Fem+ フェムプラス ~女性の健康と活躍を支援する展示会~
Femtech Tokyo/ 女性のウエルビーイング推進EXPO に出展

10月17日(木)から19日(土)10:00~17:00 まで「東京ビッグサイト東7ホール」にて
「Fem+ フェムプラス ~女性の健康と活躍を支援する展示会~ Femtech Tokyo/ 女性のウエルビーイング推進EXPOに出展することになりました。

株式会社アイ・ラボCytoSTD研究所は2002年に「女性特有の病気や悩みに対応できる検査会社」を立ち上げ、病院に行くのが「恥ずかしい」「忙しい」「面倒」な人にも自宅で気軽に検査ができる郵送検査の普及、電話やメールによる無料の悩み相談、女性のQOL向上を目的に腟内フローラチェックの提供、さらに先進国の中で最も遅れている子宮頸がんリテラシーを高める目的で男性用HPV検査キットを提供しています。

展示の主な内容を何回かに分けて紹介します。

こんな仕事をしています

私達の仕事は、まさにFemtech Labで、女性の健康とQOL向上に特化した検査機関です。
個人や会社・健康保険組合様を対象に「今の検診(検査)は恥ずかしい・忙しい・面倒と思う方に郵送による検査を提供しています。自分で採取した検体をポストに入れるだけで検査結果が分かるものです。
■ 女性にとって婦人科の敷居は高く、ついつい我慢して子宮頸がんや不妊症が手遅れになってしまう事がないように。
■ 仕事や子育てで、検診を受けなければと思ってもなかなか行けない、行く気になれない人のために。
■ 交通の便が悪く、自身で出向くのは困難な方や僻地に住んでいる方のために。
■ 特に心配な症状もないのにわざわざ出かけていく気になれない人に。

大阪の大成化工株式会社と共同で開発したセルソフトは、今年4月からアイラボの郵送検査に使われています。
HPV検査をはじめ婦人科感染症や細胞診検査など幅広い検査の検体採取器具です。
HPV検査の採取器具としての有効性が明らかになり、論文として掲載しました。
ネットから英論文と和訳された論文を見ることができます。
https://ilabo-cyto-std.com/cellsoft

産婦人科クリニックや病院の先生方には、細胞診はどこに出しても(依頼しても)同じではなく、可能な限り先生方の要望をかなえたいと考えています。
アイラボでは日本でLBC法が普及する前からLiquid Transport Cytology System(実用新案登録)で細胞診の受託検査を行っています。

自己採取法の欠点を十分に理解し利点を最大限に活用

検査キットはアイラボのHPで見てください。

少し専門的な話になりますが、自己採取法の利点からお話ししましょう。

【利点】
病院に行くのが恥ずかしい、忙しい、面倒、、、そんな人にとっては最高のデバイスです。
自宅で採取してポストに入れるだけですからね。
加藤式採取器具はおよそ400万本が使われ、医療事故が起こっていない安全性が担保された器具です。
セルソフトは加藤式の安全性や細胞捕捉能に優れている点はそのままにして、外筒を若干細くして恐怖感を減じ、素材を環境にやさしい植物由来に変えました。
加藤式・セルソフト共に自然に剥離して腟の奥に溜まった細胞と子宮腟部(子宮が膣内に出っ張った部分)を直接擦って細胞を採取するので大量の細胞が採取できます。
従って、婦人科感染症の検査はこれ一本採取するだけで大半の検査が可能になります。
例えば、細胞診、HPV検査、淋菌・クラミジア・トリコモナス・カンジダなどの感染症、腟内フローラや細菌性腟症の検査などが可能です。
検体の処理から顕微鏡の観察まで、十分な訓練を受けた細胞検査士が検査することで医師採取と同等の精度が得られます。

【欠点】
子宮体がんは検査の対象外です。早期に発見するのは困難な場合があります。
子宮頸部の奥に発生する子宮頸部腺がんも早期に発見できないこともあります。
■ 細胞診を目的とした場合、細胞成分が沢山採取されるため目的の異型細胞の数が相対的に少なくなるため、標本の作製や顕微鏡を観察する際、通常の標本(医師が採取したもの)より、より慎重に対応しないと、極端に検査精度が落ちてしまいます。従って、自己採取法の検体を受け入れる検査機関はそのことをに対する教育を、それを依頼する側も検査機関の対応をチェックすることが最も重要になります。

初期は異型細胞が検出できないこともあるが医師採取も同じ

左の列から説明すると、2008年の4月から2010年の10月まで調べたものです。
最初にASC-US(1:黄色)の細胞が検出されてからてからLSIL(2:オレンジ)が検出されたり、異型細胞が検出されない(NILM)になったりを繰り返します。おおむね90%のケースでHPVが自然にいなくなると言われています。私達はこのような時期を第一段階としています。
中央の列も最初は第一段階ですが、2011年2月の検査で初めてASC-H(HSILの存在が否定できない)の細胞が出ました。私達はASC-H(3:ピンク)の細胞が出た段階で第二段階の始まりとみています。このように第二段階は、NILM(異型な細胞がみられない)、ASC-US、LSIL、ASC-H、HSIL(中等度異形成や高度異形成、上皮内癌が含まれます)の細胞が出たり出なかったりする時期です。そして右の列のした1/3の様に、毎回ASC-H以上の異型細胞が出続けるようになったら第三段階としています。
先生方の判断にもよりますがASC-HやHSILの細胞がみられるようになると組織検査が行われ、円錐切除術やレーザー蒸散法による治療が行われます。
このように、第3段階になるまで何年もかかるのが子宮頸がんです。第一段階はその90%がHPVが自然に消失すると言われますが(私達が確認したことではありません)、残りの10%が第二段階に進んでいくので、長い期間定期的に細胞診で異常な細胞が出ていないかチェックする必要があります。しかし、NILMが続くと、仕事は忙しいし、とても面倒なので、もう大丈夫なのではないか? と勝手に判断し、定期検査を受けなくなってしまう人がいます。
せっかく検診でがんになる種を見つけたのにこれでは救える子宮も命もがんの思うつぼになってしまうのです。
こんな方、ひょっとして多いのではないか?とても心配しています。
前の表でも分かるように、第3段階に入ると自己採取された検体でも毎回異常な細胞が出るようになります(もちろんこれに当てはまらないケースもあると思いますが、)ので、忙しい方や面倒になってしまう方は、そんな時だけでも自己採取でチェックして頂きたいものです。セルフメディケーション(自分の健康は自分で守る)の考えがあれば、自分に最適なキットや検査機関を選ぶことができると思います。
また検査機関や検査キットを提供する側は、受診者がそれを判断できる十分な説明責任があります。

検査精度や効率、、、それも大切なことですが、優しさが一番

「椎名君、日本の女性にとって(私達のような)婦人科の敷居は高いんだよ。
おかしい? いつもと違う? と思ってもついつい我慢して手遅れになってしまうことが多いんだよ。
何とか自己採取による検診の精度が上がる様な方法を考えてくれないか」
、、、と言われた産婦人科医で細胞診専門医でもある故八田賢明先生の言葉は大変重いものがありました。
その一言でアイラボの今があるように思えます。
そうなんですよ。高度な知識や技術を持ち合わせていても本当の優しさがなければ、日本の子宮頸がん検診の受診率は上がらないと思います。
私達が自己採取にこだわり、どうしたら検査精度が上がるのか、この20年ずっと考え実践してきました。
【ポイント1】採取器具はお医者さんの代わりになるものですから、その選択を誤るとその先の検査に最善を尽くしても良い結果が得られるはずはありません。私達はこれまでの経験から画像左の加藤式採取器具を選びました。
【ポイント2】検体の処理方法の検討では、加藤先生が考案した検体の塗抹方法(検体をスライドガラスに塗る方法)は採取器具から直接塗抹する方法ですが、この方法だと大切な細胞が塗抹周辺に偏り、細胞が重なった部位の観察がしにくくなり、結果として異常な細胞を見落とす原因になります。私達は採取された細胞を全て保液中の中に洗い出し、遠心分離後の沈査を検体とし、すり合わせ法(2枚のガラスに均等に塗抹する方法)で標本を作製しました。この操作をすることで顕微鏡で観察しやすいきれいな標本が作製されます。
【ポイント3】は細胞検査士(顕微鏡を観察し異常な細胞を見つけ、その細胞がどの程度の異常かを判断する特殊臨床検査技師)によって診断されます。人による仕事ですので極めて責任の重い仕事になります。ポイント1、ポイント2の工程で最善の仕事をしてきてもポイント3で適切な仕事ができないと検査精度は著しく下がります。使命感が求められる作業になります。
このように自己採取細胞診は全ての工程に最善を尽くして初めて医師採取と同じ成績が期待される検査なのです。
加藤式採取法をこのように改善することで有効性を評価したのがこの論文(これは和訳したもの)です。
私達が経験した某検診機関で実際あったケースを紹介します。(下の表に関する説明です)
N社の担当者(臨床検査技師)から、「従業員の子宮頸がん検査をお願いしたいのですが、アイラボさんは加藤式のみを採用されているんですよね。」という確認の電話があり、翌年から従業員の子宮頸がん検診を受託しました。一方、N社は家族検診を某検診機関に委託していましたが、その理由も加藤式採取器具を採用していたからとの事でした。つまりN社の担当者は会社の事情で自己採取による検診を選ばざるをえなかった様ですが、それなら加藤式を採用している検診機関、検査会社を探したようです。
担当者は従業員そしてその家族のことを精一杯考えた末の決断であったと思います。
そして数年が経過したある時、某検診機関の最高責任者から一本の電話があり、「N社担当者から家族検診の子宮頸がん検査をアイラボさんにお願いできないかというのですが、どんなことか説明して頂きたいのですが」という内容でした。当時N社からはそのことに関した何の連絡もなかったので、急いで某検診機関の訪問させて頂きました。そして当社の加藤式採取器具による検査方法を説明させて頂きました。その会議の最後に、責任者の方は即決で、「それでは来年度から全ての子宮頸がん検査はアイラボさんにお願いします。」という返事を頂きました。
下の表を見るとその理由は一目瞭然です。
同じ加藤式での検査、毎年同じ受診者(母集団)でこれだけの差が出てしまっていたのです。
もちろん某検診機関は検査会社に委託していました。その検査会社はいつもと同じように(加藤式の通常の方法)検査をした結果です。自己採取検体を医師採取と同じように検査した結果です。

N社担当者(臨床検査技師)、某検診機関責任者(医師)共に優しさを感じた方々でした。
この表をよく見て頂けると、これまで述べてきたことが理解できると思います。
優しさが一番大事と言いましたが、そのためには検査に関わる労力は医師が採取した検体に比べると2倍も3倍もになるのです。
ある検査会社にお手伝いに行っていた時、異常な細胞が沢山存在するケースを「異型細胞はありません」と診断した検査士さんがいました。どうしてこんなことになってしまったのか理由を問うと「自己採取検体だからサッと診てしまいました」という回答が返ってきました。全く逆なのです。加藤式自己採取器具は正常な細胞も沢山採取されますので、相対的に異常な細胞は少なくなります。私達が細胞検査士資格認定試験を受けた頃は1枚の標本の中に異常な細胞が数個から5・6個しかない標本を一定の時間内で観察させ、的確に異常な細胞を拾い上げる試験がありましたが、自己採取検体を検査する時はまさにこの試験の様に“一つでも異常な細胞は見逃さないぞ”という思いの使命感が必要なのです。
細胞診という検査は、検体を機械にかければ自動的に結果が出てくるというものではありません。いくつもの工程を適正に行い、最終的には使命感をもって顕微鏡で観察する検査ですので、私達は自己採取検体を扱う細胞検査士を独自に再教育しています。
そしてそれを終了した細胞検査士に下のような修了書を渡しています。
細胞診検査とは、自己採取検体を扱うということは、こんなことを考えなくてはいけない検査なんです。
私達が細胞診を始めた頃、(50年も前の話で恐縮ですが)野田紀一郎先生(日本での子宮頸がん検診の先駆者)が、子宮頸がん検診を受ければ子宮頸がんで亡くなる人をゼロにすることができる(正確な表現ではないかも知れませんがそのような意味の言葉)ということをおっしゃっていました。当私はその言葉に感動し、今もそれを信じていますが、現実を冷静に見ると、残念ながら細胞診の信頼性はかなり揺らいできた感があります。2009年以降子宮頸がん検診の受診率を5年間で50%まで引き上げる目標を掲げ様々な団体を巻き込み、啓蒙活動が行われてきましたが、15年が経過しても未だにその目標には至っていません。
そんなこともあってか、今年からHPV検査が子宮頸がんガイドラインで推奨ランクAになりました。この検査は、子宮がんの原因になるハイリスク型HPVの感染があるかどうかを調べるものものです。細胞診は異常な細胞が出ているのか?そしてその細胞はどの程度の異常(LSIL、HSILなどの)かを調べる検査なので、内容はかなり異なります。次のテーマは「HPV検査単独法」について考えてみたいと思います。

細菌性腟症と診断された1ヵ月後はどうなった?

8月6日の記事で紹介した「婦人科で治療後におりものと臭いが気になるようになった」方からの情報が届きました。
前回は生理が終わって間もなく採取しましたが、今回は生理の直前に採取して頂けました。
生理後は腟内を血液で洗い流した後ですので、乳酸菌は少ない可能性があるので今回は乳酸菌が最も多くなる生理直前に検査して頂きました。
それでは早速前回と比較してみましょう。

先ずは前回の写真をもう一度見てみましょう

先ずは、弱拡大で全体を見てみましょう。
標本背景に白血球の増加(腟炎)はなく、一見とてもきれいな腟内の様に思います。
しかし、赤の矢印の先には細胞の上に腟ガルドネラ菌が群がるクルーセルが見られます。

生理直前の細胞像で治療はしていません。

前回に比べ、白血球が多くなり、若干腟炎の様相を示しています。
また、クルーセルは見られますが、前回ほど腟ガルドネラ菌の群がり方が弱いようです。

拡大を上げた前回の写真です。

赤の太い矢印の先には紫色に染まる腟ガルドネラ菌が細胞にびっちり群がっています。
菌にとっての栄養源(グリコーゲン)の豊富な細胞に集まっているのでしょうか?
赤の細い矢印の先の様に細胞の周りにも腟ガルドネラ菌の集まりが見られます。
黄色の矢印の先にあるのが白血球ですが、典型的な細菌性腟症では増えません。

拡大を上げた今回の写真です。

一見して前回の生理直後に比べ、白血球が多くなり、腟ガルドネラ菌がクルーセルに集簇するだけでなく前面に広がっている感じに見られます。2枚とも細菌性腟症が疑われる所見に違いはありませんが、細胞像的にはかなり異なっています。白血球が増えていることも要因の一つかもしれませんが、今回の月経前採取例は黄体ホルモン優位な時期なのでホルモン環境の違いによる可能性も考えられます。

これは前回の単染色による腟ガルドネラ菌です

細胞の中に無数の菌が存在し、クルーセルの形態をとっています。

これは今回の単染色の所見です

この写真でも、クルーセルの形態を採るものより、標本全面に腟ガルドネラ菌が散らばっている様子が分かります。細胞融解によって栄養源(糖分)が膣全体に分散されたことによる変化なのでしょうか?

提供者はこれから細菌性腟症と対峙するようです

https://ja.thpanorama.com/articles/biologa/gardnerella-vaginalis-caractersticas-morfologa-ciclo-de-vida-contagio.html

細菌性腟症の原因についてネットで検索すると極めてたくさん出てきますが、今回情報を提供してくれた方は子宮頸部高度異形成のレーザー蒸散術後に症状が現れたとのことですので、抗生物質投与による正常細菌叢の乱れがそのまま継続している可能性が考えられます。また最近の電話相談でも、クラミジアの治療後にこれまで経験したことがないおりものの異常と異臭に悩まされている方がいます。

細菌性腟症の主な原因菌は腟ガルドネラ菌Gardnerella vaginalis です。この菌は腟内フローラの一員でもありますが、乳酸菌に対しては“ビルレント(敵対的)になることができて”増殖を抑制し、自らが腟内を支配することができることがあるようです。
健康な膣内は、乳酸菌の増殖により腟内の酸度はpH3.5程の強い酸性域にあるため、他の細菌が増殖できない環境を維持しています(膣の自浄作用)が、腟ガルドネラ菌等の嫌気性菌に支配されると腟内酸度が低下し、典型的な症状として灰白色のオリモノの増加と異臭(プトレシンやカダベリンの生成)を伴うようになります。※プトレシンはアミンの一種で腐肉の臭い成分で死臭の一因とも言われています。
そのような異臭の程度は様々で、ほとんど気にならない方から、電車で隣の席にいても分かるくらいまでさまざまです。時にはパートナーに不快感を与えてしまう事もありますので、ひどくなってしまったら治療の対象になるようです。

私自身はこれまで性行為で感染するものではないと考えていますが、私の友人の婦人科医は性感染症の位置づけで、治療しても夫婦間交渉ですぐ再発しまうといいます。

従って、治療に際しては、単にフラジールの1週間投与だけでなく、性感染症も考慮して生活環境も踏まえた入念な対策が必要かも知れません。

婦人科で治療後におりものや臭いが気になるようになった

高度扁平上皮内病変(high-grade squamous intraepithelial lesion:HSIL)で円錐切除術レーザー蒸散術で治療した患者さんがその後の細胞診検査で、細菌性腟症が疑われるケースをよく経験します。2年程前に、私の友人もCIN3で子宮頸部レーザー蒸散術を受けました。その後今まで経験したことがない程のオリモノが増え、臭いも気になるとのことで、自己採取(セルソフト)法により細胞診検査とHPV検査を受けました。
幸いなことに異型細胞は観察されず、ハイリスク型HPVも検出されませんでした。
しかし、その時の細胞像を見てみましょう。

典型的な細菌性腟症を疑う所見です

先ずは、弱拡大で全体を見てみましょう。
標本背景に白血球の増加(腟炎)はなく、一見とてもきれいな腟内の様に思います。
しかし、赤の矢印の先には細胞の上に腟ガルドネラ菌が群がるクルーセルが見られます。
拡大を上げた写真です。
赤の太い矢印の先には紫色に染まる腟ガルドネラ菌が細胞にびっちり群がっています。
菌にとっての栄養源(グリコーゲン)の豊富な細胞に集まっているのでしょうか?
赤の細い矢印の先の様に細胞の周りにも腟ガルドネラ菌の集まりが見られます。
黄色の矢印の先にあるのが白血球ですが、典型的な細菌性腟症では増えません。
これはグラム染色で腟ガルドネラ菌を染めた写真です。
緑の矢印で示した先には、赤く染まる腟ガルドネラ菌が塊で見られます。
これもグラム染色で染めた腟ガルドネラ菌で、1000倍に拡大した写真です。
本来はグラム陰性(赤く染まる)菌ですが、このように赤みが弱かったり、
青っぽく染まることもあります。
こちらは単染色という方法で染めた標本ですが、
細胞の中に無数の菌が存在し、クルーセルの形態をとっています。
スマホでの撮影ですので、見難くてすみません。

いろいろな染色を紹介しましたが、最初の2枚の写真の様に子宮頸がん検診に使われるパパニコロウ標本でもきれいに観察できますね。

同じ症状で悩む人のために友人が情報も寄せてくれました

そのまま紹介します。
【術前】
・元々おりものは生理の前後にありましたが、おりものシートを付けたことはありません。
・おりものが出て気になったのは月に数回のイメージで気にも留めていませんでした。
2021年9月21日手術(以前伺った話によりますと、高度異形成と診断され、子宮頸部レーザー蒸散術を受けたと聞いています。)

【術後】
1ヶ月間は出血が続きました。もともと生理の時の出血は多い方ですが、出血が多い日が続く感じで貧血気味になりました
・術後特に意識はしていなかったのですが、(今思うと)人生初めておりものシートを購入し、ここ2年はおりものシートが手放せなくなっています。生活のリズムやスタイルは特に変化はありませんし、どちらかというと術前の方がストレスフルな生活をしていたり、パートナーとの性交渉も多かったにもかかわらず、おりものの症状は今ほど気にならなかったので、治療により腟内の環境が変わったのかな?、、、と思います
・オリモノの性状は術前は白っぽかった気がしますが臭いは特に気にするほどではありません。現在は水っぽい感じで量が多く、臭いも気になります。卵スープみたいにうっすら色がついていました

おりものの変化を感じても後廻しにしていませんか?

おりものは健康な人にも見られるものです。
教科書的には、「排卵の頃、無色透明で、臭いもない」おりものが出ることは正常であり、排卵の目印にもなるようです。
白く濁ったり(カンジダ)、黄色味を帯びたり(腟炎がある時)、褐色調(古い出血)に見えたりすることもありますので、
日頃から自身の健康を管理する上で観察する習慣を身につけることも大切かも知れません。

おりものの性状については他の人と比較することもできませんので、「いつもと違う」「なんとなく変」と思ったらそのままにしないで検査だけでもしておきましょう。

私の推奨
◆性感染症(性病)の心配もある。
「おりもの&臭いの検査」
◆オーラルセックスも同時にあった。
「腟と咽頭のSTDチェック」
◆性感染症(性病)の心配はないけどおりものが気になる
「腟内フローラチェック」

乳酸菌は大量の抗生物質の使用で死滅し、復活できていないのか?

はじめに述べましたように、婦人科の先生から依頼される細胞診検査の中には、円錐切除術やレーザー蒸散術後のフォローアップ検査(異常な細胞が消滅しているか?再発していないか?を定期的にチェックすること)の中に今回紹介した細菌性腟症を疑うケースが少なくありません。アイラボではその事実を先生方に報告しますが、検査会社の中には細菌性腟症が疑われてもそのことを報告しない施設も多いようです。
せっかく婦人科を受診しているのですから、女性のそんな悩みにも目を向けていただけたらと思いますが、現実は決してそうではないようです。
病院を受診しても先生には何も言われなかったので、自分の今の症状は異常ではないと思い込んでいる人も少なくありません(無料電話相談より)。
この友達はレーザー蒸散術を受けましたが、医師は術後に異型細胞があるかどうか? 再発は大丈夫か?という点に力点を置いていますが、生活の質の回復にも同じような配慮があって欲しいものです。

この友人は自身で生活の質の向上にチャレンジするようですが、その歩みについても報告頂けるようです。
同様の悩みを抱える皆さんはお気軽にアイラボの無料相談をご利用ください

腟活サプリメント!! 
 WOMANs VALUE AWARD 最優秀賞 受賞

この度、一般社団法人日本ウーマンズバリュートレーニング協会が主催する
「WOMAN's VALUE AWARD~Femtech~」にて、アイラボとコラボしているFemCiaさんの
サプリメントと検査キットが下記の賞をダブル受賞いたしました!!

【サステナブル部門】   最優秀賞『CareLact』
【エンパワーメント部門】 優秀賞 『膣内フローラ検査キット』
 
腟活サプリメントとして毎日の健康のサポートにお役立ていただければ幸いです。
フェムシアの膣内フローラサプリ、”Care Lact サプリメント”とは?
とても不思議に思うかもしれませんが、Care Lact(ケアラクト)は乳酸菌(GR-1、RC-14)で膣の調子を整えることが出来ます。消費者庁の機能性表示食品としての届出をしている商品で、効果や安全性のエビデンスが揃っています。
いくらお手入れしてもケアしきれない理由は膣内環境にありました。膣内には善玉菌と悪玉菌が存在しています。善玉菌とは、ラクトバチルス属の乳酸菌のことで、その乳酸菌の働きで腟内が常に「酸性」に保たれるようになっています。しかし、膣の不調の原因は乳酸菌の減少で悪玉菌が増え、膣内の「酸度が低下」してしまうからです。
酸性に保たれた膣内は、雑菌の侵入や繁殖を防ぎ、健康な状態を維持しますが、疲れやストレス、抗生物質の服用、性行為、膣洗浄などの影響で善玉菌が減ってしまうと自浄作用が機能しなくなってしまい、様々な膣トラブルの原因となります。
ケアラクトは、2種の生きた乳酸菌が約10億個配合されており、これにより膣内環境を整えます。
お薬ではないので即効性はありませんが、乳酸菌で膣内フローラを整えることで不調に強い環境を備えます。副作用がなく、体に優しいサプリメントで長期的にケアすることをオススメします。

 パッケージをクリックでお申込みフォームへ

分からないことがありましたらお気軽に!

検査のお問い合わせは 
アイラボ ☎042-652-0750

サプリメントのお問い合わせは
株式会社ドウシシャFemcia
公式サイト https://femcia.com/
☎0120-147-148 
受付時間:平日10:00~17:00
(年末年始・夏季休暇等を除く)

アイラボが取り扱う女性用検査キット一覧は以下からご覧になれます。

https://ilabo-cyto-std.com/onlineshop/category/item/itemgenre/forfemale

オリモノが黄色い人 必見!

アイラボの腟内フローラチェックの希望者が増えています。
今日は届いた検体の肉眼的所見が全く同じように見えたA・Bのケースについて紹介しますね。

アイラボの腟内フローラチェックに使用する採取器具は加藤式自己擦過器具です。
届いた検体は、受付終了後に検体の適否検査を行いますが、
その時点で“肉眼的にも黄色いおりものがいっぱい AB
余談ですが、
写真左側2本は加藤式自己採取器具で採取した検体で、濁りが強く細胞がたくさん採取されているのが一目瞭然です。
右は医師採取で広く使用されるサーベックスブラシで採取した検体です。
この器具は細胞がたくさん採取できますが、強くこすると出血することが多く、クレームになることを恐れ十分採取されていない事が少なくありません。
自己採取に使われる加藤式器具は、
自然に剥離して腟内に溜った細胞と子宮の入り口をスポンジ部分でこすることで
新鮮な細胞も採取される器具です。

今回は沢山の細胞が採れたAとBについてチェックします。
(先ずはAから見ていきましょう)

青くゴマの様に見えるのが白血球です。
通常、腟の中に白血球がこんなに沢山見えることはありません。
白血球が増えているのは、白血球が何かと戦っているからです。
風邪のひき始めに咽喉(のど)が赤く腫れて痛くなるよね。
これはのどに感染したウイルスや細菌を殺すために白血球が戦っているから。
白血球が沢山の細菌やウイルスを食べて死んでしまったのが“膿(うみ)”だよ。
ということは、
この人は何かに感染している証です。

次にBさんの標本を見てみましょう

こちらも白血球がたくさん見えます。
ということはもうお分かりですよね。
腟内に何かが感染している可能性があるのですよ。
例えば、淋菌やクラミジア、トリコモナスやカンジダ、、、
ひょっとしてマイコプラズマであったりもします。

先ずはAの写真を拡大してみます。

やっぱりね。
中央付近で緑色に染まるのがトリコモナス
ちゃん達です。
と言うことで、、、、白血球が増えた理由の一つは解決出来ました。
でも、トリコモナスだけとは限りません。
性感染症は一度に複数(淋菌やクラミジアなど)感染することもあるからです。
こんな時は女性のリンクラチェックの追加検査を勧めます。

続いてBの写真を拡大してみます。

この写真を見る限り乳酸菌は確認できません。
少しですが腟ガルドネラ菌が見られます。
従って、細菌性腟症が疑われる所見ですが、白血球が極めて多く腟炎の状態ですので、あえて言うなら細菌性腟炎が正しいと思います。

典型的な細菌性腟症はこんな感じです

前の写真にたくさん存在した白血球は極めて少なく、細菌性腟の所見です。
白血球がたくさん見られるケースは細菌性腟ということになり、両者基本的に分けられます。
この写真は典型的な細菌性腟症です。
従って、Bの様なケースは背景に細菌性腟症はあるとしてもその他の原因があるのではないかと考えます。

1.乳酸菌が存在しないため腟ガルドネラ菌が一時的に腟内環境を守っていたが、乳酸菌に比べ腟内酸度が低いため、腟内を守り切れなくなって、腸内細菌などが増えたことによる腟炎。
注:これは椎名の個人的考え
2.淋菌やクラミジアなどの性感染症による腟炎
3.トリコモナスの寄生による腟炎
(Aのケース)
4.マイコプラズマやウレアプラズマの感染による腟炎
5.カンジダの繁殖による腟炎
(Bのケースは今回の検査で存在が確認されません)

おりものが黄色い時は早めの対応が肝心

おりものが黄色い=(程度にもよりますが)
腟炎が起こっている可能性が高い


先ずは → 婦人科を受診するのがお勧めです。

しかし → こんな症状で婦人科を受診しても良いのか?など迷いますよね。

そんな時は是非 → アイラボの「おりもの&臭いの検査」をお試しください。

炎症が強いのに全ての結果が陰性の時 → マイコプラズマチェックがお勧めすることがあります。


アイラボのモットーはBe with you (あなたと一緒です)

腟炎が見られたケースに新たな追加検査を新設しました。

臭いとかゆみが気になり腟内フローラを調べた

かなり前になりますが、同じような症状が出たので婦人科を受診したら
細菌性腟」と診断されました。
今回も同じような症状が出たのですが、先ずはアイラボの検査キットで
調べることにした依頼者さんは「腟内フローラチェック」を選ばれました。
症状は痒みおりものが特に気になったとの事、、、、、、、
ならば、「おりもの&臭いの検査」が良かったのに!!!

そんなことを思いまながら、
先ずは検体が適切に採取されているかどうかを調べることにしました。
腟内フローラチェックのみなら、
このようにほんの少し塗抹してパパニコロウ染色した標本で検査が可能です。

早速見てみましょう

腟内に白血球の増加はなく、腟炎は起こしていません。
かゆみおりものが気になるとのことですと、私達は真っ先にカンジダがいるかどうか調べます。
標本をくまなく探してもそれらしき菌糸や胞子は見られません。
すると写真のような箇所が目に飛び込んできました。

中央の左右に特に気になる所見があるので早速左側の細胞を拡大してみました。
あれあれ?、、、HPVに感染したLSIL相当の細胞ではないか!
この人のコメントには、前回の子宮頸がん検診では“異常なし”とのことですが?
今回の検査では明らかな異常を発見!!
ちゃんとした標本で細胞診検査を行う必要があります。
それはLSIL相当の細胞だけなら良いのですが、
それ以上の所見があるかどうかをチェックする必要があるからです。

婦人科への受診を勧めますが、今回採取された検体での追加検査も可能です。
さらに感染している可能性が高いハイリスク型HPVのタイピング検査の追加検査も可能です。
やや右側に目を向けると、やや黒っぽく見える細胞は、clue cell(クルーセル))といいます。
細胞に腟ガルドネラ菌が群がっている所見で、細菌性腟の特徴の一つです。

※細菌性腟と細菌性腟はよく間違えられます。
腟炎を起こしていると白血球が増えます。
しかし、細菌性腟症の多くは白血球が増えません。
なので、この方は以前細菌性腟炎になった、、、、と言われましたが?
実は細菌性腟症ではなかったのでしょうか?

細胞の周りを見ても、明らかな乳酸菌は全く見られませんので、
腟内フローラチェックの評価としては「乱れている」になります。

やっぱり自己診断だけでは分からないことがありますね

今回のケースの様に、
婦人科の症状は病気によっては同じような症状になることが少なくないのです。
前回と同じような症状であっても、原因が異なることがあるのです。
だから、
病院に行くのは面倒と思ても検査だけでもしておくことが大切なのです。

細菌性腟症でもかゆみを訴える人は少なくないです。
HPV感染初期にかゆみを訴える人も少なくないです。

アイラボの検査は細胞診が基本

アイラボの郵送検査は、どんな検査キットでも検体の適否判定を行ってから検査をしています。
不適切な検体で診断された「陰性」は間違った陰性だからです。

郵送検査を始めた当初風俗の定期検査で加藤式のスポンジ部分が故意に切り取られた検体が届きました。
(医師が採取しない)自己採取検体は「陽性の結果が出るのは困る」場合、
適切な採取が行われないこともあることが判明しました。
アイラボではそれ以来、
郵送検査の全てのキットについてこのブログの最初の写真の様に検体の適否判定を実施しています。

ほんの少しの細胞を観察するだけですが、時には今回の様に異型細胞に遭遇することがあります。
今回のケースは子宮頸がん検診で陰性だったのですが、良かったですね。
これこそアイラボの郵送検査の目指すところです。

腟活サプリメント!! 9/1より販売中!
 腟内フローラを整える

腟活サプリメント

アイラボの腟内フローラチェックとも連携!!
「腟内環境を良好にし、調子を整える」サプリメントとしてフェムシア/ケアラクト
(機能性表示食品)がDOSHISHAから9月1日より販売を開始しました!
腟活サプリメントとして、健康のサポートにお役立ていただければ幸いです。
フェムシアの膣内フローラサプリ、”Care Lact サプリメント”とは?
とても不思議に思うかもしれませんが、Care Lact(ケアラクト)は乳酸菌(GR-1、RC-14)で膣の調子を整えることが出来ます。消費者庁の機能性表示食品としての届出をしている商品で、効果や安全性のエビデンスが揃っています。
いくらお手入れしてもケアしきれない理由は膣内環境にありました。膣内には善玉菌と悪玉菌が存在しています。善玉菌とは、ラクトバチルス属の乳酸菌のことで、その乳酸菌の働きで腟内が常に「酸性」に保たれるようになっています。しかし、膣の不調の原因は乳酸菌の減少で悪玉菌が増え、膣内の「酸度が低下」してしまうからです。
酸性に保たれた膣内は、雑菌の侵入や繁殖を防ぎ、健康な状態を維持しますが、疲れやストレス、抗生物質の服用、性行為、膣洗浄などの影響で善玉菌が減ってしまうと自浄作用が機能しなくなってしまい、様々な膣トラブルの原因となります。
ケアラクトは、2種の生きた乳酸菌が約10億個配合されており、これにより膣内環境を整えます。
お薬ではないので即効性はありませんが、乳酸菌で膣内フローラを整えることで不調に強い環境を備えます。副作用がなく、体に優しいサプリメントで長期的にケアすることをオススメします。

 パッケージをクリックでお申込みフォームへ

分からないことがありましたらお気軽に!

検査のお問い合わせはアイラボまで ☎042-652-0750 サプリメントのお問い合わせは 株式会社ドウシシャFemcia
☎0120-147-148  公式サイト https://femcia.com/ 受付時間:平日10:00~17:00
(年末年始・夏季休暇等を除く)

アイラボが取り扱う女性用検査キット一覧は以下からご覧になれます。

https://ilabo-cyto-std.com/onlineshop/category/item/itemgenre/forfemale

生理終盤の腟洗浄はNG

女性の体は本当に神秘的です。
(思春期)月経が始まるということは、卵巣で眠っていた卵(卵胞)が成熟を始めるということです。
つまり、脳下垂体前葉というところから卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌され、卵巣の中にある原始卵胞(眠っていた卵)に(成熟しなさい)と刺激を与えます。すると受精が可能な卵に成熟します。このFSHというホルモンは排卵の直前まで増え続けますが、卵が成熟する過程で女性ホルモン(エストロゲン)が作られ、排卵の頃に最も多くなります。排卵されると、“排卵された”という信号が脳に行き、脳下垂体前葉から黄体形成ホルモン
(LH:排卵された後に黄体を作りなさいというホルモン)が分泌され、その黄体から黄体ホルモンが分泌され、受精卵が無事に着床し、分裂を繰り返し10ヵ月ほどかけて赤ちゃんまで成熟します。
一方、精子と出会えなかった卵は着床しないため、着床を準備していた子宮内膜成分は血液と一緒に剥がれ落ち、体外に脱出します。これが月経です。

赤ちゃんが育つ子宮は、腟を介して外部とつながっています。
外陰部は肛門に接しており、いろいろな菌が存在しますので、そのような菌が腟の中に入って増えないようにいろいろな防御機構が働いています。しかし、思春期前は腟の上皮は薄く、十分な防御力がないため時折腟炎を起こしてしまう事もあります。思春期になり、月経が始まる頃には性交にも耐えられる準備が整い、腟の粘膜上皮は厚くなり、それら細胞には乳酸菌の栄養源となるグリコーゲンが豊富になり、腟内は強い酸性の環境になります。性行為が始まるようになるといろいろな菌が腟内に侵入しますが、乳酸菌が守っているのです。

さらに、月経により多量の血液が子宮や腟内を流れ下ることで、腟内を洗っているのです。
そんな神秘的な営なみで腟内は守られていること、よく覚えてくださいね。

月経血で腟内を洗った後は、乳酸菌が増える時期!

もう1年余りも細菌性腟症で悩んでいた客さん。
お仕事柄(風俗)生理後半は早くきれいにして仕事に出たいそうです。
これまでその対策はもっぱら腟洗浄でしたが、臭いが気になるようになったので定期検査をアイラボの「腟と咽頭のSTDチェック」に切り替えたようです。その理由は性病ではない細菌性腟症の検査が同時にできるからという事でした。
しかし、初めてから一度も細菌性腟症から逃れることはできませんでした。対策は“腟洗浄は絶対にしない”を守りました。今まで習慣になっていたので“洗わないと気持ちが悪い”という思いはありましたが、外陰部はそれなりに清潔にしていましたが腟内は可能な限り自然体にしました。その間、クラミジアやカンジダ症になって治療しました。またかかりつけの先生にはフラジールを処方して頂いたこともありましたが、すぐには改善しなかったのです。

ところが今月の定期検査では腟内に炎症はなく、写真の様に乳酸菌たくさん増えていました。
検査をする私達にとっても「〇〇さん、細菌性腟症が治った!」と、みんなで喜びました。
そうなんです。
細菌性腟症は病気ではないんです。
単に腟内環境が乳酸菌主体から腟ガルドネラ菌に置き換わっただけのことです。
しかも、腟ガルドネラ菌が支配するようになっても、白血球は増えないのです。つまり腟炎は起こさないのです。
強い腟炎を起こす淋病やクラミジア、さらに腟トリコモナス症とは違うのです。

乳酸菌主体の腟内酸度はおおむねpH3.5程ですが、腟ガルドネラが主体になるとpH4.5以上になると言われています。
腟ガルドネラ菌も乳酸菌ほどではないものの酸を作るので、(ひょっとしたら)腟内をある程度守っているのかも知れませんし、他の微生物にとっても住みやすい環境を提供しているのではないか?と考えさせられることがあります。
その一つが、HPVですが、ASC-US例やLSILケースで細菌性腟症を合併していることは少なくないのです。

でも困ることが2つあります。
その一つは魚臭帯下(魚の生臭いにおいのするおりもの)です。
臭いの度合いは様々ですが、体臭と思われたり、性病では?と疑われてしまう事もあります。
もう一つの困る点は、流産や早産の原因になるという報告もあります。この点を考慮するなら、望む妊娠の前には細菌性腟症を改善しておくのが良いと思います。
細菌性腟症は病気ではありませんので、生活習慣に気をつければ改善が期待されます。
お悩みの際はDrシイナに直接ご相談下さい。セルフメディケーション!自分で努力して改善させましょう。

おりものが心配! 病院に行けない!

最近おりものが心配です。病院に行かなければいけないのは分かっているんですが、いざとなると仕事が忙しいとか自分自身で言い訳をつくって後回しにしています。
そんな時、郵送検査で簡単に調べられることを知りました。
初めての挑戦ですが、「セルフメディケーション、、、自分の健康は自分で守る」という言葉に賛同してこの検査を受けることにしました。

そんなお客様のケースを紹介します。
今ネットではいろいろなサプリが売られていますが、この方もつい手を出しそうになってしまうくらい悩まれていたようですが、実際購入するには怖くて手が出せなかったようです。

そんな悩める方の顕微鏡像を見てみましょう。

全く問題ないのでは?

写真左(上)は弱拡大です。少し白血球は見えますが、比較的きれいな腟内であることが分かります。
中層細胞が主体で、性周期的には月経前の分泌期(黄体期)ではないかと思います。
拡大を上げてみましょう。中央にある大きな細胞が中層細胞ですが、その周りには中層細胞が融解された細胞断片が見られます。
また、それら細胞の周りには細長い針のような細菌がたくさん見られます。これは乳酸菌の仲間で、中層細胞にたくさん含まれるグリコーゲン(糖分)を栄養源にして増えているのです。
とても健康的な状態で、腟内フローラチェックは「とても良い」評価になります。

こんなに健康的な腟内環境なのになぜ悩んでいたんでしょうね。
実はこの方の様に、実際検査をしてみると何でもないケースが結構あります。
以前、アイラボの無料相談を利用された方で、性交経験が全くなくないのですが、若いころからおりものや臭いのことが心配で、一人でずっと悩まれたようです。一年前に彼ができましたが、まだ体の関係にはなっていませんが、なんとなくその関係が近い気がするようになってからおりものや臭いが心配になり、市販されている色々なものを試しましたが気になる症状は改善されなかったと言います。その方がアイラボの腟内フローラチェックを試されました。その結果は、白血球が多少増加し、軽い腟炎があるかも?、、、程度でしたが、乳酸菌の仲間も十分見られ、細菌性腟症やカンジダ症を疑う所見も見られません。

臭いには個人差もあり、また感じ方も人によって様々かと思います。
私達に「臭いが気になる」という相談をされて検査した方の多くは(80%以上かな?)細菌性腟症や感染症を伴うことが多いのですが、今回の様に腟内フローラの状況が良好なのにもかかわらず悩み苦しんでいる方がいるのも事実かと思います。不安を抱えたままいろいろなことを試すより、先ずは今の状況っをしっかりチェックする生活習慣ができるとよいのではないでしょうか?

私達アイラボが少しでもお役に立てれば幸いです。
一人で悩むよりまず相談、まず検査が良いと思います。
決めるのは貴女しかいません。セルフメディケーション!

腟内フローラ状態を知っておきたい

40代後半の方、カンジダ症や腟炎を繰り返し、マイコプラズマやウレアプラズマの感染の経験もある方が、一度腟内フローラの状態を知っておきたいということで検査を受けられました。
この様な悩みを抱える方は少なくありません。カンジダ症は、強いかゆみを伴うため、多くの場合婦人科を受診されますが、腟炎や細菌性腟症では、“おかしい” “婦人科を受診すべきか?” と思いつつもそのままにしてしまうケースは少なくないと思います。
ましてやマイコプラズマやウレアプラズマの検査まで受けられる人はさらに少ないと思います。
そんな悩みを抱える人は、この方の様に一度は腟内の状況を知っておかれることは大切だと思います。

典型的な細菌性腟症の状態です

白血球の増加はなく腟内はとてもきれいです。
しかし、拡大を上げた写真を見ても乳酸菌はほとんど見られません。
写真の中央には腟ガルドネラ菌が群がった細胞(クルーセル)が見られます。
細菌性腟症は炎症(白血球の増加)を伴わないことが特徴の一つですので、この症例は典型例と言えます。
従って、腟内フローラチェックの評価としては「乱れている」ということになります。
長年細菌性腟症と向き合ってきた私の結論は、この世代における原因の一つは入浴ではないかと考えます。
30代に少なくなる傾向は、子育て時代になると20代に比べて性行動が穏やかになり、腟内フローラが安定するのではないかと考えます。しかし、40代後半から50代で増加する一因は性行動以外に、入浴が関係している可能性を指摘したいと思います。
入浴の際にお湯が腟内に入ることで、腟洗浄を毎日行っている状況になってはいないだろうか?
フラジール等で治療した後はしばらくシャワーを利用してみてはどうか?
細菌性腟症は性感染症ではありませんので、医師の側でもそれほど重要ししていないようです。私が細胞診の報告書に「細菌性腟症が疑われます」と記載しても、どれだけ対応して頂けるのか不明です。現実的には「そのような報告は必要ない」という検診機関もありますし、「わからないこと」や「めんどうなこと」はあえて関与しないというような対応は少なくありません。「臭いやオリモノでの悩みはないか」位いは伝えてあげたい気がします。