今年もアイラボの郵送検査による子宮頸がん検診がはじまりました。

今年も自己採取法によるアイラボの子宮頸がん検診がはじまりました。
初入荷は中部地方の某健康保険組合の会員様からの検体です。
真新しい加藤式の改良器具セルソフトが勢ぞろいです。
この健康保険組合様からは、5月中に200名様以上の申し込みが予定されています。
検査方法は「細胞診検査」を希望されています。

採取器具に関する意見をアンケートの形で頂きました

11名中記載された方のご意見をそのまま掲載致します。
■とても簡単でした。
■簡単に使えてとても良かった。
■アソコをみせなくてよいのでよい。
■自分でやれていいと思う。
■簡単にできました。
■簡単でした。
■簡単にできていいです。
(第二便)を以下に示します。
■簡単にできてとてもありがたいです。検査機関へ出向くの時の変な緊張感もなくていいな、なんて。
■(33歳)毎回とてもむずかしい、、、できているのか正直よく分からない。・入れる時に痛い・説明書には「すわりながら」とかいてあるが、イスにすわりながらではできない。人によると思う。
■以前からと同じ方法なので慣れた(椎名が追加:以前は他の検診機関で加藤式を使われていましたので)
■使いやすい。
■今までと同じタイプのやり方(椎名が追加:加藤式の経験者)だったので、スムースにできた。
■自分のタイミングで自分でできるので良い。
■(60歳)閉経後の器具使用で少々痛みあり。
■特にない
■自宅でできてよい
■使いやすかったです。
■問題なくできました。
■器具がピンク色でかわいくなりました。(椎名が追加:以前は加藤式を使っていた方の意見)
■簡単だった。少しだけ痛かった(31歳)
■思ったより怖くなくできた。
■簡単にできてよかった。
■思ったより簡単だった

ご意見を頂きありがとうございました。
おおむね、好意的なご意見を頂きましたので、改良に携わった私としても安堵しています。
器具を製造している大成メディカル株式会社様にもこの結果をお伝え致しました。

別の健康保険組合様は「HPV検査単独法」を採用されました

やはり中部地方の健康保険組合様ですが、5月から11月の間に希望者を募り、HPV検査単独法による郵送検査で子宮頸がん検診を実施されます。今日現在、20名の方の受付が完了しました。健康保険組合様のお考えに沿って、私達ができる最善の検査を提供してまいります。
アイラボは「女性の健康と活躍を支援する検査会社」ですので、恥ずかしい忙しい検査を受けるのが面倒な人達の検診の機会を最大限有効に活用できる検査を提供しています。
それが『最新のHPV検査』です。
その特徴とは
【特徴1】HPV検査前に、顕微鏡で検体の適否判定を実施していますが、その際に観察された腟内状況(腟炎や感染症が疑われる所見が見られた時)を報告書に反映します。これは自己採取器具セルソフトを用いることで可能になったサービスです。
実際の例として、「今回、HPV検査は陰性でしたが、腟内に白血球が増加しています。おりものや臭いが気になる場合、追加検査が可能です。また、心配事がありましたら無料の電話相談をご利用頂けます(042-652-0750)」

【特徴2】HPV検査の結果が陽性の場合、細胞診検査を実施して同時に報告致します。
HPV検査単独法の検診を受け、陽性であった時は必ず細胞診検査(細胞診トリアージ)を受けることになります。でも、細胞診の結果が出るのが怖いなどの理由でこの検査を受けない人がいます。先ずは陽性の結果が出た人が全員(医師採取による)細胞診トリアージを受けるために、現在の状況(NILM,LSIL,HSIL、等)が分かれば精神的にも楽になるものと思い、このサービスも追加することにしました。このサービスが提供できるのも、検体の採取にセルソフトを採用したからにほかなりません。



アイラボのHPV検査単独法による子宮頸がん検診

検体の採取法による検出精度については、エヴァリンブラシとセルソフトについて比較研究を実施し、学術論文に掲載しています(APJCP,2024,25(5),1673-1679)
その中の主要な表をここに示しています。
この研究には、HPV感染率の高い風俗営業従事者30名に協力をお願いしました。
先ずエヴァリンブラシで採取した後、セルソフトで採取しました。ハイリスク型HPVの感染があるかどうかで見ると、エバリンブラシとセルソフトで大きな差がないことが分かります。
エヴァリンブラシは医師採取と同等の採取能力があることが報告されていますので、セルソフトもそれに劣らないことをこの研究で明らかにしています。エヴァリンブラシは採取した後、乾燥状態で検査機関に送られますので、細胞診検査には対応できませんが、セルソフトは検体に保存液が入っているため、細胞診や他の感染症検査にも対応できるのです。
HPV検査で陽性の時はこのような報告になります。
「特徴1」については「腟内に白血球が軽度に増加しています」とし、「特徴2」については細胞診の成績とその画像を示しています。そしてこの報告書を持って婦人科を受診するよう促しています。

細胞診検査は人が顕微鏡で調べる検査、使命感が必須

検体から顕微鏡で観察する標本を作製し、それを顕微鏡で観察し、報告書を作成する全ての工程についてアイラボ内で教育された細胞検査士によってこの検査を実施しています。

アンケートの最後に『心配事があればお書きください。』と入れてありますが、そこに、
「このアンケートのあたたかさに感動しました」と、コメントを頂きました。
今後も、アイラボらしく皆様のお役に立てれば幸いです。