りました。そして、細胞診断学の研究者として、教育者として、更に経営者になってからもこの器具のすばらしさについて変わることはありませんでした。腟検体採取器具はいくらあっても、(細胞診対応)子宮腟部擦過器具としては唯一この器具しかなかったのです。アイラボを開業した当時、子宮頸がん検診に携わっている方が何人もアイラボに訪れました。その方々の共通した意見は、『加藤式が素晴らしい器具であることは理解しているが、膣から採取する器具(腟検体)も含め十把一絡(じっぱひとからげ)で(自己採取器具として)扱われてきました。私は、この事について(その価値が分からない人に言っても無理)は東京都精度管理委員会に腟検体採取器具と子宮腟部擦過器具とは分けるべきであると進言したこともありますが、取り合ってはいただけませんでした。そこに集まった人はこの現状を変えることは難しい。ならば全く新しい採取器具を作りたいという思いでやってきたのです。それは実績のある加藤式器具の精度を維持した上で見た目に優しい器具を開発してもらえないか?という依頼でした。私自身、加藤式の精度については信頼していましたので、何とか多くの方に利用して頂ける器具として改良することを決断しました。その後押しをして頂いたのは元三井物産勤務の吉田勝彦氏であり、新し器具の開発にごご尽力頂き、現在セルソフトの製造販売元である株式会社大成加工社長の白石保行氏でした。
故加藤宗彦先生(加藤式採取器具の考案者)
加藤式採取器具の改良を進言した故吉田勝彦氏
セルソフトの開発・製造・販売を引き受けた
株式会社大成化工白石保行社長
これがセルソフトです。
開発にご尽力された吉田様は昨年他界され、
白石氏と私が普及活動を行っています。

市や会社で行う検診が受けられない人でも自宅でできるなら?

きっと受診率は上がるだろうと期待しています。
しかし、今大切なことはそれより前の問題を解決しなくてはなりません。
子宮頸がんについて“もっと気軽に話ができる様になること”“正しい知識を得る機会を増やすこと”こそが最初にやる仕事と考えました。
今まで何もなかったところに「子宮頸がんゼロの町」の“のぼり”や“看板”がある事だけでも効果があるのではないかと考えました。
元八王子一丁目発起人会メンバー鳥前健治氏宅
元八王子一丁目発起人会メンバー小川盛雄氏宅

約半年が過ぎました。その反応は?

決して多くはありませんが以下の様な電話や声掛けを頂きました。
■私も以前検診で軽度異形成と診断され、一人でいろいろ悩みました。病院を受診した時、それがどんなものか先生に質問するのも忙しそうなのでお聞きすることもできませんでした。ネットで調べても専門的な言葉が多くなかなか理解できませんでした。無料で相談できるところがある事は町民にとってとてもありがたいことですので、ぜひ頑張ってください。という電話。
■子宮頸がんは気軽に相談できない内容なので、こんなところがあるのはとてもいいことなので、もっとみんなに知って頂けるといいですね。という電話。
■この事を子供や孫にも話しました。特に若い人達は検診は受けずらいと思ったので。という電話。
■これを見て早速検診に行ってきましたよ。という声をかけ。
■昨日検診に行ってきました。という声かけ。
■知り合いの政治家にこの話をしたら、取材に行くと言っていました。という声かけ。

少しづつ広がってくれればと思っています。
最初いろいろ考えました。例えば、
■高度異形成になって円錐切除術を受けたがその後臭いが気になるようになり、検査を受けたら細菌性腟症になっていたというお話。
■小学校の頃、母が子宮頸がんになり、学校から帰ると母の病院に行っていたという60代の男性の話。
などの取材はできていますが、今は“のぼり”に協力して頂ける方を増やしたいと考えています。

妊活中にしておきたい細菌性腟症のチェック

この細菌は、腟内フローラを代表する乳酸桿菌(Lactobacillus)です。
腟内の糖分(グリコーゲン)を分解して多量の乳酸を作るグラム陽性桿菌です。
性成熟期女性(妊娠可能な女性)の腟内には多量の糖分が存在するため、活発に増殖して腟内の酸度を高めることで、腟内に侵入した他の菌の増殖を抑えているのです。
この神秘的な営みを腟の自浄作用と言います。
これは分泌期(生理直前)にみられた乳酸桿菌ですが、枝分かれしたもの、湾曲したもの、長いもの、短いものが混在しています。
この菌もLactobacillus属の一種で、2股に分かれることから分岐乳酸桿菌などと呼ばれるビフィズス菌Bifidobacterium bifidumで腟内によく見られる菌です。
腟内フローラは乳酸菌だけでありません。細菌性腟症の原因菌の一つである腟ガルドネラ菌(悪玉菌)も実は健康な腟内に生息しています。何らかの原因で腟内環境が乱れると、乳酸菌の代わりに腟ガルドネラ菌が増えて、腟内を支配するようになります。悪玉菌と言われていますが、(私は)必ずしもそうではなく、少なくなってしまった乳酸菌の代わりに腟内を守っているのかも知れません(腟ガルドネラ菌も乳酸菌ほどではありませんが乳酸をつくるのです)。でも、腟ガルドネラ菌が増えてくると“嫌な臭い”になるのです。そればかりではありません。早産や流産の原因になると言われているのです。
それでは、腟ガルドネラ菌に支配されている腟内を見ることにしましょう。
先の3枚の写真と同じ倍率で撮影しています。
健康な腟内にあれだけたくさん見られた乳酸菌の仲間は全く見られません。
この写真で見られるほとんどが腟ガルドネラ菌です。青く染まる菌に目が行きがちですが、赤く染まっているのも同じ腟ガルドネラ菌です。
腟内がこんなに劇的に変わってしまうのです。
乳酸菌の仲間がたくさん住み着いている時の腟の酸度Phは3.5程の強い酸性ですので、酸味の強い臭いですが、腟ガルドネラ菌の世界になると4.5以上になり、不快な臭い(魚臭帯下=生臭い臭い)になり、多くの方は“嫌な臭いになった”と実感されます

細菌性腟症と早産について勉強しましょう

日本性感染症学会2008年ガイドラインの一部を引用します。
『妊婦の細菌性腟症は、絨毛膜羊膜炎、正期前の低出生体重児、産褥子宮内膜炎などと関係がある。特に、妊娠後期に細菌性腟症が起これば、早産、新生児の肺炎、髄膜炎、菌血症などの感染症の原因になる。』と記載されています。
早産とは、妊娠22週から37週までの分娩を言いますが、昨年2025.12.20-21名古屋市で開催された日本性感染症学会第36回学術大会にアイラボの尾野緑氏が出席し、拝聴した講演を紹介しましょう。そのタイトルは「妊婦初期BV対策がもたらす超早期予防効果:北海道と全国、11年間の比較」です。
その講演の概略は以下の通りです。
1991年から、北海道の早産のリスクを減らすため、妊娠12週前にBV(細菌性腟症)検査を実施し、BV例を治療してきました。2012年度は67.1%の施設で妊婦全例に検査と治療を実施し、2019年4月からは妊娠時BV検査が全例公費負担になりました。今回の発表は、2013‐2023の間の北海道と全国における早産(37週まで)率と超早産(28週まで)率の推移を比較しました。その結果、超早産率は全国より低くなり、BV検査と治療の効果があったと結論付けています。胎盤における絨毛膜羊膜炎の発生率は妊娠22‐26週で60%、32‐34週で20%へと徐々に減少するとの報告があり、BV検査と治療により、超早産減少へ寄与したとしています。

妊活中にしておきたい細菌性腟症のチェック

私達の専門は婦人科細胞診です。
つまり、婦人科の先生が採取した検体を特殊な染色をして顕微鏡で異常な細胞がないか調べています。そんな中に、かなりの頻度で細菌性腟症に特有なクルーセル(下の写真)が出てきます。また、本来存在するはずの乳酸菌が見られないケースなど、細菌性腟症(BV)が疑われるケースは決して少なくないのです。アイラボに検査を依頼される病院やクリニックの先生方には「細菌性腟症が疑われます」とのコメントを記載しますが、他の検査機関ではそのような所見が見られても「記載しない」施設は少なくありません。とても残念なことですが、「嫌なな臭いが心配」だけではなく、早産予防の観点からも細菌性腟症に関する知識を高めて欲しいものです。
写真は典型的な細菌性腟症を疑うケースです。
写真中央左の細胞がクルーセルです。

アイラボのFemバランスチェックで気軽に検査してみましょう

新年おめでとうございます。

皆さん。
新年あけましておめでとうございます。
ご挨拶が遅くなってしまいました。
前の記事が昨年暮れから持ち越しになっていたためですが、私のブログは今日から新年です。
2026年、今年の初ゴルフは1月4日大月カントリー俱楽部でした。
成績はイマイチ(40-46=886)のスタートですが、今年も頑張ります。

昨年の初ゴルフは年賀状にある様に元旦サンメンバーズゴルフクラブでした。
現在、こちらは皆さんテレビなどの報道でご存じかと思いますが、扇山の山林火災で大変なことになっております。
お近くにお住いの皆様にとっては被害が最小限に済むよう心よりお祈り申し上げます。

今年も、“セルフメディケーション” 
自身の健康は自身で責任をもって管理しましょう。

本年もたくさんの記事を紹介してまいりますので、宜しくお願い致します。

ACS(アメリカがん協会)子宮頸がんスクリーニングガイドライン2025
自己採取HPV検査25‐65歳「許容」

ACSは、子宮頸がんスクリーニングガイドライン(2025)を更新しました。
更新の背景には、検診受診率の低迷と地域・社会経済・人種/民族間で受診率の格差が持続し、未受診者層へのアプローチが課題になっていました。
アクセス障壁を下げ、未受診者の参加を促し前がん病変の早期発見を目的にしています。
この自己採取に関する研究42件中、受診率の改善が見られた研究が40であった事が導入の背景にあります。
このガイドラインを何回かに分けて学んでみたいと思います。
今回は「自己採取法」について学んでみたいと思います。

HPV自己採取法とは

自己採取腟検体(self-collection)は受診者が自身で腟内サンプルを採取し、PCR法(FDA承認)でハイリスク型HPVを検出する方法です。
主にクリニックなど臨床環境での実施が基本ですが、限定的に遠隔医療経由の在宅採取も認められています。
方法は医療者の指導の下で適切な器具を用いて採取します。ラボで承認されている方法(例えばコバスなど)で測定します。
結果管理とフォローアップは医療機関が担います。
自己採取は腟検体なので細胞診はできませんので、陽性時は臨床医採取での(細胞診による)トリアージが必須になります。
採取器具の一例として写真最上のエヴァリンブラシが挙げられています。
アイラボが使用しているセルソフト(中)や加藤式(下)採取器具は子宮腟部(子宮の入り口で腟内に接している部位=子宮頸がんや高度扁平上皮内病変の好発部位)をも擦過し、細胞診を目的で作製されているのとは異なり、エヴァリンブラシは腟から検体を絡め採ってくる(腟検体)器具ですので長さが著しく異なります。
私達はエヴァリンブラシとセルソフトによるHPV検査の比較を行い論文(APJCP2025.5.1673)としてまとめています。表はその一部ですが、Case4以外は両者に大きな差はみられません。最も異なる点は赤枠で示したように、セルソフトは細胞診も同時に調べることが出来る点です。医師採取検体に比べると頸管内に発生する腺がんを早期に発見することに問題がある事や正常細胞に比べ異型細胞の割合が少ない(子宮腟部だけでなく腟内の正常細胞も大量に擦過するため)点を考慮すれば、高度扁平上皮内病変(中等度異形成、高度異形成、上皮内癌)のスクリーニング検査としての意義は大きと思われます。
ハイリスク型HPVに感染したからと言ってすぐに軽度異形成や高度扁平上皮内病変になるわけではありません。これは、風俗で働く人を長期間追跡した結果で、当社の藪崎が2011年に日本性感染症学会で発表した資料です。いずれも2008年4月(表の左804)が最初の検査ですが、左と中のケースはハイリスク型HPVに感染していませんが、右のケースは最初から軽度異形成の細胞が検出されました。私達はASC-US(HPVの感染が否定できない)やLSIL(軽度異形成=細胞診でHPV感染が推定できる)が出ている時期をHPV感染の第一段階としています。この時期は、表でも分かるように、LSILやASC-USの細胞が出たりでなかったりを繰り返します。NILMが続いても決して油断してはいけません。ASC-H(HSILの存在も否定できない細胞)に相当する細胞が見られた以降、HSILの細胞が連続して検出されるまでの時期を第二段階としています。この時期に入ってもNILMが出ることもあり、油断は厳禁です。そして、HSILの細胞が毎回みられるようになった時期を第三段階としていますが、自己採取でも、中等度異形成以上になると安定して異型細胞を捕捉できるようになります。
このケースは23歳でLSILが発見され約3年間追跡したケースです2010年4月以降第三段階に入り26歳で円錐切除術を受けました。最終的な組織検査の結果は高度異形成と診断されました。HPVの感染やLSILの細胞が見られて以降厳重な追跡検査が必要なことが分かります。
こちらのケースは、最初から第三段階(HSIL相当の細胞が検出されの細胞が検出された)でした。

HPV検査は医師採取/自己採取で変わらない

ACSは自己採取器具としてエヴァリンブラシを採用していますが、その背景には医師採取と変わらないという報告があるためです。私達はそのエヴァリンブラシで採取した後セルソフトで採取した研究において両者に差がなかったことから、HPV検査にセルソフトを採用しています。そしてその検査でHPVの感染が確認されたケースは細胞診を実施し、その結果をもって医療機関を受診するシステムを採用しています。その理由は、HPV陽性者の中には、過度な心配から精密検査(医療機関での細胞診トリアージ)を受けない人がいるためです。“現状では過度な心配の必要はないが、自己採取細胞診では子宮の奥に発生したがん(例えば腺がんや特殊なタイプのがん)を早期に発見できないことがあるので、必ず医師採取で子宮の奥を含めて精密検査を受けることが大切である。” ことを伝えることにあります。
陽性者を必ず医療機関に送り込むための策と考えています。

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発送後のキャンセルは一切、お受け致しておりません。
この記事は椎名先生に代わり
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健診時の内診ではNP(no problem=問題なし」ですが?
クラミジア感染に伴う腟炎が疑われます

子宮頸部(細胞診)検査は子宮頸がん検診に用いられる検査で、「異常な細胞が見られるかどうか」を調べるのが本来の目的です。通常、細胞を採取する前にお医者さんによる内診が行われ、特に問題がなければ、NP(no problem=問題なし)と記載されることもあります。
今回ご紹介するケースも内診では異常は見られないかったようです。

早速細胞を見てみましょう

白血球が増加し、若干炎症傾向を認めます。
軽度の腟炎があるようですが、この程度ですとお医者さんは問題ないと判断されたようです。もう少し拡大を上げて他の部位も見てみましょう。
やはり白血球(好中球)が普通より増えていますが、赤の矢印で示すように核が一つのリンパ球の割合も増えています。何気なく観察していると見逃してしまいますが、このような所見は濾胞性頸管炎を疑う所見として大切です。
違う場所にもリンパ球が増えています。
検体を直接ガラスに塗るとリンパ球が集簇的に観察されるため濾胞性頸管炎の診断は比較的容易ですが、検体を液の中に洗い出すLBC法ではリンパ球がバラバラになるため診断が難しくなります。

細胞診で濾胞性頸管炎が疑われたら先ずクラミジア感染を疑え!

最初の写真の一部を拡大した写真です。ここでも赤の矢印のリンパ球を認めますが、その他に見かけない細胞があります(黄色の矢印)。この細胞は少し変性していますが、クラミジア感染に特有な細胞です。
さらに拡大を上げてみましょう。
星雲状封入体
クラミジアが細胞の中で増えている状態です。
こちらが、Drシイナが発見して命名した星雲状封入体です。
(Acta Cytol29:683-691.1985)

子宮頸部細胞診は婦人科感染症の総合的診断法です。

アイラボは婦人科細胞診のプロ集団です。
ですから、郵送検査では私達の特技を最大限に生かし、どのような検査でも腟内環境をチェックし、得られた情報は報告書に反映させています。
せっかくの機会を無駄にしないそれがアイラボの郵送検査です。

企業の家族検診の機会を有効利用した例

20代前半の女性からの検体が届きました。
アイラボでは、企業検診に自己採取法(細胞診)を提供しています。
通常の医療機関での検診も実施していますが、医師採取に抵抗がある方(特に若い方)にも検診を受けて頂くための配慮で、自宅で・自分で採取する方法も選択できる仕組みになっています。
人(従業員と家族に)に優しい素晴らしい取り組みに敬意を表します。

今回届いた検体を開封すると、そこにはメモが入っていました。
母に勧められた無料で検査が受けられた」「無痛であり、想像していたより手軽でよかった」「初めててあり、正確に採取できているか若干不安である。などが書かれていました。

アイラボで採用している自己採取器具は、アイラボと大成化工株式会社(大阪)が共同で開発したセルソフトです。医師の代わりに採取する器具ですので、安全性と精度が担保されている加藤式採取器具を改良し、使用される方に恐怖感を与えない優しさを追求しました。
これがセルソフトの前型(加藤式自己擦過法器具)です。
細胞診の精度は、「適正に採取する適正な標本を作製する使命感をもって観察する」この3つの条件を満たさなければ、精度の高い検査は提供できません。つまり、お医者さんの代わりになる最も優れた採取器具を選ばなければ、観察すべき細胞が採取されませんので、適正な標本を作製しても、優秀な細胞検査士が観察してもそこにはあるべき細胞がないのです。つまり検査の精度は極端に低下します。検査を提供する側や検査を受ける側はこの点をしっかり認識しなければなりません。
上の図のように、適正に操作すれば子宮の入り口や腟の奥を擦過しますので、自然に剥がれ落ちた細胞も絡め採ってまいります。従って、異常な細胞だけでなく正常な細胞もたくさん採取されますので、異常な細胞の数が相対的に少なくなります。適正な標本の作製や使命感をもった観察が重要になるのはそうした背景(理由)があるからです。さらに、この絵の黄色い丸で示した(子宮頸部から奥に入った場所)部位は直接スポンジで擦過できませんので、早期に発見できないケースがあることを報告書に記載し、対応策を明記することが大切になります。
上の表は、毎年1500名ほどの家族検診に加藤式自己採取器具で子宮頸がん検診を実施し、LSIL(軽度異形成=HPV感染)以上の細胞が検出された頻度を示しています。詳細は省きますが、同じ加藤式で採取しても検査機関(標本作製法)が異なることでこのような違いが出てしまいます。セルソフトを使用される検診機関様にはアイラボ式標本作製法や観察方法をご教授致しますので必要な検査機関はご連絡下さい(042-652-0750)。
これはアイラボで使用している結果報告書のサンプルです。
話を元に戻しましょう。

今回、21歳の女性は「お母さんに勧められて」受けました。

未婚で若い多くの女性は、(国は20歳以上は検診を受けるように勧めていますが)自分にはまだ関係ない話と思っている人は多いのではないでしょうか?しかし、20代前半でも高度異形成の細胞に遭遇することは決してまれなことではありません。
子宮頸がんがマザーキラー(子育て中のお母さんを襲うがん)
と言われるゆえんです。
お母さんから「自宅で自分で採取できる方法だから受けてみたら」と後押しされることはとても大切なことです。

健康保険組合の家族なので「無料で検査が受けられます」

アイラボでは、健康保険組合や会社から子宮頸がん細胞診検査を受託しています。その多くは従業員またはご家族は無料です。
国は細胞診は2年に一度、HPV検査は5年に一度を推奨していますが、アイラボでは自己採取細胞診は毎年、HPV検査は3年に一度をお願いしています。これらの検査を無料で受けられるチャンスを無駄にしないようにしましょう。

セルソフトでの採取は「無痛で、想像したより手軽でよかった」

セルソフトは加藤式に比べて若干細くなっているため、多くの方々から同じような感想を頂いています。この方のように、初めての方でも恐怖感はないようです。

「初めててあり、正確に採取できているか若干不安である」

セルソフトと加藤式は、写真の様に他の採取器具(画像上のエヴァリンブラシ)に比べても長く、スポンジ部分は腟の一番奥(子宮腟部)まで到達しますので、説明書通り、ストッパーまで挿入し、6回回転させれば心配要りません。

自己採取によるHPV検査で検診を行っている健康保険組合も

子宮頸がん検診ガイドラインでは自己採取型細胞診は認められていませんが、HPV検査に関しては細胞診に比べて厳しくありません。前の写真の一番上のエバリンブラシは医師採取と同等の評価を得ていますので、私達はエバリンブラシで採取した後にセルソフトで採取して両者のHPV検出率を調べ論文にまとめました。その結果はほぼ同じででしたので、セルソフトも医師採取と同じ採取精度と言えます。検診の受診率を上げるために、WHOや米国FDAも自己採取を認めていますので、アイラボでも希望する健康保険組合や企業検診に提供を始めました。
アイラボのHPV検査は、盛りだくさんのサービスが付いています。
■HPV検査の前に腟内の状態を顕微鏡で観察します。そして、腟炎や感染症が疑われるときはその旨を報告します。
■必要があれば残った検体で追加検査が可能です。
■HPV検査で陽性の場合、残りの検体で細胞診検査を自動的に行い報告します。
■異常な細胞が検出されたら写真を添付いたします。
■その検査結果をもって婦人科を受診し、再度子宮の奥から細胞診を実施して頂きます。
■国は20代の検診は細胞診としていますが、学業や仕事、子育てで忙しかったり、婦人科の受診に抵抗感がある人にもご利用頂けます。
団体でのお申込みには割引料金を設定していますので是非ご相談下さい。
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母娘で検査をしたい! お友達と購入したい
姉妹で検査をしたい! 父が息子や婿に!
というお声も聞かれるようになってきました。
おまとめ割の併用も可能です
是非この機会にご利用ください。
今回のキャンペーンとおまとめ割の特典は
オフィシャルサイト限定!!


子宮頸がん検査 Femバランスチェック
HPVハイリスク検査など 同キットでもOK 
組み合わせは自由です。

注意点

・お申し込みは開催される各キャンペーンの期間限定となります。
 時間帯は各ショップにより異なりますので、ご注意ください。
 
・オフィシャルサイトではクーポンコード2025happysaleをご入力下さい!!
ご入力がない場合や誤入力は反映されませんので、ご注意ください。

・今キャンペーンとおまとめ割の特典はオフィシャルサイト限定です。
 
・楽天ショップでは、即時ご利用いただける390円OFFクーポンを配布いたします。

・Amazonショップでは390円お値引きした形でご購入いただける様になっております。

・レターパックライトにて発送となります。

・配送先は1か所とさせて頂きます。

・男女用のペア検査は販売中のキットは既に特別価格となっています。
 そのため、1キットとしてカウントさせて頂きます。

発送後のキャンセルは一切、お受け致しておりません。
この記事は椎名先生に代わり
ネット担当スタッフが更新してお届けしました。
ヾ(@⌒ー⌒@)ノヾ

おりものと臭いが気になっていたので
Femバランスチェックを受けたところ

21歳女性で、おりものや臭い、そして痒みがあり婦人科を受診しました。
その結果、カンジダ症と診断され薬を処方して頂きましたが、なかなか改善した感じがないので、アイラボの「おりもの&においの検査」を依頼されました。この方は、受診した際特に検査はされた記憶はないとのことです。痒みがあるのでカンジダ症と診断だったかも知れません(その辺は依頼者の申告通りに記載します。)
それでは早速顕微鏡で見てみましょう。
先ずは、弱拡大で腟内の状況を見てみましょう。

白血球はそれほど多くなく、比較的きれいな状況かな?、、、、と思いますが?
この時点で、明らかなクルーセルを認めますので、
細菌性腟症が疑われます。

中央付近の拡大を上げてみると。
写真全体に紫色に染まるモヤモヤしたものが見えます。
さらに右上にやや赤紫色に染まる細胞がみられます。
これをクルーセルといいます。
腟ガルドネラ菌がオレンジ色に染まる細胞に群がっている所見です。
この細胞は細菌性腟症に特有なもので、細菌性腟症が疑われる最も重要な所見です。
これがクルーセルです。

更に別の部位を拡大してみましょう。
中央付近に、緑色に染まる小さな細胞が数個見られます。
チョットわかりにくいので、さらに拡大を上げると。
やや濃く緑色に染まる細胞が分かりますか?
この細胞には核が見えます。
、、、、ということで、
この小さな細胞はトリコモナス原虫です。
画面全体に紫色に染まる顆粒は腟ガルドネラ菌です。

カンジダの治療で改善されなかった原因。
分かりましたか?

今回のケースをまとめてみましょう。
最初はおりものの異常(白っぽいおりものの増加と生臭い臭い)と若干痒みがあったようです。
白っぽいおりものはカンジダ症の特徴です。
生臭い嫌な臭いは細菌性腟症の特徴です。
痒みはカンジダ症、腟トリコモナス症、細菌性腟症、HPV感染の初期、かぶれなどいろいろな原因で起こります。

病気に特有な症状からみてみましょう。
カンジダ症は白っぽいおりものの増加と痒みを伴います。
細菌性腟症は白から灰色のおりものの増加と生臭い嫌な臭いが特徴です。
膣トリコモナス症は黄色いおりものと痒みが主な症状です。

症状だけで診断するとカンジダ症と細菌性腟症は間違いやすい

今回のケースはさらにトリコモナスの感染がありました。腟トリコモナス症は一般に黄色いおりものが増加します。その原因は強い腟炎を伴うため白血球が増えるからです。白血球はトリコモナス原虫と戦って死にます。それが膿です。
おりものが黄色くなるのはそのためです。
しかし、今回のケースは最初の写真で示したように白血球の増加はみられません。
「腟トリコモナス症で白血球が増えないケースがある=おりものが黄色くならないことがある」

細菌性腟症とカンジダ症はお医者さんもよく間違えます。
白っぽいおりもの、(強弱はあるが)痒み嫌な臭いは細菌性腟症だけでない(カンジダ症でもトリコモナス症でも強烈な臭いを伴うことがあります)。
症状がよく似ているので間違いやすい上に、細菌性腟症のことをよく知らない先生もいらっしゃるようです。