アイラボの男性HPV検査をチェックしておこう

男性のHPV検査は『高感度多種HPV検出法uniplex E6/E7PCR』で検査しています。
この検査法は高感度でしかも全てのHPVが同じ感度で検出できるのが特徴ですので、単独感染と多重感染を厳密に区別することができます。
基本的には39種のHPVを同時に検出できますが、アイラボが提供している『男のHPVタイピング検査(ハイリスク13種+コンジローマKit113)は「16,18,31,33,35,45,52,58,39,51,56,59,68の13種に加え、尖圭コンジローマを引き起こす6,11と、アイラボが独自に加えている53,66の計17種」を同時に調べます。

アイラボではどの検査においても、(お客様に採取して頂きますので)検体が適正に採取されているかをチェックしていますが、この検査も遺伝子検査を実施する前に細胞診標本を作製して検体の適否判定を行っています。

それでは早速本日最初の標本を見てみましょう。
亀頭の先端を中心にカリの部分から水で湿らせた綿棒で擦過(こすって)して細胞を採取しました。
通常はこの写真のように、ややオレンジの色調で染まる(核が見られない)重層扁平上皮の表層細胞が採取されます。顕微鏡の1視野にこれだけの数の細胞が採取されているので、検体としては『適正』と判定します。

拡大を上げてみましょう。
拡大を上げた写真ですが、細胞に明らかな核は見られません。
この様に亀頭部分の細胞は皮膚と同様に、核のない細胞がほとんどです。
勿論この段階でHPVの感染があるかどうかは分かりません。
このように、検体として十分な細胞が観察できますので、遺伝子検査に送られます。

遺伝子検査の結果は『陰性』で、17種全てが検出されません。

先ずは一安心ということですね。

次のケースを見てみましょう

このケースもオレンジ色に染まる扁平上皮細胞が採取されていますので、検体としては『適正』ですので
遺伝子検査に廻します。

拡大を上げてみましょう。
写真の中央左側の細胞には明らかな核が見られます。
それも一つの細胞だけでなく、いくつもの細胞に見られ、しかも核は大きくなっています。
前のケースとは明らかに異なった所見です。

検体を採取する時には特に隆起性病変(イボ状の病変)は確認できなかったようですが、健康な亀頭部分をこすって来てもこのような核のある細胞に遭遇することはほとんどありません。従ってこの核のある細胞を見た段階で、HPVの感染を疑うことができました。

結果は尖圭コンジローマを起こす6型が検出されました。
亀頭の皮膚表面には目では確認できなかったが、感染した細胞が露出していたことになります。
HPVの感染細胞は皮膚の表面に存在しますので、軽くこすっただけでも検出できるのです。

検体の適否判定は極めて重要な検査です。

検査に必要な検体が採取されていないと、遺伝子検査の結果は感染していても『陰性』になってしまいます。
従って、十分な細胞が採取されていない時は、無料で採取器具をお送りしています。



このキットは子宮頸がんハイリスク型13種と尖圭コンジローマの原因となる6型と11型を同時に感染しているHPVの型を調べる検査です。現在はサービスでHPVの53型と66型を追加して調べています。
特徴は、6畑、11型の単独検査に比べて割安料金になっています。
こちらのキットは子宮頸がんハイリスク型13種の型を調べる検査です。
現在サービスで53型と66型を追加して調べています。