子宮頸がんゼロの町を目指す活動から半年

昨年8月、この活動を始めました。
https://ilabo-cyto.co.jp/bxi/page.html?mode=blog&page=235

その経緯は、『下庭場ゴルフ会という一丁目に住む人が中心の(最後の)コンペが開催され、その後の懇親会で町会が主催する行事が少しづつ消えていく中、古くから住む人・新しく住民になられた人がともに活動できるものはないか?、、、という話になり、“子宮頸がんゼロの町”の発起人会が立ち上がりました。』

そしておよそ半年が過ぎました。
一丁目から始めた活動ですが、町会にお願いしたパンフレットの配布どころか、掲示板にも張り出して頂けない暗いスタートになってしまいました。どのような経緯があったか知る由もありませんが、(会社の宣伝?)ととらえられたのかも知れません。でも、発起人3名の自宅で“のぼり”出して頂けることになりました。私自身、戸惑いはありましたが、“先ずはやってみよう”との思いで自宅入り口に看板とのぼり出すことにしました。
私達は検査のプロですので、どうしても検診を勧める方向に力を注いでしまいますが、単に「検診を受けましょう」では限界に来ているのです。日本の子宮頸がん検診の受診率は43.6%で頭打ちの状態なのです。

(細胞診対応)子宮腟部擦過器具はこれしかありません

受診率を上げるために何か必要か?
私が考えるより先にこの難題に取り組まれた方がいました。
故加藤宗彦先生です。
子宮頸がん検診に携わる人はこの先生のことは是非知って欲しいと思います。
私は細胞診に携わって60年近くになります。
今から50年ほど前に加藤式自己採取器具を知りました。そして、細胞診断学の研究者として、教育者として、更に経営者になってからもこの器具のすばらしさについて変わることはありませんでした。腟検体採取器具はいくらあっても、(細胞診対応)子宮腟部擦過器具としては唯一この器具しかなかったのです。アイラボを開業した当時、子宮頸がん検診に携わっている方が何人もアイラボに訪れました。その方々の共通した意見は、『加藤式が素晴らしい器具であることは理解しているが、膣から採取する器具(腟検体)も含め十把一絡(じっぱひとからげ)で(自己採取器具として)扱われてきました。私は、この事について(その価値が分からない人に言っても無理)は東京都精度管理委員会に腟検体採取器具と子宮腟部擦過器具とは分けるべきであると進言したこともありますが、取り合ってはいただけませんでした。そこに集まった人はこの現状を変えることは難しい。ならば全く新しい採取器具を作りたいという思いでやってきたのです。それは実績のある加藤式器具の精度を維持した上で見た目に優しい器具を開発してもらえないか?という依頼でした。私自身、加藤式の精度については信頼していましたので、何とか多くの方に利用して頂ける器具として改良することを決断しました。その後押しをして頂いたのは元三井物産勤務の吉田勝彦氏であり、新し器具の開発にごご尽力頂き、現在セルソフトの製造販売元である株式会社大成加工社長の白石保行氏でした。
故加藤宗彦先生(加藤式採取器具の考案者)
加藤式採取器具の改良を進言した故吉田勝彦氏
セルソフトの開発・製造・販売を引き受けた
株式会社大成化工白石保行社長
これがセルソフトです。
開発にご尽力された吉田様は昨年他界され、
白石氏と私が普及活動を行っています。

市や会社で行う検診が受けられない人でも自宅でできるなら?

きっと受診率は上がるだろうと期待しています。
しかし、今大切なことはそれより前の問題を解決しなくてはなりません。
子宮頸がんについて“もっと気軽に話ができる様になること”“正しい知識を得る機会を増やすこと”こそが最初にやる仕事と考えました。
今まで何もなかったところに「子宮頸がんゼロの町」の“のぼり”や“看板”がある事だけでも効果があるのではないかと考えました。
元八王子一丁目発起人会メンバー鳥前健治氏宅
元八王子一丁目発起人会メンバー小川盛雄氏宅

約半年が過ぎました。その反応は?

決して多くはありませんが以下の様な電話や声掛けを頂きました。
■私も以前検診で軽度異形成と診断され、一人でいろいろ悩みました。病院を受診した時、それがどんなものか先生に質問するのも忙しそうなのでお聞きすることもできませんでした。ネットで調べても専門的な言葉が多くなかなか理解できませんでした。無料で相談できるところがある事は町民にとってとてもありがたいことですので、ぜひ頑張ってください。という電話。
■子宮頸がんは気軽に相談できない内容なので、こんなところがあるのはとてもいいことなので、もっとみんなに知って頂けるといいですね。という電話。
■この事を子供や孫にも話しました。特に若い人達は検診は受けずらいと思ったので。という電話。
■これを見て早速検診に行ってきましたよ。という声をかけ。
■昨日検診に行ってきました。という声かけ。
■知り合いの政治家にこの話をしたら、取材に行くと言っていました。という声かけ。

少しづつ広がってくれればと思っています。
最初いろいろ考えました。例えば、
■高度異形成になって円錐切除術を受けたがその後臭いが気になるようになり、検査を受けたら細菌性腟症になっていたというお話。
■小学校の頃、母が子宮頸がんになり、学校から帰ると母の病院に行っていたという60代の男性の話。
などの取材はできていますが、今は“のぼり”に協力して頂ける方を増やしたいと考えています。