子宮頸がん検診にHPV検査と細胞診検査どっちが.....

子宮頸がん検診には古くから「細胞診」という方法で、その時点における子宮頸がんに関係のある病変を直接推定する検査です。
NILM,ASC-US,LSIL,ASC-H,HSIL....といった具合に表現されますが、NILMはnegative for inntoraepthelial lesion or malignancyの略で上皮内病変でない/悪性ではない、ASC-USはatypical squamous cells of undetermined significanceの略で意義不明な異型変形上皮細胞LSILはlow-grade squamous intraepithelial lesionの略で軽度扁平上皮内病変(=軽度異形成)ASC-Hはatypical intraepithelial cells,cannot exclude high-grade sqamous intraepithelial lesionの略でHSILを除外できない異型扁平上皮細胞HSILはhigh-grade squamous intraepithelial lesionの略で高度扁平上皮内病変(=中等度異形成、高度異形成、上皮内癌が含まれます)の様に分けられます。

一方、HPV検査は13種のハイリスク型(危険度の高い)HPVの感染があるかどうかを調べる検査です。基本的には感染しているHPVの型までは分かりません。(最も危険な16型やその次に危険な18型それ以外として報告される機種もあります)。
つまり、HPVの感染が(+)か(-)を調べる検査です。(+)と判定された人は現在の進行度合いがNILMなのかHSILなのかは全く分からないので病院を受診して細胞診検査を受けることになります。(+)でも精密検査を受けない人がいた場合、救える子宮や命の危険にさらされることになります

検査で最も大切なことは
現在の状況を正確に知ること
です。

HPV検査は医師が採取しても自己採取でも変わりはないと....

いうことで、世界中で多く使用されているのがエヴァリンブラシという採取器具です。
この器具はHPV検査専用に開発された器具ですので、採取された検体で細胞診を同時に行うことはできません。
そこで、私達はこのエヴァリンブラシと加藤式採取器具を元に開発したセルソフト(大阪大成メディカル株式会社)との比較調査を実施しました。この結果は現在論文を提出中(1週間ほど前に掲載が受理)ですが、HPV検査の結果はほとんど変わりはなかったのです。
ということになれば、細胞診とHPV検査を同時に行え、HPV検査で(+)の人のみを細胞診検査に廻すことも可能になります。可能な限り病院に行くのは避けたいと思う日本人にとっては、HPV検査と細胞診を同時に行うことが出来る方法が有利ではないかと考えアイラボでは「最新の子宮頸がん検査」として検査キットを販売しています。

自己採取型子宮頸がん検診(細胞診)には加藤式とセルソフト以外は採用していません。
アイラボでは、
比較的小口のお客様には加藤式採取器具を販売しております。
しかも、ご希望があれば検査も承っておりますのでお気軽にお問合せ下さい。
健康保険組合様の中には、子宮頸がん検診の受診率を上げるために、医師採取が苦手な人には自己採取法での郵送検査を提供しているとこらもあります。アイラボで最も力を入れているところですのでお気軽にお問合せ下さい。
また、検診機関様の中にも医師採取だけではなく郵送検査も提供している優しいところが徐々に増えています。
042-652-0750

加藤式自己採取器具を用いたアイラボ子宮頸がん検査

アイラボの子宮頸がん細胞診検査は独自に開発したLBCの採用により、
子宮頸部扁平上皮内病変の検出率は医師採取とほぼ同等です。
LSIL以上の病変については、おおむね1.5~1.9%で推移しています。

また、標本の作製から顕微鏡での診断までの全ての行程が
上に示す研修修了者によって行われます。