彼や旦那とのトラブルで多いのは?

最近、臭いが気になったので、近くの婦人科を受診しました。
先生は、特に気になる症状はないけど、血液検査だけでもしておきましょうということで、採血されました。
一週間後に再度受診したところ、クラミジアが見つかったので、一回飲むだけでいい薬を処方されました。
でも、私は一年前にお産をした後、旦那としか関係を持っていないし、旦那にもクラミジアに感染するような行為があったかどうか確認しましたが、絶対にないの一点張り、逆に私が疑われる羽目になってしまいました。
実際こんなことがあり得るのでしょうか?

この様な質問は、無料相談を始めてから山ほど経験しました。
中には、某保健所にこのようなことを質問したら、検査をしたわけでもない「アイラボさんに聞いて下さい」と言われた方もいます。

クラミジアが陽性ですからと言ってパートナーと一緒に抗生物質を処方されたケース、パートナーが他のクリニックを受診して検査を受けたが「陰性」であったケース、陽性と診断された本人が心当たりがないので、郵送検査を受けたら「陰性」だった。こんなことが今でも起こっていること自体本当に信じられません。

クラミジアの血液抗体検査では「誤陽性」が出ます。

検査は100%正しい結果が出るとは限りません。
クラミジアの検査には、血液で調べる“抗体検査”と膣分泌物やおしっこで調べる“抗原検出法”があります。
抗原検出法は、クラミジアそのものを高感度なPCR法で検出しますが、時には陽性を判定するラインギリギリの数値を示すことがあります。このような時は、同じ検体でもう一度測定して、最終判定します。従って、誤った結果“誤陽性や誤陰性”の頻度は極めて少なくなります。
それに比べて血液で調べる“抗体検査”では「誤陽性」のケースが多いため、「陽性」と判定された場合は治療を開始する前に“抗原検出法”で『本当に現在クラミジアがいるかどうか』を確認することになっています。
“抗原検出法“で「陽性」が確認してから治療に進むことになっています。

このようなことが起こるのでアイラボでは開業当初から抗体検査は採用していません。
クラミジアに感染していないにもかかわらず抗生物質が処方され、余計なお金や時間を費やす事になるのです。
そればかりではありません。パートナーとの関係が深刻な状況になってしまうことも少なくないのです。
中には「旦那にうつされたのだから、旦那も一緒に治療しなければだめだ!」と言われたケースもあります。

今回はクラミジアのケースを紹介しましたが、
「病院に行ったら子宮がんの検査と血液検査をされました。」
「血液検査では何を調べてもらったんですか?」と質問しますと、「内容はわかりません」と回答される方がとても多いのです。「その時検査結果を頂いているのではないですか?」と聞くと、「ちょっと待って下さい」と言って内容をを初めて確認される方も結構います。
「血液検査で〇〇を調べて頂きました。」と言えるようにしましょう。
自分の健康が心配になり、早めにクリニックを受診することは「早期発見、早期治療」の観点からはとても大切なことです。しかし今回のように、自分が納得できないケースも少なくありません。また、以前も“ぼやき”ましたが、患者さんが「ASC-USってどんな状態ですかでしょうか?」と質問したら、「ASC-US以下でも、ASC-US以上でもない」と答えた先生もいました。先生方にもいろいろな事情があって、うまく伝えることが出来ないことだってあると思います。そんな時はそのままにせず、お気軽にご相談下さい。

また、オンライン診療や受診前に郵送検査で確認しておく方法もあります。