ハイリスクHPV感染の男性がHPV強制排除に挑戦(3)

勇気を出して塗布を再開しました

第1回目の塗布は、(2)で報告したように、亀頭部分が赤く腫れ、その部位の皮がむけたりして、結構つらい思いをしましたが、症状が治まったのでべセルナクリームによる治療を再開しました。
2回目【10/6(金)夜】と3回目【10/13(金)夜】は1回目と同じ部位(亀頭部分から包皮内側)に塗布しました。
その結果は、1回目とは違って、赤く腫れたり、皮がむけるなどの辛い症状は全く見られまかったので、1週間後に3回目を実施しました。3回目も同様で、症状はほとんどありません。

続いて4回目【10/20(金)夜】、5回目【10/27(金)夜】、6回目【11/03(金)夜】はこれまで塗布しなかった、陰茎の部分に挑戦しました。
この部分についても赤く腫れたり、皮がむけたりすることはありませんでした。

治療開始後初めてのHPV検査を依頼

アイラボからは、4回分のキットを半額で提供させて頂きました。
キットには、細胞保存液と2本の綿棒がセットになっていますが、高価な検査ですので綿棒をご自身で追加し、1回の採取ではなく数日間採取してそれらをその都度細胞保存液に入れることを提案しました。治療によってウイルス量が減少している可能性があるためです。採取する部位はKさんにお任せしました。

kさんより採取した部位の報告がありました。
『今回は亀頭、カリ、包皮の内側と外側、根本周辺から採取しました。』

kさんは亀頭、カリ、包皮の内側を計3回、包皮の外側(竿の部分)を計3回ずつ塗布していますので、最初の検査ではそれら全ての部分から細胞を採取されたようです。

最初のHPV検査の結果は!

治療前に検査した時は(1)の写真で示すように、少し大型になった核がいくつか見られましたが、治療後ではこの写真の様に核を有する細胞は認めますが、異型のある核はほとんど見られません。
標本をくまなく観察してもこのような核を有する細胞はそれほど多くありません。
亀頭やカリの部分には写真の様な白血球(好中球)がみられることはありませんが、このように集簇性に出現していることも治療に伴う炎症性変化と思われます。
この写真は、細胞や核が大型化しているように見えますが、べセルナクリームによって細胞や核の中に存在するHPVが攻撃され、膨化変性した所見と推測されます。

Kさんが採取した検体にはたくさんの細胞が採取され、検体として適正と判断できましたので遺伝子検査を実施しました。
結果は39型と52型が検出されました。

今回は、亀頭から陰茎、さらに根元の部分まで擦過して検体を採取していますので、どこに存在したかは不明です。
「一気にすべてが消えた!」、、、といいたいところですが、今回の検体採取が最後の塗布からおよそ10日ほどですので、ウイルスそのものは存在しても死んだウイルス(感染力のないウイルス)である可能性も否定できません。
焦る気持ちはわかりますが、もう少し検査までの時間をあけたほうが良かったかもしれません。

また、Kさんは現時点で医師から処方されたべセルナクリームを半量(6回分)使っただけとのことですので、今後残りの全てを使い切るとのことです。

でも51型が検出されなかっただけでも期待がもてそうですね。
頑張ってください。


【その後の途中経過】
kさんから11月30日に連絡がありました。
11月24日に7回目の塗布を行いました。
一週間が経過しましたが、現状では特に目立った症状はなく、辛いこともありません。
とのことです。