カンジダは季節の変わり目に多くなるの?

今年は暖冬ですね。
今日2月20日は一日中長袖シャツ1枚でした。
梅の花もあちこちで咲き乱れ、自宅の福寿草も花を咲かせています。
この花は自宅前の公園に咲く雪柳です。
雪柳の開花時期を検索すると3月~5月との事。
関東で検索すると4月でした。
今日は2月20日ですが花が確認できます。
やはりかなりの暖冬なんですね。
これが満開になると!
こんな感じです。
この写真は2022年3月28日に撮影しました。
枝垂桜と雪柳がともに満開でたくさんの方がカメラを向けています。
八王子市元八王子町1-538-1の前です。

あまりの温かさに頭から脱線してすみません。

最近、日々の検査でカンジダが!暖かさか?

カンジダが腟内で増えている時は程度の差はありますが腟炎を起こしています。
このケースでも、若干白血球が増えています。
オレンジ色に染まる仮性菌糸(左)や酵母のように見える胞子(右)
の発見が決め手です。

カンジダ症の原因は?

先ずは、どんな時カンジダ症になるのかおさらいしてみましょう。

1. 妊娠中は胎児を守るために免疫力が低下するので、カンジダ症になりやすいです。
また、免疫抑制剤やステロイドによる治療の際にも起こります。
2.膀胱炎や風邪などで抗生物質による治療の際(菌交代現象)
3.月経前の黄体ホルモンが多い時期は妊娠時と同じように腟内の糖分が増えることで、
カンジダの栄養分が豊富になる。
4.気温の上昇に伴い、湿気の上昇に伴う蒸れによりカンジダが増えやすい環境になる。

ということで、
この時期に増える要因としては季節の変わり目で若干免疫力が低下しているのか? 
または気温の上昇に衣類が対応できないのか?

カンジダ症の症状は?

1.強烈なかゆみを伴うことがあります。
上の写真はカンジダ症の細胞診標本ですが、
左下の方に束になって仮性菌糸が見られます。
実は写真のピントが合わないため見えませんが、
細胞の塊の中を串刺しの様に菌糸が伸びているのです。
皮膚の表面に近いところをカンジダの仮性菌糸が入り込んでいくので
痒いのは当たり前ですよね。
無料相談ではあまりの痒さから性器を掻き壊してしまい人もいます

2.白っぽいおりものが増えてきます
オカラの様な、おかゆの様な(粥状)、カッテージチーズの様な、豆腐をぐちゃっとつぶした様な
おりものが沢山出てきます。
かなり前になりますが、自己採取法で採取した子宮頸がん検診の検体が届きました。
中には一通の手紙が入って、
「相談できる人がいないためこの場で失礼いたします。
実は子宮頸がんの検診なのですが長年カンジダ症で苦しんでいます。
豆腐の塊のようなオリモノが掻き出してもまたまたすぐ腟内に一杯になり、溢れてきます。
夫との性交渉の時は夫の性器に白い豆腐のようなものが沢山こびりついてきます。
夫は気にしなくていいよと言ってくれるのですが、嫌で嫌でたまりません。
何とかしてくださいという内容でした。
近くの婦人科医を紹介させて頂きましたが、カンジダ症も甘く見ると治りにくくなってしまうことがありますので早目の対応がいいですね。

3.時にはオリモノが嫌な臭いになることもあります。

婦人科医も細菌性腟症やトリコモナス症とよく間違えます

以前このブログでも紹介しましたが、
医師はカンジダ症と思いその治療薬を処方してくれました。
しかし、当の患者はカンジダ症ではなく細菌性腟症を疑っていたので、
アイラボの検査を受けた事例があります。
また、医師からは細菌性腟症の検査依頼ですが、
検査の結果はトリコモナス症であったりカンジダ症であることは少なくありません。
プロでも症状だけでは間違えますので、
必ず検査で確認することが大切です。