風俗の定期検査でHPVの感染まで調べていますか?

おちんちんにイボができたので性病科を受診し、凍結治療をしてもらいました。
治ったかどうか気になったので、アイラボの「男のHPVタイピング検査(ハイリスク+コンジローマ)」を利用しました。結果は31型と11型が検出されました。
定期検査をちゃんとやっている風俗店を利用し、自分でもHIV、梅毒、B・C型肝炎の検査は受けており、いつも陰性です。

私のイボ(尖圭コンジローマ)は何ですか?
どこで? いつうつったんですか?

風俗を利用された多くの方が経験することですが、1週間、10日そして2週間経ったけど、特に何の症状もなく、「良かった」。今回も性病にならなかったと安堵します。
今回のケースは、約3ヵ月前に複数回風俗を利用し、約2ヶ月後にイボ(尖圭コンジローマ)ができた。性病科の先生は性病だからちゃんと治療しようと言われ治療したが、風俗の定期検査でこの病気については検査していないのですか?という質問です。

ハイリスク・ローリスクHPV検査は定期検査に含まれません

風俗営業従事者は一般的には定期検査を実施しているようですが、その実態はよく分かりません。
検査項目については、HIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎の抗体検査と淋菌、クラミジアの遺伝子検査が一般的ではないかと思います。HPV検査は子宮頸がん検診や細胞診でASC-USと診断された時に行われる検査ですので、風俗の定期検査としてはやられていないと思います。
HPVは子宮頸がんや尖圭コンジローマを起こすウイルスで、特に風俗営業従事者の場合、罹患率は極めて高く、私達が行った研究でも検査を受けた人の70%が感染し、しかも複数の型に感染していることが多いです。
この表は検査に協力して頂いた風俗営業従事者30名の結果です。
一番左の赤丸が感染していたケースで21例(70%)になります。
罹患率が100%に近いお店もありますので、性病の定期検査には含める意味がありません。
ということは、風俗での行為によっては感染する危険性はとても高いと言えます。

従って、HPV感染は自己責任なのです

私は風俗を否定する者ではありませんが、
この事実を知らないで風俗を利用する人は多いと思います。
また、このような現状をメディアも積極的に伝えていません。
面倒なんです。とても厄介な話なのです。
面倒で厄介な話は、、、、“臭いものには蓋をしろ”ですかね?
HPVの中には子宮頸がんとは関係がない(低リスク)6型・11型はイボをつくるので、性病(尖圭コンジローマ)と診断されますが、子宮頸がんを引き起こすハイリスク型HPVの感染では全く症状がないため、病気と認定されません。
“性行為によって感染している状態=Sexuallt Transmitted Infection”
だから知らない内にパートナーにうつしてしまうのです。
検査をしないと感染しているかどうかわからないのです。

風俗で働く人の健康をしっかり守ろことが大事

風俗で働く人の健康を管理をしっかりすることで、症状が現れないSTIをは減少させることができます。
私達アイラボの職員は専門の臨床検査技師、細胞検査士に加え、日本性感染症学会認定士の資格を有しています。
この資格は、国家資格ではありませんが、性感染症に関するある一定の知識を有する者に与えている資格認定でです。
このような資格を有する者が風俗で働く人の健康管理のために配置されるような環境が整えれば、誰もが扱いに困っているこの問題の解決に一歩進むのではないかと思っています。

最初から最後までコンドームを装着すべき!

すぐにでもできることは、
最初から最後までコンドームを装着すべきです。
先ずはこれを徹底すべきです。
アイラボのお客さんの経験によれば、
「男のHPVタイピング検査」を受けたら31型が検出されました。
約1年半程性交渉があるパートナーにそのことを伝え、HPV検査を受けてもらったところ「陰性」でした。

この男性はパートナーとお付き合いするようになってからはその他の人と性交渉がなく、お付き合いする前に性病に感染していると困るので、最初からコンドームを装着した。」と言っています。
完璧ではないかも知れませんが、とても大切なことだと思います。