細菌性腟炎ってどんな病気? と言う電話相談。

婦人科に行ったらクロマイとフラジールが処方されました。
と言う女性。話を聞くと、
「黄色いおりものがあり、病院で処方された薬で症状は良くなるけど、
すぐに再発してしまう。」

どうやらそんな悩みのようです。

先生も忙しくて、詳しく説明してあげられる時間がないんだね。
昨年の秋丹精を込めて植え付けた大根です。
このような姿の大根、これが2例目です。
全く!!!
あきれてしまいますね。
畑には最後の大根があります。
何と! 足が3本になってしまいます。
大変みずみずしくておいしいのですが、
何かに呪われているのでしょうか?
良く耕したつもりですが、小石などが混ざっていたようです。

よく相談してくれましたね。

きっと先生は腟炎があると思ったのでしょうね。
あなたが言うようにオリモノが黄色だったから。
この写真はつい先日紹介したものですが、
腟内はこんな感じだったかも知れまっせん。

先生はなぜクロマイ座薬を処方してくれたのでしょうか?

多分この薬を投与する前に淋菌やクラミジアなどの感染はチェックしてくれたと思います。
クロマイ(クロラムフェニコール)は、いろいろな菌を殺すことが出来る抗生物質です。
腟炎を起こしている菌だけでなく大切な乳酸菌まで死んでしまいます。
悪い菌を排除するために仕方ないことなのです。
この治療を1週間位続けるとおりものは少なくなり、綺麗になってきたことが実感できます。

その次に処方されたフラジール経口薬を約1週間服用

腟内洗浄後にクロマイ座薬を挿入してきれいになったところに
フラジール(メトロニダゾール)を服用します。
この抗生物質は細菌性腟症の主な原因菌である腟ガルドネラ菌を殺してくれますが、
腟に大切な乳酸菌の仲間は殺しません。


なので、フラジールは細菌性腟症の治療にはもってこいの薬なんです。
先生がどんな目的で2つの薬を処方してくれたのか分かったでしょうか?

実はこれからが問題なんですよ。

クロマイで悪い菌を殺し、さらにフラジールで悪玉菌の腟ガルドネラ菌を殺しつつ乳酸菌が増えやすい環境を整えたのです。
確かにその時点では、おりものは少なくなり、臭いが気にならなくなったと思います。
もう治った! でもそう簡単にはいかないのです。
元の生活習慣に戻ったとたん細菌性腟症が再発してしまうことが少なくないのです。

私はこう伝えました。

治療後は乳酸菌がたくさん増えるまで腟内をなるべく静かにしてあげましょう。
そしてセックスを再開するようになったらしばらくはコンドームをしましょう。
行為が終わったら外性器を洗ってその日は腟内を静かにしてしておきましょう。
コンドームをするのはうつるからではなく、
腟内射精を避けるため。
このことについては私が研究して確認したわけではありませんが、
精液はアルカリ性なので、
腟内の乳酸菌がしっかり増えるまでは酸性の環境の方がいいのかな?
と思うからです。

さらにこう付け加えました

生理は月経血で月に一度腟内を洗ってくれる役割もあります。
そのため、月経最後の頃は乳酸菌の数もかなり少なくなっています。
生理の終わりごろ、早く綺麗にしたいとの思いから腟洗浄をしてしまう人がいます。
少なくなった乳酸菌が、これから増えようとしている時期、それはないですよね。
腟の自浄作用とは、十分な乳酸菌によって腟内の酸度を高めることで、いろいろな菌が膣内に侵入しても、増殖できない環境を作っているのです。
腟洗浄は、
そんな腟の守り主を排除してしまう行為です。

医師が治療のために行う以外、
自分で行う腟洗浄はやめましょう。

君には関係ないけど、もしそんな人がいたら教えてあげてね。

細菌性腟症は性行動の活発な10代後半から20代にかけて多く、
30代で若干減少して40代以降また増える傾向があります。
お産を経験したお母さんは入浴時に腟内にお湯が入ってしまうことがある様です。
このことは腟洗浄しているのと同じなので、
そんな時はお湯が入らないような姿勢で入浴することが大切かも知れません。
気になる時はシャワーだけにしてみるのもよいかもしれません。
こんなことを!

最後に! 細菌性腟症は決して病気ではありません。

自分の腟内環境は自分で管理しましょう。
不正出血や異常なオリモノの増加、
そして粘液物質が増えて続く時は
早目の受診が一番です。
多少のおりものや臭いについては常に観察する習慣を身に着け、
自身でコントロールできるようになるといいね。
アイラボのキットがそんな時に気軽に使って頂ければ幸いです。
勿論、ご購入前、検査後のご相談も可能です。

セルフメディケーション(自分の健康は自分で管理しましょう)

臭いとかゆみが気になり腟内フローラを調べた

かなり前になりますが、同じような症状が出たので婦人科を受診したら
細菌性腟」と診断されました。
今回も同じような症状が出たのですが、先ずはアイラボの検査キットで
調べることにした依頼者さんは「腟内フローラチェック」を選ばれました。
症状は痒みおりものが特に気になったとの事、、、、、、、
ならば、「おりもの&臭いの検査」が良かったのに!!!

そんなことを思いまながら、
先ずは検体が適切に採取されているかどうかを調べることにしました。
腟内フローラチェックのみなら、
このようにほんの少し塗抹してパパニコロウ染色した標本で検査が可能です。

早速見てみましょう

腟内に白血球の増加はなく、腟炎は起こしていません。
かゆみおりものが気になるとのことですと、私達は真っ先にカンジダがいるかどうか調べます。
標本をくまなく探してもそれらしき菌糸や胞子は見られません。
すると写真のような箇所が目に飛び込んできました。

中央の左右に特に気になる所見があるので早速左側の細胞を拡大してみました。
あれあれ?、、、HPVに感染したLSIL相当の細胞ではないか!
この人のコメントには、前回の子宮頸がん検診では“異常なし”とのことですが?
今回の検査では明らかな異常を発見!!
ちゃんとした標本で細胞診検査を行う必要があります。
それはLSIL相当の細胞だけなら良いのですが、
それ以上の所見があるかどうかをチェックする必要があるからです。

婦人科への受診を勧めますが、今回採取された検体での追加検査も可能です。
さらに感染している可能性が高いハイリスク型HPVのタイピング検査の追加検査も可能です。
やや右側に目を向けると、やや黒っぽく見える細胞は、clue cell(クルーセル))といいます。
細胞に腟ガルドネラ菌が群がっている所見で、細菌性腟の特徴の一つです。

※細菌性腟と細菌性腟はよく間違えられます。
腟炎を起こしていると白血球が増えます。
しかし、細菌性腟症の多くは白血球が増えません。
なので、この方は以前細菌性腟炎になった、、、、と言われましたが?
実は細菌性腟症ではなかったのでしょうか?

細胞の周りを見ても、明らかな乳酸菌は全く見られませんので、
腟内フローラチェックの評価としては「乱れている」になります。

やっぱり自己診断だけでは分からないことがありますね

今回のケースの様に、
婦人科の症状は病気によっては同じような症状になることが少なくないのです。
前回と同じような症状であっても、原因が異なることがあるのです。
だから、
病院に行くのは面倒と思ても検査だけでもしておくことが大切なのです。

細菌性腟症でもかゆみを訴える人は少なくないです。
HPV感染初期にかゆみを訴える人も少なくないです。

アイラボの検査は細胞診が基本

アイラボの郵送検査は、どんな検査キットでも検体の適否判定を行ってから検査をしています。
不適切な検体で診断された「陰性」は間違った陰性だからです。

郵送検査を始めた当初風俗の定期検査で加藤式のスポンジ部分が故意に切り取られた検体が届きました。
(医師が採取しない)自己採取検体は「陽性の結果が出るのは困る」場合、
適切な採取が行われないこともあることが判明しました。
アイラボではそれ以来、
郵送検査の全てのキットについてこのブログの最初の写真の様に検体の適否判定を実施しています。

ほんの少しの細胞を観察するだけですが、時には今回の様に異型細胞に遭遇することがあります。
今回のケースは子宮頸がん検診で陰性だったのですが、良かったですね。
これこそアイラボの郵送検査の目指すところです。

腟ガルドネラ菌とは何者か?

この写真は子宮頸がん細胞診検診に用いられる細胞診検査で行われるパパニコロウ染色標本です。
写真中央に紫色に染まるのが細菌性腟症のお主な原因となる腟ガルドネラ菌の塊です。この菌は腟内において固まりやすい特徴がありますので、腟ガルドネラ菌と決める一つの所見です。
この写真の中央やや右側の細胞を見てください。細胞質に細かな赤紫黄色に染まるのも腟ガルドネラ菌です。このように腟ガルドネラ菌が腟の細胞の表面に群がる現象(所見)はClue cell(クルーセル)といって腟ガルドネラ菌の特徴的所見です。腟の表面の細胞にはグリコーゲン豊富に有しているため、細胞に群がって栄養源にしているのかも知れません。
この写真の中央部分に赤紫色に染まる微細な菌も腟ガルドネラ菌です。集塊になったり、細胞の表面に群がったりするだけでなくこのようにばらけて出現することも多いのです。

診察の際に臭いが気になった女医さん

細菌性腟症の原因として真っ先に挙げられるのが腟ガルドネラ菌です。
私がこの菌に注目し始めたのは結構古く、1990年前半でした。
ある婦人科の女医さんが細胞診検査の依頼書に「におい」と記載されるのです。最初は特に気にならなかったのですが、それがかなりの頻度(10例に1例程)で続くため気になっていました。そんなある日、ひょっとして先生は細菌性腟症のことを私達に告げる意図があって書かれているのかと思い、直接先生のクリニックに訪問させて頂くことにしました。
先生の開口一番は「何かまずいことでもしましたか?」と言って、少し心配そうな顔でした。
「いやいや、先生が細胞診検査の依頼書に「におい」と記載されていることに大変興味をもち訪問して直接先生にその理由をお伺いしたかったのです。」と申し上げました。
女医さん「それがどうかしましたか? 父(産婦人科医)が診察の時に気づいたことは何でもメモしなさいといつも言っていましたので、臭いが気になった方には「におい」と書いただけです。そしてまた、「それがどうかしましたか?」と女医さん。「実は先生が「におい⊕」と書かれた患者さんの多くが細菌性腟症の疑いがあったので、直接お会いしてお話を伺いたかったのです。」
「エ? それ(細菌性腟症)って何ですか?」と先生。、、、、実はこの女医さん細菌性腟症についての認識は全くなかったのです。
細菌性腟症を知らない先生が気になる臭いと感じたのであれば、当人はもとよりパートナーはどう感じるのだろうか?
もしそれが不快なにおいなら、自分が細胞検査士として「細菌性腟症が疑われます」程度の報告をしてあげたほうが良いのではないのかと思い、この病気のことを色々調べました。もう昔のことではっきり覚えていませんが、ヨーロッパの研究者の一人が「男が黙って去っていく病気」と表現した記事を目にしました。
それ以来、細菌性腟症、腟ガルドネラ菌、魚臭帯下(魚が腐ったようなオリモノ)は私の仕事の一部になりました。

Clue cellの出現と臭いの関係を学会発表

以下の記事は椎名が「Clue cellの出現と臨床的悪臭度との関係ー産婦人科医に対するアンケート調査ー」と題したテーマで日本臨床細胞学会にて発表した内容の一部です。発表内容の抄録は(日臨細胞誌、第31巻第2号、1992年)

2968例の子宮頸部擦過標本を観察し、93例(3.13%)にClue cellが見られ、そのうちの66例(71%)についてアンケートに回答がありました。
Clue cellが見られた9例において医師または受診者が悪臭を訴え、Clue cellが少ないケースよりたくさん見られたケース、更にClue cellの出現に加え(最初の画像の様に)腟ガルドネラ菌が塊として観察されたケースでより悪臭を感じたという結果でした。
このことは、腟内で腟ガルドネラ菌の繁殖がより盛んな状態であるほど悪臭の度合いが高いという結果でした。
こんな研究をしていたのが今から30年も40年も前ですが、その後の研究でClue cellとしては観察できないケースでも(3番目の画像)嫌な臭いを訴える人が多いことも分かってきました。
これらのことから、嫌な臭いと感じることと腟ガルドネラ菌の関係は明らかと思われますが、嫌な臭いの度合いや、嫌な臭いと感じない(当人やパートナー)ケースが存在することも明らかになっています。
臭いに関しては細菌性腟症(主に腟ガルドネラ菌)だけでなく、トリコモナスやカンジダ、更にクラミジアや淋病等の感染症も関係していることを知っておきましょう。

臭いが気になったら先ず検査です

婦人科の先生方でも経験だけでは間違えます。
このことは何度も紹介していますが、「カンジダと思っても細菌性腟症」「トリコモナスがいますか?、、、と言って検査しても細菌性腟症」そんなことは良くありますが、「細菌性腟症ありますか?」と言って検査される先生は少ないようです。
なぜでしょうか?
トリコモナス感染は「黄色いおりものや痒い」、カンジダ症は「痒くて白っぽいおりものが沢山」淋菌やクラミジアは「性病であり不妊症の原因でおりものも多い」、、、これらの感染症に比べると早産や流産に関係があるとされていても、ちょっと臭いが気になる程度なら、、、という事なのでしょうか?
しかし、女性のQOLという観点からみると大切な問題なのではないでしょうか?

セルフメディケ-ション(自分の健康は自分で守る)
自分が嫌!と感じるのであれば、原因をはっきりさせて、先生に相談してみましょう。

こんなことも少なくないのです。

ヘルペス感染細胞はこのように見えます。
(この画像は実際ご紹介するケースとは異なるものです・)
突然ですが、昨日の出来事を追加します。
ある提出医の細胞診検査の依頼書に、「トリコモナスいますか? カンジダいますか?」との記載がありました。内診で先生は「ひどい腟炎だ!」、、、とっさにトリコモナスやカンジダを疑ったのでしょうね?
でも、よく探して見てもトリコモナスやカンジダはいません。ほんの少しだけ見つかったのは、、、「ヘルペス感染細胞」でした。
子宮頸がん検診に使われている検査の方法は細胞診です。私がこのブログで使用している顕微鏡画像の全てがパパニコロウ染色という方法で染めたものです。
子宮頸がんに関係のある細胞だけが見えるわけでなく、腟内の全ての情報が見えて来るのです。
アイラボの子宮頸がん検査では、そんな少しの変化でも見逃さず、おかしい???と思ったらら”病院に行かなくても、子宮頸がん検査を行った残りの検体を使って追加の検査をお勧めしています。

アイラボの婦人科細胞診は(医師が採取したものでも、自己採取した検体でも)全てLBC法(検体を保存液の中に洗い出し、顕微鏡で観察しやすい標本を作製していますが、残った検体はしばらくの期間保存し、追加検査に対応できるようにしています。)を採用しています。
検査のために何度も病院に行かなくてもよいようにね。

腟活サプリメント!! 9/1より販売中!
 腟内フローラを整える

腟活サプリメント

アイラボの腟内フローラチェックとも連携!!
「腟内環境を良好にし、調子を整える」サプリメントとしてフェムシア/ケアラクト
(機能性表示食品)がDOSHISHAから9月1日より販売を開始しました!
腟活サプリメントとして、健康のサポートにお役立ていただければ幸いです。
フェムシアの膣内フローラサプリ、”Care Lact サプリメント”とは?
とても不思議に思うかもしれませんが、Care Lact(ケアラクト)は乳酸菌(GR-1、RC-14)で膣の調子を整えることが出来ます。消費者庁の機能性表示食品としての届出をしている商品で、効果や安全性のエビデンスが揃っています。
いくらお手入れしてもケアしきれない理由は膣内環境にありました。膣内には善玉菌と悪玉菌が存在しています。善玉菌とは、ラクトバチルス属の乳酸菌のことで、その乳酸菌の働きで腟内が常に「酸性」に保たれるようになっています。しかし、膣の不調の原因は乳酸菌の減少で悪玉菌が増え、膣内の「酸度が低下」してしまうからです。
酸性に保たれた膣内は、雑菌の侵入や繁殖を防ぎ、健康な状態を維持しますが、疲れやストレス、抗生物質の服用、性行為、膣洗浄などの影響で善玉菌が減ってしまうと自浄作用が機能しなくなってしまい、様々な膣トラブルの原因となります。
ケアラクトは、2種の生きた乳酸菌が約10億個配合されており、これにより膣内環境を整えます。
お薬ではないので即効性はありませんが、乳酸菌で膣内フローラを整えることで不調に強い環境を備えます。副作用がなく、体に優しいサプリメントで長期的にケアすることをオススメします。

 パッケージをクリックでお申込みフォームへ

分からないことがありましたらお気軽に!

検査のお問い合わせはアイラボまで ☎042-652-0750 サプリメントのお問い合わせは 株式会社ドウシシャFemcia
☎0120-147-148  公式サイト https://femcia.com/ 受付時間:平日10:00~17:00
(年末年始・夏季休暇等を除く)

アイラボが取り扱う女性用検査キット一覧は以下からご覧になれます。

https://ilabo-cyto-std.com/onlineshop/category/item/itemgenre/forfemale

婦人科医からの細胞診依頼書にBV susp.の記載

“子宮頸がん細胞診検査で細菌性腟症が疑われても報告書にはその旨を記載しないで下さいということが検査機関内の取り決めになっていることがあります。
子宮頸がん細胞診検査が本来の目的ですので、“それは当然かも知れませんが、カンジダやトリコモナスは報告されるのに細菌性腟症はなぜ?”という思いで日々矛盾を感じています。
現に、婦人科の先生方からの検査依頼書に細菌性腟症(bacterial vaginosis=BV)に関する記載があること自体極めてまれなことです。
この度そんなまれなケースを経験しました。検査依頼書にはASC-USのfollow-upHPV検査(-)に加え、BV susp.とありました。こんな単純なことですが、私にとってはとても嬉しい出来事です。

私が細菌性腟症の研究を始めるきっかけになったのは子宮頸がん検診の検査依頼書に“におい⊕”と記載する女医さんがおりました。その先生に「先生が記載されるにおい⊕には何か意味がございますか?」と質問したことがあります。その先生は「父が診察の時に気づいたことはメモをするようにと言われていますので、“少し臭いが気になる患者さんにはそう記載しています。」という返事が返ってきました。”

子宮頸がん細胞診標本の中に細菌性腟症が疑われる所見が見られても、婦人科医はもとより患者さんにもこの情報は伝わりませんので、当然治療もされません。臭いは気にならない方もいますので、すべてが治療の対象ではないのですが、『細菌性腟症が疑われます(BV susupect)』の結果をもらった先生は『治療しますか?』と訪ねてあげることが出来ます。
今回は検査の責任者に『お医者さんが検査依頼書に“BV susp.” と記載しているのですから、是非報告書に反映させてください』とお願いしました。
今回検査した標本の中にはASC-USに相当する異型細胞は見られなかったのですが、典型的な細菌性腟症が疑われる所見が見られます。
やや紺色に染まっているもやもやが腟ガルドネラ菌の塊です。もちろん明らかな乳酸菌は見られません。
このようなほぼ典型的なケースについては多くの細胞検査士の方も診断に迷うことはないと思います。

細胞診検査を受けてもBVの報告は期待できないことが多いかも?

日本人は検診を受けるのが苦手な国民かも知れません。
『なんだか最近オリモノや臭いが気になるので今年は検診を受けてみよう。』そんな方、少なくないかも知れません。しかし、前述のように、子宮頸がん関連病変についての“異常”は見られなく安心できても、気になっていたオリモノや臭いの原因は“分からないまま”で終わってしまいます。
BVは病気というよりは腟内フローラの乱れによるものですから、“絶対に治さなくてはいけない病気ではないかも知れません”が、少なくてもQOLの面からは気になる方が多いのではないかと思います。

気になる方は是非ご相談ください

なぜかというと、細菌性腟症の原因は様々です。
勿論、腟内洗浄が原因で腟内フローラの環境がくるってしまう方が多いと思いますが、それだけではありません。
10代後半から20代に多く、30代でいったん減少し、40代後半からまた増える傾向があります。私の経験に基づく解釈では“10~20代は活発な性行動”、“30代は子育て中で性行動が安定”、40代以降に増加する原因は様々でそのひとつには入浴による(思いもしない腟洗浄)を考えています。

ご相談はお気軽に!
042-652-0750で椎名が承ります。
月曜日、土曜日は休みです。
水木金の午後はおおむねOKです。


検査を希望される方は
1)おりものが黄色い方は「おりもの&臭いの検査」
2)臭いだけが心配な方は「腟内フローラチェック」

医師から「勝手に判断しないで!」と言われちゃった。

性交渉の後、いつも腟がイカ臭くなっておりものが増えます
おりものの色は灰色っぽくて、たまに痒みも出るためネットで調べたらどうやら“細菌性腟炎”らしいので婦人科を受診しました。
先生には「おりものの臭いが気になることを伝えたところ、クラミジア・淋菌・梅毒の3種類の検査をしてくれました。
しかし、自分が心配なのは細菌性腟炎なので、細菌性腟炎とカンジダ腟炎の検査をしてほしいとお願いしたところ、『勝手に判断しないで下さい。』と言われ、自分が希望した検査はして頂けませんでした。早く今の症状の原因を調べて治したかったので、アイラボのキットの中の「完治確認検査:細菌性腟症」を選んでキットを購入しました。

実はこの方のようなケースとっても多いのです。自己診断は如何に?

早速弱拡大で見てみましょう。
白血球はそれほど増えていませんので、腟炎の状態ではないようです。
ですから、この段階で“細菌性腟”については不正解ということになります。
ご覧の通り、一見腟内はきれいな状態に見えます。
弱拡大の中央付近を拡大してみました。
私のブロブを見て頂いている方は何を言いたいのかわかりますよね。
明らかな乳酸菌の仲間は全く見られず、(青っぽく染まる)細かな細菌(腟ガルドネラ菌)がたくさん見られます。
正解は“細菌性腟”です。

細菌性腟症と細菌性腟炎は違います

ネット上には細菌性腟症と細菌性腟炎を混同して使われている方が多いのです。
専門の先生方でも細菌性腟症を細菌性腟炎と表現される方は少なくありません。
細菌性腟症の多くは炎症(白血球の増加)は伴わないのです。
多分検査を依頼された方も誤った表現を見てしまったので、“細菌性腟炎”と言ってしまったと思いますが、イカ臭い(生臭い=魚臭帯下)症状や灰色っぽいおりものがあることから、(本当は)細菌性腟症と言いたかったのだと思います。
従って、この方は自分で検査をして『大正解』という結果になりました。

細菌性腟症は治療すべきか?

細菌性腟症の主たる細菌は腟ガルドネラ菌です。
いったいこの菌はどんな菌なのでしょうか?
少なくても私が知る限り、細菌性腟症の主役であることには間違いないと思います。
いや、見方を変えれば、本来腟内を守っている乳酸菌が主役なのに、その主役がどこかに逃げてしまったので、腟ガルドネラ菌が主役に抜擢されているのかも知れません。乳酸菌は言うまでもなく腟内の糖分(グリコーゲン)を栄養源として旺盛に増えますが、その過程で“酸”が作り出されます。“酸”とは、皆さんが良く知っているものではあのスッパイ“お酢”です。お寿司にはこのお酢を使います。お酢は酸度が高いため、菌を殺したり菌が増えるのを抑える働きがあるのです。つまり、乳酸菌は腟内で増えることにによって強い酸性の環境(Ph3.5程)を作り出すことで、肛門から入り込んで来る腸内細菌が増えることを防いでいるのです。これを腟の自浄作用と言います。
ところがこの主役(乳酸菌)がどこかに行ってしまうと、当然腟内の酸度は低下して中性(Ph7.0)の方向に進みます。
そんな時、腟ガルドネラ菌が増えてくるのですが、見方を変えれば(乳酸菌のやつどこへ行ったんだよと言いながら)乳酸菌の代わりに弱いながらも、酸を作るのです。でもその量は少ないため、腟内の酸度はPh4.5以上になってしまうのです。それでも何とか他の菌を増やさない環境を守っている状態が“細菌性腟症”なのではないかと思ってしまうのです。

でも困ることに、腟ガルドネラ菌が腟内を守っている(仮定)ときに嫌な臭い(魚臭帯下=魚の生臭いオリモノ)を発生してしまうのです。なので、アイラボでは、臭いやおりものが気になるようであれば治療を勧めますが、臭いが気にならないのであれば、腟炎の状態になってしまう前(細菌性腟症の内)に(乳酸菌を呼び戻し)正常の状態に戻す努力をするのが良いのではないかと思っています

腟ガルドネラ菌を殺し、乳酸菌を殺さない抗生物質はフラジール

細菌性腟症の状態であれば、フラジールが最適な治療薬です。
腟ガルドネラ菌を殺し、乳酸菌の仲間は殺さないとても都合の良い抗生物質なのです。
ところが、細菌性腟症の状態の時に、より強い抗生物質(クロマイ座薬)を投与してしまうと大切な乳酸菌まで殺してしまいますので、一時的にはきれいになるのですが、すぐに再発してしまう事が多いようです。
しかし、細菌性腟症の状態を過ぎて腟炎を伴ってしまった状態では、(やもうえず)最初に強いい抗生物質で全ての菌をたたいたうえでフラジールを追加することで、徐々に乳酸菌の仲間を増やせると考えられています。

どうしたら逃げてしまった乳酸菌を呼び戻せるか?

これは私達の専門外の話になってしまいますが、今色々な乳酸菌サプリが出回っています。
それらを試してみることも良いかも知れませんが、私達の経験では、少し時間がかかるかも知れません。
大切なことは規則正しい生活習慣を身に着ける事が一番かと思います。
乳酸菌が十分増えるまでは腟内を静かな状態にしてあげるのが良いのではないかと思います。
腟洗浄は大切な乳酸菌を洗い流してしまう行為ですので、婦人科の先生がされる以外はお勧めできません。
入浴時にお湯が腟内に入ってしまう方がいらっしゃるようですが、そのような状態の場合、毎日腟内洗浄しているのと同じですので、そんな時は、しばらくシャワーだけにするとか試してみましょう。

セルフメディケーション!自分の力で乳酸菌を取り戻しましょう

悩まれているのであれば、アイラボの無料相談(042-652-0750)をお気軽にご利用ください。
相談したからと言ってキットを購入する必要など全くありません。
私、シイナを(電話口に)呼んでください!

自分では臭いは気にならないが? QOLは大切!

50代女性の方からの電話相談を頂きました。
「自分では臭いやおりもの症状はないと思っていますが、肛門付近に小さなイボのようなものがあり少し気になります。女性にとってはいくつになってもQOLを大切にしたいと考えています。子宮頸がん検診は市の検診を定期的に受けていますが、今まで特に問題はありません。アイラボの“婦人科トータルセルフチェック”“HPV検査”を受けたいと思いますが、このキットでよいでしょうか?」というご相談でした。

アイラボの回答は「子宮頸がん検診を定期的に受けているとのことですので、子宮頸がん関連のキットは必要ないと思います。従って、“おりもの&臭いの検査”または“腟内フローラチェック”を選んでいただければ良いと思います。また、肛門付近のいぼ状のものについては“コンジローマ検査”が良いと思います」とお答えしました。

すると、「でも子宮頸がんについても調べておきたい」とのことでしたので、“婦人科トータルセルフチェック”“HPVタイピング検査(ハイリスク13種+コンジローマ”を選んで頂いて、肛門付近のいぼ状の所からも綿棒で採取して頂くようお願いしました。

その結果を見ると

写真の様に、腟内は白血球が若干増加(腟炎)し、乳酸菌がほとんど見られず、腟ガルドネラ菌が腟内を支配している状況で、その他の検査結果には異常は見られませんでした。

従って、結果のご報告は、『弱い腟炎を伴う細菌性腟症が疑われます。』といった内容でご報告させて頂きました。その後、検査を受けられた方から白血球の増加はどうして起こるのかといったお問い合わせがありましたので以下のように説明しました。
「白血球の増加は、生体の防御反応のひとつで、その多くは通常腟内に存在しない微生物の侵入によることが多いと思います。一般的には淋菌やクラミジア、トリコモナスやカンジダなどの感染症があると白血球が増えます。しかし今回の検査では、そのような感染症は見られませんし、細菌性腟症のみで白血球が増えることはあまりありません。従って、今回のケースではその理由は明らかにできません。ただアイラボでは、他の検査で全く異常が見られまいケースで、強い炎症が見られる場合はマイコプラズマやウレアプラズマの追加検査をお勧めする場合があります。しかし今回はそれほど強い炎症像ではなかったため、あえてその旨の記載はしませんでした。」

結果的にこの方は“マイコプラズマチェック”を追加で受けられました。

その結果は、マイコプラズマ パルバムが陽性

マイコプラズマやウレアプラズマ感染症については、欧米と日本でその対応が大きく異なるようです。
その大きな違いは、欧米では「感染症として対応する」のに対し、わが国では「そんなもの雑菌だ!」程度に考えているお医者さんが多いようです。私達が「マイコプラズマチェック」のキットを提供し始めた10年前には陽性の結果が出た場合でも適切な治療が受けられないケースもあり、遠方の医療機関をご紹介することもありましたが、最近ではそのようなケースはなくなりました。

「黄色いおりものがあるのに検査では異常なし」その裏に潜むもの

私達が日常の業務としている婦人科細胞診(子宮頸がん検診で行われている顕微鏡で異常な細胞があるかどうかを調べる検査)では、子宮頸がんに関係する異常所見がなくても“白血球が増えている(=腟炎がある)ケース”は決して少なくありません。しかし、検査時の医師の内診所見では、極めて高度の炎症以外は“NP(no problem)”とされることが多いのが現状と思われます。
私達は「過剰検査になってはいけない」し「このまま見過ごしてよいのだろうか?」とても迷うことが多かったのですが、最近は比較的強い腟炎を伴っているケース(おりものが黄色)で、淋菌・クラミジア・カンジダ・トリコモナス等の感染症が見られないケースに限って“マイコプラズマチェック”をお勧めすることにしています。

アイラボは“セルフメディケーション!自分の健康は自分で守る”を応援します

結果的に、今回ご紹介したケースの方は、ご自身はいくつになってもQOLを大切にしたいという思いがあり、最後までお付き合い頂きました。私たち検査キットを提供させて頂く側にとっても、“胸のつかえが取り除けた思い”です。
アイラボは、“セルフメディケーション! 自分の健康は自分で守る” を応援しています。

患者は診断できているのに!

嬉しいことなのか?そうでないのか?
良くわかりませんが、私としては「皆さん、細菌性腟症のこと、分かってくれてありがとう」、、、そんな感じかな?
灰色っぽいおりもの、臭いが気になる、、、そんなお嬢さんが、性病の検査を受けようと思い婦人科を受診しました。すると先生はクラミジア、淋菌、そして梅毒の検査をしてくれました。しかし私は細菌性腟症やカンジダの検査もしていただきたかったので、その旨を先生にお願いしました。すると先生は「自分で勝手に判断しないでください」と言われたようです。でも自分は早く原因をはっきりさせて早く治したかったので、アイラボの「細菌性腟症検査キット」を注文されました。

私達は淋菌、クラミジア、梅毒の結果はわかりませんが、少なくてもこのお嬢さんは「細菌性腟症ではないか?」と思っていたのだと思います。

ピンポーン

左(上)の写真は弱拡大ですが、特に白血球が増えているわけでもありません。
従って、おりものはそれほど“黄色くない”と思います。つまり腟炎は起こしているとは思えません。
しかし、拡大写真ではっきりするように、腟内には乳酸菌はほとんど見られず、クルーセルが見られ、細菌性腟症が疑われる状態です。患者さんは自身の症状から「細菌性腟症かな?」と考えていたからこの検査のみを選ばれたと思います。まさしく「ピンポーン」でした。
私が目指す、セルフメディケーションはまさに(自分の健康は自分で守る)=そのものです。
この患者さんは果たして私達がお送りした検査結果をこのクリニックに持って行くのでしょうか?
不安になりましたが、推移を見守ることにいたしました。
結果はいずれになるのでしょうか?
以前「細菌性腟症の事例」で紹介させて頂いたケースは、先生がカンジダの薬を処方してくれましたが、自分では「細菌性腟症を疑っていたので」処方された薬を飲まず、アイラボのおりもの検査をした結果「細菌性腟症」が明らかになりました。その患者さんは結果を主治医の先生に見せたところ、快くフラジールを処方してくれました。
今回のケースはどんなことになるのでしょうか?

快く細菌性腟症の治療をして頂けることを祈っています。
ご自分の症状から細菌性腟症を診断して頂けました。良かったですね。まさしく自分の健康は自身で守るセルフメディケーションですね。是非この輪を広げましょう。

彼ができたけど臭いが心配!

臭いの異常は、結構自分で分かるようです。
Drシイナラボ(アイラボ)に検査を依頼される方々をみていると、“自身の臭いが気になる” という方は、おおむね正解なことが多いです。
彼ができた! 嬉しい! 嬉しい!、、、でも、あの臭いが??? と心配する貴女、それは正解かも知れません。
実際どうなのかね?
早速顕微鏡を見てみましょう。

やっぱりね! あなたが正解です。

私のブログをいつも見て頂けているあなたはもう診断できますね。
「典型的な細菌性腟症を疑う」所見です。
左(上)の弱拡大では白血球の増加はなく、膣炎は起こしていなく、とてもきれいに見えます。
しかし、右(下)の拡大を上げた写真を見ると、腟ガルドネラ菌はたくさん見えますが、乳酸菌は全くいません。
明らかに細菌性腟症を疑う所見です。
細菌性腟症って、厄介なやつなんです。
性病でもなく、自分には何の落ち度がなくても「あそこが嫌な臭いになってしまう」のです。
多くの場合、その原因は分かっていないんですよ。
女性にとっては本当にイヤなやつなんです。

「最近のお付き合いって“オーラル”もつきものですよね。」
「だから嬉しいんですけど臭いのことがすごく 心配! 心配!、、、なんです。」
そんな悩みを抱えている方多いと思います。

男性の多くはたとえ不快に感じても、「嫌な臭いしますよ」、、、何んって言えません。
この臭いは体臭なのかな? それとも病気なのかな?、、、「もし体臭だったら一生付き合えない」それが本音かも知れません。だから「男が黙って去っていく病気」と表現した研究者がいたのだと思います。
細菌性腟症はそんな病気ですと言いたいところですが、私は“病気”とは思っていません。
単に腟内の正常細菌叢(膣内環境を守る細菌達のバランス)が乱れているだけなのですが、女性にとっては容易に解決できない厄介なやつなんですよ。
セルフメディケーション! 
自分の健康は自分で守りましょう!
是非相談してください。一緒に解決の方法を考えましょう。

円錐切除後嫌な臭い続きませんか?

高度異形成や上皮内癌が疑われるケースに円錐切除術という方法で病巣だけを取り除く治療が行われます。
当然のことですが、治療後の感染予防のために腟内には抗生物質が投与されます。
そのため、腟内正常細菌叢(腟内で複数の細菌がバランスを保って環境を守っている状況)が元の状態になるまでにはかなりの時間を要すことは想像できますが、治療後1年以上経過したケースでもかなりの頻度で細菌性腟症の状態が持続し、腟内フローラ(乳酸菌の仲間)が回復していない症例に遭遇します。
このことについて、婦人科の先生に質問してみると、「性生活の復帰に伴い、元の状態(細菌性腟症)に戻ってしまうのではないか」との回答が来ました。つまり、パートナーから腟ガルドネラ菌がうつるという考え方です。
その詳細は分かりませんが、治療後細菌性腟症(臭い)で悩まれていることはありませんか?
最近ちょっと気になっています。

術後一年4ヵ月経過後の細胞像

左(上)の弱拡大では、青色に染まりゴマ粒のように見える白血球がたくさん存在します。
若干腟炎の状態で、オリモノが黄色味を帯びていることが推測されます。
しかし、本人にとっては、前がん病変(高度異形成や上皮内癌)を治療しているので、今の状態は「問題ない」と思っているかも知れません。
しかし、右(下)の写真のように、乳酸菌はほとんど見られず、細菌性腟症の代名詞的なClue cell(クルーセル)も見られます。
写真で示すような状況で「臭いやおりものは気にならない」と答える人は少ないと思います。
Dr シイナラボ(アイラボ)の郵送検査キットの中で「腟内フローラチェック」や「おりもの&臭いの検査」を依頼される方の80%近くは、“臭いが気になる”ようです。
少しづつですが、おりものや臭いについて“気にされる女性”が増えてきたように思えます。
かなり昔の話になりますが、杏林大学で教鞭をとっている時、恩師の偉い先生が、「今どんな研究をしているのかね?」と聞いてきたことがありました。すかさず「女性のにおいに関する研究です」と答えると、帰ってきた言葉が「そんな臭いを消すようなつまらん研究はやめろ!」でした。心の中で「先生、分かってんのかな?」と思いつつ、とっさに出た言葉は「先生が思っていらっしゃるような“ヘロモン的”な臭いではありません。不快に感じる臭いの研究です。」と答えました。、、、でも理解はしていただけなかったようです。
女性のQOLの向上をお手伝いする研究なのに!!!