女性のおりものや臭いに関する商品の効果判定
5月22日更新

女性特有の悩み、特におりものや臭いに関して悩んだことがあると回答した人は何と91%でした(2024年アイラボの調査)。当然のことながら、それに対応すべきいろいろな商品が世に出回っています。もう十年も前になりますか、ある大手製薬会社の商品開発担当の方が何度も弊社を訪れ、細菌性膣症に関する種々の情報を収集し、最終的に乳酸菌サプリとしてある商品を世に送り出しました。しかし、それがどれだけの効果があるのか?確認すべきではないかと提案しましたが、それ以降私共の会社を訪れることはありませんでした。今でもその商品は販売されています。乳酸菌サプリメントだけではなく、膣洗浄に関する商品や膣内に注入するジェル状の商品など、外国製品を含め様々なものが出回っています。どのような効果があるのか?そしてそのメカニズムはどのようになっているのか?一般消費者にとって分かりにくいものが多い気がします。

乳酸菌サプリと検査キットを一緒に販売しようとの試み

そんなことを思っていたら、大阪に本社があり、西日本では結構名が知れた株式会社ドウシシャ様が弊社の「膣内フローラチェック(現在はFem バランスチェック)」と一緒に乳酸菌サプリ/フェムシア(飲んでも消化器内で死滅することなしに肛門に達し、自然に外陰部から膣内に達し、膣内環境を改善させると銘打った商品)を販売する新たな試みに挑戦されました。私達はそのサプリの効果を確かめたわけではありませんが、担当者の前向きな姿勢に感銘し、その活動を応援しています。これまでのところ、効果がある人とない人の割合が半々であるとのお話を頂いています。年齢(性成熟期女性?更年期女性?など、)や生理周期との関係についての詳細な情報は頂いていませんが、少なくても、このような製品を世に送り出している企業はその効果を示す義務もあるのではないかと感じています。

理論的には筋は通っていても?

例えば、先の商品のように、経口的に摂取した乳酸菌が消化器を通過する過程で死滅せず、膣内に到達したと仮定しても、更年期に差し掛かり、膣内に萎縮傾向が出てきた女性の場合、乳酸菌の餌となる糖分は減少傾向にあります。従って、十分な乳酸菌の増加が期待出来ないばかりか、増えるまでには至らないケースもあると思います。下の画像を見てみましょう。
萎縮像示すケースでは、この写真のように、乳酸菌はほとんど見られません。
それだけではなく膣ガルドネラ菌もモビルンカスも見られません。
きれいでしょ。
同じ倍率で撮影した乳酸菌です
膣ガルドネラ菌です
このように膣内が萎縮すると、乳酸菌だけでなく膣内フローラを形成していた他の細菌も見られなくなります。餌がなくなったところに乳酸菌を補充しても増えるはずはありません。私自身、このような現象は膣内フローラの研究や仕事をするまでわかりませんでした。そんな意味でも、今回紹介した企業様の取り組みは極めて大切な事で、関連商品を世に送り込んでいる会社様にも是非挑戦していただきたく思います。

更年期=膣の萎縮ではありません。

膣の萎縮とは、卵胞ホルモン(エストロゲン))も黄体ホルモン(プロゲステロン)も分泌が低下した状態で、膣の粘膜は薄くなり乳酸菌の餌をたくさん持っていた中層細胞なくなります。でも、閉経はしたものの自分の膣内が萎縮しているかどうかはわかりません。70代になっても(婦人科細胞診上では)月経がある人と細胞像は変わらない方もいます。それはなぜか?「私が千葉大学に籍があった時の教授(故)武田先生は「ご夫婦で性行為を続けていることで、ホルモンの分泌が高まり、膣内が萎縮しない方もいる。」と話してくれたことがあります。いずれにしても、更年期だから乳酸菌がいないと決めつけず、是非その前にアイラボのFemバランスチェックでお試し下さい。それだけではありません。ご自身が細菌性膣症ではないか?と購入された方の中には、実は細菌性膣症ではなく、カンジダ症であったり、膣トリコモナス症であったりすることも少なくないのです。これわと思って購入する前に、自身の状態を検査で確かめることはとても大切なのです。